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QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第9回~ザックリ恐怖症の方へ「手首のコックをなるべく使わないで!」

QP関雅史の「100をつかむアプローチテクニック」第9回~ザックリ恐怖症の方へ「手首のコックをなるべく使わないで!」

第9回 ベアグランド、冬芝からのアプローチ

手前でダフってリーディングエッジが地面に向かって刺さってしまうザックリ。寄って当然のショートアプローチなのに、ボールが前に飛ばない結果となるのは、ミスの中でもっとも尾をひきます。

手でボールを打ちに行くとヘッドが手前に落ちてダフる

ダフリ、ザックリの原因はいろいろありますが、多いのは手を使いすぎるケース。早くボールに当てようとして手が前に出てしまうと、かまえたときよりロフトが立って地面に当たるため歯が刺さりやすくなります。また、逆にコックした手首を早く戻してしまうと、本来の最下点よりも手前でヘッドが落ちてダフりやすくなります。

これらのミスを防ぐには、手首のコックをなるべく使わないで、振り子のようなストロークを心がけることです。

ヒールが浮くとクラブがインサイドに上がってダフリやすい

また、案外多いのは、クラブがインサイドに上がるケース。

アドレス時にはクラブのソールはぴったり地面についていても、テークバックが始まると地面がなくなるため、トゥが下がってヒールが浮きやすくなります。するとクラブは外から内側にループしてインサイドから下りるので、最下点がボールよりも手前になってダフります。

最初からヒールを浮かせておけば真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出せる

これを防ぐには、ヘッドをなるべくストレートに引いて出すように意識すること。オートマチックにストレート軌道を作るには、最初からヒールを浮かせてかまえる方法もあります。シャフトを垂直に近い角度に立てるので、ボールの位置は体の近くになり、パターのようなかまえになります。この形のまま、フェースのトゥ側にボールをセットしてトゥで打つのです。この構えをすれば、クラブを振り子のようにストレートに動かすことができ、ボールだけをクリーンに打てるようになります。

ザックリ恐怖症にかかってしまった人は、この方法を試せばヘッドをストレートに動かす感覚を取り戻すことができると思います。

教えてくれた人:関 雅史(せき・まさし)プロ

関雅史プロ
1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。ニックネームはQP。

構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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