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QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第2回~寄るアプローチは「ボールを下手で投げるイメージ」で

QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第2回~寄るアプローチは「ボールを下手で投げるイメージ」で

第2回 ミスをしにくいストローク

キャッチボールで遠くへ投げる場合は上手で投げますが、近くに立っている相手にボールを確実に届かせたいときにはほとんどの人が下手で投げるはずです。また、バレーボールやテニスのサービスで、相手コートの枠に確実にボールを入れたいときにもアンダーハンドで打つことでしょう。

それは、上手で力強く投げるよりも、ボウリングのように下手の低い位置からボールを送り出す方が、方向性を決めたり、距離感の強弱をつけやすいからです。

寄るアプローチは、ボールを下手で投げるイメージ

ゴルフのスイングにおいてもまったく同じことがいえます。とくにアプローチの場合は下手でボールを投げるような力感とストロークをイメージすることが大事です。

ゴルフでボールを打つことを、ヒットさせるとかアタックすると表現するケースはあまりなく、必ずスイングといいます。スイングとは振り子という意味ですね。つまり、ゴルフにおいてショットの再現性を高めるには、振り子のようにトップからフォロースルーまで均一な力感でクラブを動かすようにして、たまたまその最下点にボールがあるというのが理想なのです。そして、そのとき、トップとフィニッシュの高さは振り子の動きなので当然左右対称になります。

クラブは振り子のように動かせば再現性が高くなる

逆に、インパクトでパンチが入ったりゆるんだりしてしまった場合、クラブは急な加速や減速をすることになり、トップとフィニッシュの高さが左右対称にはなりません。また、スイングに余計なアクションが入ってしまうので、方向性や距離感を狂わせる原因になります。

左右対称のトップとフィニッシュを作る際には、クラブは等速に動いているイメージですが、力加減が最初から最後までまったく均一というわけではありません。なぜなら、インパクトでボールや地面にぶつかったときに、クラブは必ず減速するからです。

これを防ぐには、当たってからの振り抜きを少し強くすること。ただし、急に加速させるのではなく、均等に加速が続くようなイメージで振ること。これで左右対称のストロークが完成します。実際にはヘッドを少しフォロー側に出すように意識して振るといいでしょう。

教えてくれた人:関 雅史(せき・まさし)プロ

関雅史プロ
1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。ニックネームはQP。

構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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