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QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第10回~アプローチイップス克服法「クラブを短く持って大きく振る」

QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第10回~アプローチイップス克服法「クラブを短く持って大きく振る」

第10回 アプローチイップスの克服法

思うように手が動かず、ザックリ、トップ、チョロ、オーバー、シャンクなど、あらゆるミスが出てしまうのが、アプローチイップスです。ショットはふつうに打てているのに、アプローチだけ手が動かなくなるのはどうしてでしょう。

グリップを指2本ずつで支えて、力みを完全に消してみる

実は、私自身もアプローチイップス気味の時期がありましたし、友達からも色々な体験談を聞きました。そして、自分なりの経験を通じて導き出した答えは、「自分が絶対に失敗したくない」という気持ちがイップスの原因になるということ。

誰でもミスをしたくないから自分なりに頑張ろうとしますし、頑張ろうとするほどかまえやスイングに力感が出ます。そして、その力感がボールをふつうに打つ以外の方向に向いてしまった状態がイップスと考えられます。

右手1本で打つのもイップス解消に効果がある

イップスを治すには、力感を正常化する必要があります。そのためには成功体験が何よりも重要です。

おすすめの練習方法としては、グリップを両手の親指と人差し指だけで支え、そのままアプローチするドリルがあります。指でつまんだ状態ならば力の入りようがないため、何度も繰り返すうちにうまく打っていた頃の感覚を取り戻すことができます。

片手打ちも効果的です。アプローチで悪さをするのは右手なので、ウェッジを右手一本で握り、振り子のようにクラブを動かしましょう。力感を入れなくてもボールは打てることを確認しながら、その感覚を体に覚えこませます。

ラウンド中の対策はクラブを短く持って大きく振ること

また、実践の中でイップスを克服するにはクラブを短く持つ方法があります。ショットが打てているということは、大きなスイングなら問題なく体を動かせるわけです。したがってクラブを短く持って飛ばないようにして、なるべく振り幅を大きくすれば体がスムーズに動くようになります。

ミスのハードルを下げることも効果的です。いままで1メートル圏内をねらっていたケースなら1ピンに、1ピンねらいだったら「乗ればよし」に。それくらいに気持ちを切り替えれば、余計な力感がなくなり、結果的に寄るようになってきます。

教えてくれた人:関 雅史(せき・まさし)プロ

関雅史プロ
1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。ニックネームはQP。

構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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