私の推しコース「ゴルフイベントプランナー・入江加奈子さんに聞く」吉川インターゴルフ倶楽部 ＭＥＣＨＡ
編集部：今回のゲストは、主催コンペを多数開催するIRYカンパニー代表、入江加奈子さんです。まずはご自身がゴルフを始めたきっかけを教えてください。
入江さん（以下入江）：初めてクラブを握ったのは学生時代です。授業でゴルフがありまして、仕方なく始めました。その当時はゴルフの面白さを全く味わえませんでした。周りの人が楽しそうにボールを打っているのを見て、止まったボールを打って何が楽しいんだろうなんて思っていました。それからしばらくゴルフから離れたのですが、就職後にゴルフを再スタートする機会がやってくるんです。それが百貨店でゴルフアパレルを売る販売の仕事でした。
その直前の仕事はゴルフとは関係ないアパレル販売でしたが、百貨店での全国一位も取っていたので、ゴルフアパレルに変わったからと言って成績が落ちるのは嫌でした。「今の季節はこれがいいですよ」「このポケットがコースで役立ちます」というようなことを本気で伝え、また、競合製品との違いを身をもって体感しないと売れないと思い、ゴルフを再開しました。コースにたくさん行くようになってからゴルフが本気で好きになりました。自分の結婚式をゴルフ場でしてしまったくらいです（笑）
編集部：ゴルフを始めたのはご出身の関西地方で、現在は関東にお住まいですよね？ 東西でゴルフの違いを感じることってありますか？
入江：あります、あります！ 関西は安くて良いゴルフ場が近場にたくさんありますけれど、関東は同じ値段でゴルフしようと思ったら結構遠くまで行かないといけない環境ですよね。こちらではそれが辛いです。それと、関東はセルフプレーの時にボールを拭くタオルを皆さん回してくださるのですけど、関西では回してもらったことも回したこともないです（笑）。それから関西はプレーが早いです、せっかちだからですかね。関東の人はみんな慎重で丁寧ですね。あとはスコア申告の言い方。関西は「◯点」っていいますけど、関東は「◯回」って言いますよね、初めて聞いた時何のことかわからなくて戸惑いました。そういう違いは他にもあるのですが、今はそのゴルフのやり方というか習慣の違いの境目を探しているんです。私の周辺に聞いてみたところ、名古屋・岐阜も関東方式みたいです。九州はどうでしょうね、調査のために九州でコンペしなくちゃいけないですね。
編集部：コンペが大好きで仕事にしてしまった入江さん、みんなでワイワイ、人と人をつなげることがお好きなんですね。
入江：ゴルフでつながる方々は社交的な方が多いですし、一人で出来るものでも無いので、私自身がゴルフを通して色々な方と知り合ったことが今の仕事につながっている大きい理由ですね。ゴルフを楽しむうえで社会的な地位や立場は関係ないので、普通には知り合えない方とラウンドして新しい視点をもらったり、とても勉強になります。それに、ゴルフって一日一緒にいるじゃないですか。飲み会だったら気の乗らないメンバーでも２時間位ニコニコしていればやりすごせるけれど、ゴルフはそうはいかないですよね。６時間位一緒にいて、お風呂にも入っちゃう。自分の全部を見られてしまいますよね。良くも悪くも関係が深くなるので、３回の食事より１回のゴルフ、これが私のモットーです。
編集部：それでは入江さんの「イチ推し」ゴルフ場を教えてください！
入江： 兵庫県の「吉川インターゴルフ倶楽部 MECHA」を推します。「よしかわ」じゃないですよ、「よかわ」って読みます。通称「メッチャ」です。関東に住んでいながら年に20回は行くゴルフ場です。一般的なゴルフ場には無いオールセルフシステムで、基本的にはスループレー。「ゴルフそのものを純粋に楽しんで欲しい」というコンセプトなので、Tシャツで行っても良いですし、料金については行けば行くほど安くなるシステムもあります。プレーする上でのルールやマナーは必要だけれどそれ以外の無駄な格式や変なプライドが無いコースです。また来てね、何回も来てね、とゴルフ場そのものから言われている気になるので、いつも行っちゃうんです。
教えてくれた人 入江加奈子（いりえ・かなこ）さん
ゴルフイベントプランニング IRYカンパニー 代表
兵庫県出身。英国ブランドのアパレル販売として全国展開の老舗百貨店で実績を上げ、ゴルフアパレル販売の道へ。店長として采配を振るう。仕事柄ゴルフの誘いが多くなり、それならみんながいっぺんに集まればいいのでは、と言う発想からコンペ幹事を買ってでたところ大好評。6組→10組→25組と口コミでどんどん参加者が増え、いつのまにかゴルフ場を貸し切り、他のコンペの幹事業もおまかせされるようになったため起業。血液型選手権、ハロウィン仮装コンペ、ペアマッチなどIRYカンパニー主催コンペは常に満員御礼。関西と関東を行き来しながら、自身のラウンドも欠かさない。
取材・構成／キープペダリング
