ジュン羽生が答える!第13回・ゴルフの基本!素振りの重要性と練習方法
ゴルフには、素振りが欠かせません。
普段から素振りをしていれば、正しい型のスイングの再現性を高め、いいショットを打つことができるようになるからです。
今回は、正しい型のスイングを身に付けるための素振りについて、おすすめの練習方法や練習器具を、過去の成績からミスター29の異名を持ち、数々のゴルフスクールも経営する羽生淳一プロに教えてもらいましょう。
ゴルフの基本!素振りの練習方法
ゴルフは、何かとお金がかかるものです。ラウンド代、ゴルフクラブ代、練習して上達しようと思っても、練習場代(ボール代など)がかかります。しかし、ボールを打たなくても上達できる方法があります。タダでゴルフが確実に上達する方法。それが素振りです。
まずは素振りで理想的なスイングをしっかりと身に付けて、ボールを目の前にしても、そのスイングをできるようになりましょう。
それでは、効果的な素振りの練習方法をご紹介します。
室内でできる素振り練習法
手軽に素振りができる場所と言えば、家の中などの室内ではないでしょうか。室内でできる素振りの練習には、練習用の短いゴルフクラブなど市販の練習器具を使うのも良いですが、ヘッドカバーを使えば、室内でもリーズナブルに安全に素振りができるので、おすすめです。
練習方法は至ってシンプル。まずアドレスは脱力し、テイクバックはゆっくり動かしてください。先端が手元より遅れるぐらいのほうがいいでしょう。手だけであげると、先端が先行するので要注意です。
この素振りでは切り返しが大切です。先端部分を振り出さないようにしてください。
そして、インパクトの位置で遠心力が最大になるように振り出しましょう。フォロースルーで、両手がまっすぐ伸びていることも確認しましょう。
この練習で、切り返しのタメが覚えられ、ヘッドスピードが上がります。また、タオルなどでも代用可能ですので、スイングを確認しながら是非トライしてみてください。
ゴルフが楽しくなると、リビングなどでゴルフクラブを振り回し、照明を割ってしまったり家具を壊してしまったりする人が続出します。危険なので室内でゴルフクラブを振り回すのは、くれぐれもやめてくださいね。
素振り練習で気を付けるポイント
ボールがなくてもただ素振りをすればいいというものではありません。素振りの練習の際に、気を付けるべきポイントを紹介しておきましょう。
ボールの行方を気にせずできる素振りでも、鏡や自宅のガラスの窓、スマホの動画撮影で必ずチェックすることが大切です。正しく動いていないと、間違ったスイングを刷り込んでいることになってしまいます。
実際の動きを自分で必ず確認することが大切です。
また、重い練習器具を使ったら、軽い練習器具を使う。速く振ったら、ゆっくり振るなど、真逆のことを交互にすると効果が倍増しますので、試してみてください。
素振りに使える練習器具を紹介!
先ほど、ヘッドカバーやタオルなどを素振りの練習に使えると言いましたが、素振り用の練習器具も多々ありますので、その中から用途別に3点紹介していきたいと思います。
(1) 体幹を鍛える練習器具
まずは、ヘッドスピードを上げる素振り用の練習器具。素振り練習用のバットです。重いものを振ることで、体幹が鍛えられます。
(2) シャフトの使い方を覚える練習器具
こちらはゴムホースのような素振り用練習器具。
重量もあり、シャフトのようにしなりますから、シャフトの使い方を自然と覚えることが出来ておすすめです。
(3) ヘッドスピード上げる練習器具
こちらは、非常に軽いので通常のクラブよりも速く振ることが出来ます。速く振ることに慣れることで、ヘッドスピードを上げる効果があります。
素振りの効果は?本当に必要?
ここまで、素振りの練習について紹介してきましたが、素振りの効果や素振りが本当に必要かなど、不安に思うゴルファーもいると思います。
答えは簡単です。素振りの効果はあります。
ボールを打ってしまうと、インパクトやボールの行方ばかり気になり、スイングの大切なポイントがおざなりになってしまいます。その点、素振りではボールがないため、スイングに集中できるのです。
まずは素振りで理想的な動きを覚え、練習場でも同じ動きをできるようにする。最後には、ゴルフ場でできるようになるという手順が大切です。しかもお金もかかりません。
1日5分でもいいので、素振りをしましょう。継続できれば、正しいスイングが身に着くだけでなく、ヘッドスピードも確実にあがります。
羽生プロに聞く、上達する素振りのポイント
1日5分でもいい!と書きましたが、1日1回30秒でもいいです。毎日グリップして、素振りをしてみてください。凄く速く振ってみる、20秒ぐらいのスローモーション素振り、いろいろ試してみて欲しいと思います。とにかく反復練習して、素振り名人を目指してみてください。
今回は触れていませんが、パター上達にも素振りは有効です。床のラインに合わせて、ヘッドをまっすぐ30cmぐらい動かしてみましょう。最初は上手くできなくても、やっているうちにスムーズに動かすことができるようになりますので、是非試してみて欲しいと思います。
教えてくれた人: 羽生淳一プロ
1984年生まれ、茨城県出身。サンクチュアリゴルフスクール代表、JGTOツアープロ。
取材協力・ライター:T島
1963年生まれ、広島県出身。中古ショップ運営会社でゴルフ部門の店舗運営責任者を務め、2008年からマーク金井氏の主宰するゴルフスタジオ「アナライズ」に参加。毎日更新のブログ「アナライズT島の商売してまっせ~ vol.3」がコアゴルファーに人気。最新クラブのスペックから歴史的名器まで造詣が深いゴルフライター。ベストスコア68。
羽生淳一の「ジュン羽生が答える!」記事一覧
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