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稲津暢の「ゴルフの上達が早い人遅い人」第2回~上達が早い人は短期集中タイプで撤退も早い

稲津暢の「ゴルフの上達が早い人遅い人」第2回~上達が早い人は短期集中タイプで撤退も早い

前回は、大企業で出世するタイプの人はゴルフの上達が遅い傾向があり、ビジネスをゼロからクリエイトしている起業家タイプの人はゴルフの上達が早い傾向があるという話をしました。
これは、どちらがいいとか悪いという話ではなく、あくまでもそういう傾向があるという話でした。そして、両者の間に明確な違いが出るのが、実はレッスン料金の支払い方です。

上達が早い人は予算と期限を明確に決めてから始める

起業家タイプの人がレッスンを受けに来る場合、「いつまでに100を切りたいから、これでよろしく!」と言って、30万円とか50万円をドカンと振り込んでくるケースがほとんどです。
そして、「この金額の中で、できることは全部やってください。余ったら持っていっていいし、足りなかったら言ってください」という感じです。
これは、お金を持っているから、こういう支払い方をするということではありません。お金があろうがなかろうが、自分が必要だと思ったものに対しては、惜しみなくお金を使うのが、ビジネスをゼロからクリエイトしていく人たちの感覚なのだと思います。
一方、大企業で出世するタイプの人は、1回ごとのレッスン料金に対して、「もうちょっと安くしてよ」なんて言いながら、恐る恐るお金を払います。けっこう多くの給料をもらっていると思われる人でも同じです。これは不思議なくらいはっきりと分かれます。

上達が早い人は短期集中タイプで撤退も早い

そして、予算と期限を決めてレッスンを受けに来た人は、目標スコアを達成した途端に「やった! 終わり!」と言って、そこからゴルフをまったくやらなくなったりします。そして半年くらい経ってから、「やっぱり90も切りたくなったから、もう1回教えて」という感じで再びやって来ます。
一方、大企業で出世するタイプの人は、1回3000円とか5000円のレッスンを、細く長く受ける傾向があります。
もちろん、レッスンを細く長く受けて、コツコツと上達する方法もありますが、上達が早いか遅いかと言ったら、上達は遅くなります。
一方で、大企業に勤めていても、短期集中タイプでゴルフの上達が早い人がいたら、その人は新規事業の立ち上げに適した能力を備えていると判断する基準になるかもしれません。

教えてくれた人:稲津暢(いなつ・とおる)さん

1979年生まれ。國學院大學経済学部卒、テキサス州立大学大学院にて経営学修士(MBA)。MBA取得後にプロ宣言し、PGAツアーのマンデー予選を中心にアメリカのミニツアーに参戦。その後、国内大手コンサルティング会社に入社し、基幹業務システム導入やマーケティング戦略立案に従事。2008年、IF Business Consulting株式会社を設立。企業経営者に特化したゴルフレッスンとコンサルティングサービスを提供している。
構成/保井友秀(ゴルフライター)

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