マーク金井の「超効率的ゴルフ100切り達成法」(第11回)プロだってミスをする!コースを楽しむことがスコアメイクに繋がる
コースマネージメント「結果オーライのマネージメント術」
いいスコアを出すためには、常にナイスショットしないといけないと思っていませんか。
アマチュアゴルファーの多くがこうした考え方を持ちながらプレーしているので、それが逆にスコアを悪くする原因になっています。
実はゴルフはナイスショットすることよりも、致命的なミスを打たないことの方がスコアメイクにとって重要なのです。
ナイスショットは60点!?
スコア100を切りたい人がやってはいけない致命的なミスとは、OBや池、林への打ち込み、チョロなどがありますが、それ以外は全部OKです。つまり、とりあえずボールが前に飛べばいいんです。結果として見れば、前に飛んでいるショットはすべてナイスショットということになります。
ショットの平均点が60点だとしましょう。ミドルホールでティショット、セカンドショットがともに自分では納得いかない60点のショットだとしても、スコア的に見ればパーかボギーにしかなりません。しかし、ティショットが完璧な100点でも、セカンドショットが大きなミスとなる20点だと、後者の方がスコアは悪くなります。
ですから、最初から自分がナイスショットだと思える60点ぐらいのショットがちょうどいいんです。要はその60点のショットでも、ナイスショットだと思える感覚になることが大切です。
プロゴルファーだってミスショットは出ます。ミスは出るものだと思ってプレーするだけでも、ゴルフはかなり楽に感じられるでしょう。
遊びながらスコアアップを目指す
ミスをしたくないと思うときほど、ミスは出るものです。それなら、練習ラウンドのときに普段できないような遊びを試してみるのはどうでしょうか。
たとえば、池にボールを入れたくないと思っても、結果としてボールを入れてしまうわけですから、いっそのこと池にボールを入れようと思って打ってみてください。そのような精神状態になると、ショットが普段とどう変わるのかを確かめてほしいですね。
また、あえてクラブの本数を少なくしてショットバリエーションを増やす練習をしてみたり、フェースのヒールやトウでボールを打つ練習をしてみたりすると、フェースの中心で打つことが簡単に思えるはずです。
スコアアップのためにはこうすべき、といった固定概念がむしろゴルフを難しくしている場合があります。ゴルフは正しい答えがありません。せっかくコースに来たからには、思いっきり遊んで楽しんでください。
こうした遊びから、スコアメイクのきっかけを見つけることができると思います。
教えてくれた人 マーク金井(かない)さん
ゴルフクラブアナリスト。ゴルフ誌のほか、テレビやラジオでも活躍中。ハンデ3の腕前と豊富な知識を生かした分かりやすい解説には定評がある。悩めるゴルファーのためにゴルフスタジオ「アナライズ」(東京・神田)を自ら主宰している。近著に「一生役立つゴルフ超思考法」(マイナビ)がある。
取材・構成/清水晃(メディアサンライツ) 撮影/小板直樹