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石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第2回~ボールを使って腕の動きをチェック!正しいフォロースルーを知る

石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第2回~ボールを使って腕の動きをチェック!正しいフォロースルーを知る

ボールを使って腕のローテーションを覚える

家の中に少し大きめのボールがあるかどうか分かりませんが、これを利用するだけで非常に有意義なスイング矯正ができる練習法があります。安価なボールで構いませんので、ぜひお買い求めいただき、試してほしいです。

アマチュアゴルファーの中には、フォロースルーで左ヒジが引けるような動きになってしまう人がいます。その原因は、腕が正しくローテーションしていないため、左腕の行き場がなくなってしまうことです。

腕が正しくローテーションされると、インパクトからフォロースルーにかけて左手が右手よりも下になります。バックスイングで左手が上、右手が下だったものが、フォロースルーで上下関係が入れ替わるのが、正しい動きになります。そうすると、クラブヘッドが加速したまま両腕がフィニッシュまでスムーズに動くようになります。

両手でボールを持ち、腰から腰の高さで動かしていく

写真のボールは持ち手がついた練習器具ですが、球体のボールを利用する場合は両手のひらでボールをはさみ込むように持ちます。その態勢でアドレスし、バックスイングで腰の高さまで上げ、フォロースルーでも腰の高さまで上げていきます。

バックスイングではボールを右に回転させるように動かします。そうすると、左手が上になり、右手が下になります。ここからボールを左に回転させるように動かしていきます。そうすると、インパクト付近でボールが元の状態に戻り、フォロースルーにかけて左に回転していきます。フォロースルーでは左手が下になり、右手が上になります。

腕の上下関係がスムーズに入れ替わらないようであれば、正しくローテーションできていないことになります。

手先で急激にボールを回転させないように注意

腕がスムーズにローテーションしない場合、手先で急激にボールを回転させるような動きをしてしまうことがありますが、これは正しい動きではありません。体の動きと腕の動きが連動しながら、徐々にローテーションするように動かしてください。

こちらも実際のスイングと同じようなスピードで行う必要はありません。正しい腕の動きと体の動きを身につけるためのドリルですから、ゆっくりと丁寧に、正しい動きが体感できるまで繰り返してください。

腕が正しくローテーションしないと、クラブヘッドが十分に加速しないスイングになってしまいます。腕力には自信があるのに、期待したほど飛距離が出ないという人は、腕のローテーションに問題がある可能性が高いので、このドリルをぜひ試してみてください。

教えてくれた人 石井忍(いしい・しのぶ)プロ

1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/小板直樹 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉

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