中井学の「ゴルフ・フィジカルを鍛える」第2回~練習場では上手くできるのに…オーパスイングを抑える体幹力強化トレーニング

中井学の「ゴルフ・フィジカルを鍛える」第2回~練習場では上手くできるのに…オーパスイングを抑える体幹力強化トレーニング

体幹力を鍛える

■ オーバースイングを認識する

「練習場では上手くできるのにラウンドになるとできなくなる原因」として、オーバースイングがあります。

練習場は地面がしっかりとしていてほぼ平らなので、誰が打ってもそれなりにボールを打つことができますが、コースでは地面が芝や土などで柔らかいうえ、微妙なアンジュレーション(傾斜)があるので、練習場と同じオーバースイング(ほとんどのゴルファーは意識していませんが)をすると、ミスする確率が高くなります。

オーバースイングとは、土台となるカラダに対して、クラブを強く振りすぎる状態のこと。いかなるシチュエーションでも同じ感覚で振れるのが、自分自身のスイングスピードになります。

そして、どんなシチュエーションでもクラブをしっかり振り切れるカラダが、ゴルフでいう体幹力になります。体幹が強くなれば、スタンスの幅や傾斜に関係なく、クラブをしっかり振り切ることができます。そして、これは練習でレベルを上げることができます。

■ 練習場でこそ、普段できないスイングを練習する

たとえば、アゴの高いバンカーでボールを上げないといけない状況では、スタンスを広げた状態でスイングしますが、それも練習場でマスターできます。

まずは、スタンスをできるだけ広げて重心を低くし、ボールに届く姿勢を取ります。このとき、極端すぎるぐらいの姿勢がいいでしょう。練習場では極端な姿勢に思えても、実際のコースではこれが当たり前のことになります。アベレージゴルファーの多くは、スタンスがここまで極端になることを想定していません。だからミスが出やすくなるのです。

練習場ならミスしてもスコアに関係ありません。だからこそ、普段できないスイングを試せるのです。想定外のシチュエーションのときに何ができなくなるのか、どのくらいの力を入れればいいのかなどを知ることができます。

まず、(写真A)のようにスタンスを広げて重心を下げる構え方ができるでしょうか。これだけでもかなり辛く感じるでしょう。と同時に、実際に打つと、いつものスイングより窮屈に(幅が狭く)感じ、スピードが遅くなるのが分かります。

同様にスタンスの取り方次第で様々な状態を想定した仮想練習もできます。左足を前に出すと、フォローが取りづらいスイングの状態を作れます(写真B)。反対に左足を後に下げると、テークバックしづらいスイングの状態を作れます(写真C)。

※ 練習場で行う場合は、左右の打席に注意してください。

ゴルフでは、このように無理な姿勢やスタンスのときでもしっかり振れるスイングを身につけることが大切です。体幹力といっても人それぞれレベルが異なります。

今の自分ができる範囲を徐々に広げる練習をすることが、体幹力を鍛えることになるのです。

教えてくれた人 中井学(なかい・がく)さん

JGTOツアープレーヤー/プロコーチ
1972年4月14日生まれ、大阪府出身。14歳からゴルフをはじめ、高校3年生で日本ジュニアに出場。卒業後に渡米し、大学選抜で活躍。97年に帰国し、2003年よりプロコーチとして活躍。15年はプロテストに合格し、16年、17年はJGTO(国内男子ツアー)東建ホームメイトカップに出場。現在はテレビや雑誌等のレッスン企画に携わるほか、東宝調布スポーツパーク(東京都)でレッスンを行っている。
<スタッフクレジット>
撮影/石上彰(gami写真事務所)
撮影協力/東宝調布スポーツパーク(東京都)

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