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平野茂の100切り宣言!第9回~得意クラブをつくらないことがスコアアップの秘訣

平野茂の100切り宣言!第9回~得意クラブをつくらないことがスコアアップの秘訣

100を切るためには何か得意クラブを1本つくっておくべきだという説がある。

ドライバーでもユーティリティークラブでも7番アイアンでもピッチングウェッジなど何でもよいから得意なクラブを1本つくっておけばそれが自分の武器となるし、得意クラブを基準にして他のクラブのレベルアップもはかれるというわけだ。

ところが、多くのゴルファーを100切りに導いてきた平野茂プロは、得意クラブをつくることには否定的な考えだ。得意なクラブをつくるという認識があると、裏を返せば苦手なクラブをつくってしまうことになり、それがスコアアップには致命傷となりかねないというのだ。

クラブごとにタイミングを整えて打つ練習が大切

得意なクラブをつくってはいけないというわけでは決してない。しかし、レベルアップをはかるには得意クラブをつくるよりも、苦手なクラブをつくらないことがより重要なポイントになる。

得意クラブで100点満点のショットが打てても、他のクラブで20点や30点の低い点数のショットばかり打っていてはスコアがまとまりにくい。0点のショットはもってのほかだ。パーフェクトなショットは打てなくてもいいから、どのクラブでも60~70点くらいの「まずまずのショット」が打てればスコアはまとまる。

つまり、全体のレベルの底上げをはかることが100切りの早道なのだ。

「得意クラブをつくるには、そのクラブだけに集中して練習することになります。それも上達に役立つ場合もありますが、やはり普段の練習ではどのクラブでも満遍なく打つようにしたほうが効果は高まります。スイングの動き自体はどのクラブでも同じなのですが、シャフトの長さによってボールをとらえるタイミングに違いが出ます。そのタイミングを確認しながらの練習が大事なテーマとなります」

ドライバーとアプローチウェッジのショットを比較してみよう。

陸上のトラック競技にたとえると、自分の手元を第1コースの走者とすればアプローチウェッジのクラブヘッドは第5コースの走者、そしてドライバーのクラブヘッドは第8コースの走者のイメージとなる。シャフトが一番長いドライバーではインパクトの際にクラブヘッドを一番早く戻してあげる意識を持ってスイングしないと間に合わないのだ。

同じタイミングでスイングするとアプローチウェッジではボールがつかまりすぎて左に曲がり、ドライバーは振り遅れて右に曲がってしまうという現象が起こる。

だからこそ、いろいろなクラブでボールを打ち、クラブごとにタイミングを整える練習を積むのが有効だ。

ラウンドを想定した練習も多く積んでおこう

その日によって7番アイアンだけで練習するとか、ドライバー中心の練習をするとか自分でテーマを決めるのもいいことだ。しかし、コースでは同じクラブを続けて打てるわけではないので、ラウンドを想定した練習もしておくと効果的だ。

「よく出かけるコースの18ホールを想定しながらの練習を特にすすめたいですね。最初にドライバーで打ち、次に7番アイアン、パー5ならドライバー、5番ウッド、サンドウェッジのアプローチショット、パー3ホールであれば6番アイアンで打ち、グリーンを外した場合を想定してピッチングウェッジで低く転がすアプローチを打つという具合にラウンド感覚で練習すると飽きないし、ワンショットごと集中して打てます」

このシミュレーション形式の練習は、クラブごとにタイミングを整えて打つ練習としてとくに効果が高いという。それ以外にも、サンドウェッジから打ち始めて徐々に長いクラブに持ち替えて最後にドライバーで仕上げる、ドライバーから逆に短いクラブに持ち替えていく、サンドウェッジからいきなりドライバーに持ち替える、などといった方法もある。

練習場の打席も真ん中だけでなく、今日は右端の打席、次回は左端の打席という具合に打席を変えて練習してみると、景色の変化によってスイングがどう変わるかのいろいろな発見が得られるし、自分の癖や欠点を見出せることもできるという。

教えてくれた人: 平野茂(ひらの・しげる)プロ

1973年9月29日生まれ。早稲田大学卒業後、プロ野球選手を目指すが、ゴルフに転向。2007年にJPGA公認インストラクターの資格を取得。東京・五反田に『フラットフィールドゴルフ』を開設し、チーフインストラクターとして多くのアマチュアを指導している。師匠は叔父の中山徹プロ。
構成/三代崇(ゴルフライター) 撮影/田辺恵理 撮影協力/フラットゴルフフィールド

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