私の推しコース「ゴルフライター・児山和弘さんに聞く」ロイヤルスターゴルフクラブ
編集部:今回のゲストは、ゴルフに関するあらゆるトピックの記事を発信されているゴルフライターの児山和弘さんです。まずはご自身がゴルフを始めたきっかけを教えてください。
児山さん(以下児山):ゴルフとの出会いは小学生の時です。父に連れられて、地元で開催されていた男子プロの大会を見に行ったんです。その時にあのジャンボ尾崎プロにサインをもらい、それ以降、興味を持ってプロゴルフを見るようになりました。
ただ、そのあと自分でプレーするまでには時間がかかっていて、初めてクラブを握ったのは、大学生時代、夏休みにゴルフ場でキャディのアルバイトをした時です。女子ツアーが開催されていたコースだったので、プロが練習に来たりして、楽しかったですよ。テレビ観戦やゲームではゴルフを楽しんでいたので、ルールも一応理解していて、業務的には問題なかったのですが、実際のゴルフを知らなかった私をキャディ仲間が練習場に誘ってくれました。それがゴルフにはまった瞬間でした。
編集部:たくさんのゴルフクラブを見て、打って、書いているお仕事ですが、個人的に好きなクラブは何ですか?
児山:ドライバーですね。ビギナーの時から飛ばすことが好きでたまらなくて。今よりもずっとヘッドスピードは速かったんです。ただ、今はクラブが進化しているので、飛距離はそれほどは変わらないんですけれどね(笑)。最初のMYドライバーは、キャロウェイのビッグバーサメタルでした。200ccを切るヘッド体積ですが、それでも当時としてはヘッドが大きく、安心感があってやさしい、とても革新的なドライバーだったんですよ。それでクラブに興味を持つようになって、ゴルフ物販の仕事をするようになったのですが、飛んで曲がらない理想の弾道を手に入れるためには、まだまだ自分のスイングの改善が必要ですね(笑)。
編集部:クラブ選びで大事なポイントを教えて下さい。
児山:一般的なアマチュアは、良くも悪くもドライバーの結果がスコアに直結しますよね。OBが出てしまえば、すぐにダブルボギー以上になります。それを考えると、良いスコアを出すためのドライバー選びのポイントは、「一発の飛びにこだわらず、ボールが上がって曲がりにくい」、成功率の高いクラブを選ぶことです。当たるクラブ、と言ってもいいかな。
今はメーカーはどんどんクラブを発売するし、クラブの情報も溢れているし、ゴルファーとしては迷うばかりだと思うんです。だからどうしても、正解は何なのか、答えを教えてもらいたいと感じているようです。でも、何よりも大事なのは、誰かが出した答えを鵜呑みにするのではなく、自分で答えを見つけること。クラブを振って、自分が感じた感覚や経験を信じることが大事です。今の自分を分析して、自分なりのプレースタイルをはっきりさせる。その上で練習方法を考えたり、必要なクラブを選んだりしていきましょう。そうやって模索することもゴルフの面白さだと思いますよ。
編集部:それでは児山さんの「イチ推し」ゴルフ場を教えてください!
児山:千葉県の「ロイヤルスターゴルフクラブ」を推します。私のホームコースです。会員になって2年目になります。私自身、名門コースには大変なリスペクトを感じていて、少なくないコースを訪問しました。名門に行かないとわからないことも沢山見てきましたが、ショートコースにも、河川敷にも、もちろんホームコースにも、どこにでもそこにゴルフはある! というのが私の結論です。
ロイヤルスターGCは、自然が生み出す地形を巧みに利用したところが面白いと感じています。例えばOUT4番に代表されるように、急激な打ち下ろしから、グリーンに向かっては強く打ち上げていくなど、起伏に富んだレイアウトで、各ホールが印象に残る、楽しめる設計だと思います。
メンバーも上達志向のシリアスゴルファーが多く、メンバー同士でのラウンドは視野も広がります。アクアラインからのアクセスが良く、バンカー練習の出来るアプローチ練習場もある、27ホールあるのもうれしいですね。メンバーコースを探しているゴルファーには、とてもおすすめです。
教えてくれた人:児山和弘(こやま・かずひろ)さん
合同会社メディアライト 代表
1974年 広島県生まれ。99年にゴルフショップチェーン、ゴルフパートナーの立ち上げに加わり、膨大な過去のクラブデータや査定基準の構築に関わる。独立後は、ゴルフライターとして活動。取材に基づく専門性の高い記事が特徴で、現在も多くの連載を抱えている。最新作は片山晋呉/マーク金井著『シンゴイズム』(※構成) 。自身も競技に積極的に参加するコアゴルファー。
取材・構成/キープペダリング