ジュン羽生が答える!第1回・スライス・フックを解消するチェックポイント9つ

ジュン羽生が答える!第1回・スライス・フックを解消するチェックポイント9つ

「ティショットが安定すれば100が切れるのに、スライスしてOBが止まらず、スコアを崩してしまう」、「スライスが無くなったと思ったらフックが」…と悩むゴルファーも多いのではないでしょうか?

ここで重要なのが、スイングの基本を見直すこと。

まず、スイングの基本を知っていれば、曲がり幅を狭くすることができますし、「いつもよりスライスするな?」と思っても、スライス幅を修正することが出来ます。

「まずはスライスの曲がり幅を狭くすることで、OBやハザードに入れないようにするのが、スコアアップの近道」と羽生淳一プロは言います。

ではスイングの基本とは何か?! 初心者でも理解できるスイングの基本を羽生プロに聞いてみました。

スライスが止まらない…そんな時はまずゴルフの基本に戻ってグリップとアドレスをチェック

ゴルフスイングの基本は、グリップとアドレス。スライスに悩んだら、グリップとアドレスを確認すべし。

「スライスの原因は60%がグリップです。まずグリップをチェックして下さい。それでも曲がるならスタンスを疑いましょう」

まずはグリップして下さい。あなたのグリップはどうなっていますか?!

確認ポイント:左手の親指と人差し指が右肩を指すように構える

写真のように、アドレスの位置からグリップを見た時に、左手のナックルが2つみえるように握って下さい。そして、左手の甲の角度をチェックします。この時大切なのは親指と人差し指のラインが右肩を指しているかどうかです。左手が決まれば、右手は添えるだけです。

スタンスも、つま先のラインよりいつもよりも左を向いていないかチェックしてみて下さい。つま先はターゲット方向を向いているのに、肩のラインは左を向いてしまうのが、スライサーの癖です。しっかり肩のラインをチェックして下さい。

そしてスタンス幅もチェック。

最近、松山英樹プロの影響か?! スタンス幅が広すぎてスライスする人が増えています。距離を出したいと思い、松山プロのマネをしたくなる気持ちはわかります。しかし彼は、柔軟性も筋力も世界レベルです。無理せず肩幅よりも少し広いぐらいが無難です。

【グリップ・アドレスでのチェックポイント3点】

1.グリップをまずチェック。(左手の甲の角度、左手のナックルが2つ見えているか?!)
2.それでもスライスする場合はスタンスをチェック(肩のラインが左を向いてないか?!)
3.スタンス幅をチェック(広すぎて体が回らなくなっていないか?!狭すぎて不安定でないか?!)

この3つの羽生チェックをしても、スライスが止まらないならスイングに問題があります。

グリップOK、アドレスOK、でもスライスするならスイングをチェック

グリップはOK、それでもスライスするなら、スイングをチェックしましょう。スイングチェック時には、まずはテイクバックを見直そう。テイクバックでは、実は頭を動かすのがコツです。

(正しいテイクバックがこちら)

羽生プロも、「頭は正しく動かせ! 頭を動かさないというのは、スライサーを増殖させているゴルフ界の都市伝説のひとつ」と言います。

ゴルフのレッスンでは、頭を動かすなと教えられます。ミスすると「ヘッドアップしているよ」という教えも多いです。試しに頭を動かさずにテイクバックしてください、アドレス状態から、胸は15度しか右に動かないことに気がつくでしょう。胸を90度まで動かかそうとすれば、その時に頭は少し右に動いてしまいますが、それでOKです!

(先ほどの写真を重ねるとこのように頭が右に動いていることがわかる)

頭を動かさないようにすると15度しか動かないので、腕を上げるしかありません。すると、充分に体が回っていませんから、腕をつかってボールを打つしかありません。そうなると、スイング軌道はカット軌道となりスライスしてしまいます。

スイングの軸は頭の真ん中にあるのではなく、背骨の後ろに軸があると思って下さい。背骨の後ろに軸があるということは、後頭部の後ろに軸がありますので、テイクバックでは右に、少し右に頭が動きます。顔が気持ち右を見るみたいな感じでしょうか。

胸は飛球線に対して90度ぐらい回転しているかチェックして下さい。まず少し膝を曲げて立ってスタンスは肩幅ぐらい、両手を真っすぐ伸ばして下さい。手はそのままで右に90度胸を向けて下さい。その位置が正しいトップの位置です。しっかり右に乗ってパワーを貯めてそこから体を戻せば、両手は元の位置に戻ります。

【スイングでのチェックポイント3点】

1.テイクバックで頭は右へ動いているか?!
2.胸は90度回転しているか?!
3.スイング軸は背骨の後ろにあるか?!

初心者が陥りやすいリバースピボットの罠

アドレスとグリップが間違っていなければ、スライスの原因はリバースピボットです。チェックの方法と修正方法をまとめてみました。ゴルフはアドレス状態から90度回転してトップ、そこからインパクトでスクエアに戻すだけのシンプルな動き、それを邪魔するのはリバースピボットです。

リバースピボットとは、テイクバックでスイング軸が飛球線方向に傾いてしまうことです。スイング軸が飛球線方向に傾くと、テイクバックはアウトサイドに上がり、スイング軌道はカット軌道になり。スライスを引き起こしてしまいます。

多くのスライサーが、このリバースピボットが原因でスライスに悩まされています。これは先ほど書いた、「頭を動かさない」というゴルフの都市伝説が影響を及ぼしていると僕は思って分析しています。

先程書いた、頭を動かさないように意識してクラブを上げようとすると手打ちもスライスしますが、頭を動かさないようにと強く意識するあまり、左の膝を曲げて、左肩が下がり、右の膝を伸びて、スイング軸を斜めに傾くリバースピボットも、スライスの大きな原因です。

リバースピボットになっているかどうかは、スマホなどを使って動画で簡単にチェックすることが出来ますので、チェックポイントと直し方を伝授しましょう。スマホは正面から撮影して下さい。そして背骨の線にラインを引きます。そして足のラインにそって線を引いて下さい。

【リバースピボットを防ぐチェックポイント3点】

1.テイクバックの時に右足のラインが崩れていないことをチェック
(右足が伸びて、左足が曲がるとリバースピボットになる)
2.背骨のラインを軸に、右に90度胸が向いているかチェック
3.背骨のラインより、頭が右に行ってないかチェック

羽生プロが導く、スイングの基本と極意

しつこく言いますが、ゴルフの基本は、グリップとアドレスです。そしてゴルフスイングはとてもシンプルなのですが、ゴルファーは真剣すぎて、すべてのアドバイスを真に受けて、それを実行して、スイングの基本を結果的に外れてしまいます。

特に、頭を動かさないというのは、スイングの基本では無いと僕は思っています。

まずはスマホで、羽生チェックを実行してください。正しくアドレスできているか?! 正しく体を使ってスイング出来ているか? この2つをチェックするだけで、安定したショットが打てるはずです。

教えてくれた人: 羽生淳一プロ

1984年生まれ、茨城県出身。サンクチュアリゴルフスクール代表、JGTOツアープロ。

取材協力・ライター:T島

1963年生まれ、広島県出身。中古ショップ運営会社でゴルフ部門の店舗運営責任者を務め、2008年からマーク金井氏の主宰するゴルフスタジオ「アナライズ」に参加。毎日更新のブログ「アナライズT島の商売してまっせ~ vol.3」がコアゴルファーに人気。最新クラブのスペックから歴史的名器まで造詣が深いゴルフライター。ベストスコア68。

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