【初心者必見】ゴルフでトップが出る原因とは?ミスを防ぐコツと直し方を解説
2026.08.17
ゴルフのミスショットの中でも、精神的なダメージが大きいのが「トップ」ではないでしょうか。池超えや谷越え、アプローチショットなど、大事な場面で出やすいトップは、スコアを大きく崩す原因になります。コースで頻発してしまった場合は、スイングにいくつかの問題が隠れている可能性も…。
ここでは、初心者への丁寧な指導に定評がある坂口悠菜(さかぐちゆうな)コーチに、トップを引き起こす主な原因と、ミスを防ぐコツについて教えてもらいました。
※なお、本記事では右打ちの場合を想定して解説します。

【プロフィール】坂口悠菜プロ
岡山県出身。作陽高等学校ゴルフ部卒業後、名古屋商科大学ゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する3.7.3ゴルフアカデミー(香川県)でレッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。
ゴルフでトップが出るのはダフリの原因と同じ?
ゴルフにおけるトップとは、地を這うような超低空飛行のライナーやゴロが出るミスショットを指します。トップとダフリは原因が同じともいわれますが、それはともに手打ちが引き金になるから。
体が回転していない状態で、手だけでクラブを上げて下ろしてしまった結果、ヘッドから先に地面に落ちてしまうのがダフリです。反対に、トップはどのような状態が原因となるのか、詳しく見ていきましょう。
インパクトで体が伸び上がってしまうから
前傾角度をキープできずに、体が伸び上がってしまうことで、ヘッドがボールに届かずにボールの頭を叩いてしまうのがトップの出る主な原因です。
では、なぜ体が伸び上がってしまうのでしょうか。理由はいくつかありますが、ボールに正確にあてようとすればするほど、腕や肩にギュッと力が入って固まりやすくなります。スイング中に「このままではダフってしまう」と手元のスペースを確保しようとすると、体が伸び上がってしまうのです。
ヘッドアップにより目線と軸がずれるから
「飛ばしたい」「高さを出したい」「ボールの行方が気になる」という気持ちが先行し、インパクトよりも前に顔が目標方向を向いてしまう「ヘッドアップ」も、典型的なトップになる原因です。
インパクトの前に顔が上がると、目線がずれるだけでなく、連動して左肩も上がってしまいます。スイングの軌道全体がずれることで、ボールの頭をかすめるショットにつながるのです。

インパクトで前傾がキープできるとトップにならない。


体が伸び上がるからヘッドがボールに届かず、トップがでてしまう。
トップを直すための3つのポイント
一般的なゴルファーのトップとは異なり、プロのトップは、見た目にはミスとわからないほどの弾道で飛び、スピンもしっかり効いています。この大きな違いは、クラブヘッドの入り方です。
プロの場合は、軌道が基本的に「上から下」のダウンブローで、ボールにあたった後もヘッドがさらに低い位置へと動きます。極端にいえば、ボールの赤道(真ん中)より少しでも下にリーディングエッジが入りさえすれば、それなりの結果が得られるのです。
少々芯を外してトップぎみにあたっても、スピンが入って高さも飛距離も出すことができます。「カツン」という乾いた音がしてもきれいな放物線を描いて飛んでいくのは、このヘッドの入り方の違いによるものです。
そのため、アマチュアがトップのミスをなくすためには、まずはヘッドを上から下に動かす「ダウンブロー」をマスターすることが重要です。トップを直す3つのポイントを知っておきましょう。
アドレスの段階で脱力する
アドレスでは、肩と腕の脱力が重要です。ボールにあてようとして腕を固めてしまうことで、インパクトで伸び上がる動きにつながってしまいます。
アドレスの段階で肩に力を入れてしまうと、腕を突っ張った状態になり、体が窮屈になって動きにくくなるのです。アドレス時にまずは、肩と腕をしっかり脱力させて構えることを意識しましょう。
両腕は三角形ではなくゆるやかな五角形を意識する
アドレスは、「両腕の三角形をキープするように」と教えられた方も多いと思いますが、それは力を入れて腕を突っ張る状態ではありません。
手打ちを指摘され、手を使わないように意識すると、どうしても両腕でできる三角形を崩さずに振ろうとしがちです。しかし、それではインパクトが詰まった状態になり、反対に体が起き上がる原因になります。
トップのミスがよく出る方は、腕をやわらかくして、体に巻き付くようにします。アドレス時は突っ張らない程度の、「五角形」に近い形を意識するのがおすすめです。インパクトからフォローにかけて肘をたたむようにして、腕とクラブがしなるように使えるようになれば、インパクトで詰まることはなくなります。

三角形をキープしつつ、腕の力みを抜いた五角形のような形を意識して。

きっちりとした三角形を意識すると腕に力が入ってしまいがち。
正しい腕の振りを覚えてから下半身の動きを加える
腕をやわらかく使えるようになったら、そこに下半身の動きを加えることで、インパクトの詰まりを解消できます。下半身主導(リード)を意識して、特にトップからインパクトにかけて下半身から動かし始めることが重要です。
この動きをマスターするには、トップからクラブを下ろす瞬間の切り返しで、少し止まってからクラブを下ろす練習が効果的です。ポイントはゆっくりトップから下ろすこと。手元が腰の高さくらいまでゆっくりクラブを下ろすことを意識しましょう。下半身から動かすことで、切り返しでいわゆる「間」ができ、打ち急ぎがなくなります。


さらに、下半身から動くことで体の正面にスペースができるので、腕の通り道ができてインパクトでの詰まりも解消されます。トップで腕のポジションを変えないまま、腰を回す感じで振ってみてください。体重配分は「左足8:右足2」の割合で、しっかり左にのせるようにします。



腕は突っ張らずにやわらかく使う。


下半身をしっかり使う意識を忘れずに。
自宅や練習場でできる!トップ克服のための練習方法
クラブよりも重いものを振ることで、下半身主導の動きを覚えることが可能です。これなら、自宅や練習場などで気軽に練習することができます。おすすめは、アイアンの2本持ちです。
ポイントは、クラブの重さに任せて下半身から切り返すこと。手先だけではなく、自然に体全体を使うようになれば、トップのミスはなくなっていくはずです。


アプローチでトップが出ないように意識すべきこと
アプローチでよくトップが出る理由は、ボールを上げたい気持ちが強くなるため。結果、ヘッドアップや下からあおる動きが強くなり、手先でクラブを振ってしまうのです。
アプローチでトップが出ないように意識したいポイントには、下記のようなものがあります。
リズム良く手元を動かす
グリーン周りでのトップは、グリーンをオーバーしたり、向こう側のバンカーに入ったり、大叩きをする要因になるので、なるべく出したくないもの。大事なことは、腕をやわらかく使ってリズム良く振ることです。
ボールにあてる意識が強くなると手元をできるだけ動かさずに、手首だけで振ろうとしてしまうかもしれません。手首を使うこと自体は間違いではありませんが、手元を止めてしまうと打点がゾーンではなく点になるため、ミスしやすくなります。
そこで意識したいのは、最初は怖いかもしれませんが、手元をしっかり動かすこと。体を止めずに、ある程度回転させるようにしてください。これにより、多少ボールの手前からヘッドが入っても、ソールが地面にすべってヒットできるため、トップのミスを抑えることができるでしょう。


アプローチで手元をしっかり動かす。

フォローを低くする
アプローチで注意してほしいのが、フォローの高さです。ボールを上げたい気持ちから、フォローが高くなりがちです。すると、ヘッドが下から入りやすくなり、インパクトでヘッドがボールに届かない現象が起きます。
そうならないために、手元は低く長く動かすイメージを持ってください。基本的には下から上ではなく、上から下にヘッドは動きますが、ほかのアイアンショットと比べると入射角を鈍角にして、低く長く動かすのがポイントです。
このとき、ボールを上げる意識があると、無意識に右足体重になっていることが多いので、「左足6:右足4」、もしくは「左足7:右足3」の割合で左足にしっかり体重をのせ、それをキープしたまま振りましょう。すると、手元が低く動くため、フォローも低くなるはずです。

よくあるトップのミスと防ぐためのコツ
コースでトップが出てしまう状況はいくつか考えられます。よくあるトップのミスと、防ぐためのコツについても知っておきましょう。
トップとダフリが交互に出るとき
ダフリが出ると、次のショットでは同じミスをしないように、トップが出てしまうことがあります。
ダフリとトップを繰り返す場合は、思い切って体を回すことを意識しましょう。ボールにあてようとして手先だけでクラブを振ろうとしていることが多いので、ミスが続き始めたら怖がらず、思い切って体を使う意識を持つことがポイントです。特に、下半身を積極的に動かすようにしてください。
トップだけでなく、チョロも出るとき
初心者のトップとチョロは同じ原因です。どちらもボールを上げようとしてヘッドが下から上に動き、ボールの上部を叩いてしまうことで起こります。ボールのどこにあたったか(あたりが薄いか厚いか)の差だけで、スイング軌道は基本的には同じです。
対策としては、ヘッドを上から下に動かすこと。そのために、下半身をしっかり使って、腕を脱力させてやわらかく使う必要があります。
左足下がりの傾斜のとき
左足下りのライ(地面の状態)は、基本的にボールの高さが出にくいといえます。そこから高さを出そうとすると、下からあおる動きが入りやすくなり、インパクトで体が起き上がりやすくなりがちです。
左足下りで高さを出すコツは、クラブのロフトに任せることです。あおり打ちがトップの原因になるため、むしろスイングのイメージは低い球を打つつもりで振りましょう。
正しい体の使い方をマスターして、トップを卒業しよう
「トップのミスが多発するのはゴルフがうまくなってきた証拠」と言われたりしますが、大叩きの原因にもなるので、できるだけ早く卒業したいところです。
ゴルフを始めてボールにあたるようになり、徐々に飛距離も出せるようになってくると、「もっと飛ばしたい」「もっと狙った所に落としたい」という欲が強くなります。そうなると、体の動きが止まり、腕だけで速く振ろうとして、トップが出てしまうことがあるかもしれません。
「ここで決めたい!」というショットのときほどボールにあてようとせずに、しっかり体を使って腕を振ることを意識してくださいね。

