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【初心者必見】ユーティリティーの打ち方の基本をプロが解説

【初心者必見】ユーティリティーの打ち方の基本をプロが解説

【初心者必見】ユーティリティーの打ち方の基本をプロが解説

飛距離がしっかり稼げて、優しく打てるクラブがユーティリティーです。近年、ユーティリティー自体の機能が進化したこともあり、ゴルファーのバッグの中に入っている本数が、増えている傾向があります。

ユーティリティーはアイアンよりもボールが高く上がりやすく、かつスピンも効くため、うまく使いこなすことができれば、初心者にとって力強い味方になってくれます。では、ユーティリティーはどのような打ち方をすればいいのでしょうか。

スコアメイクの切り札となるユーティリティーの基本的な打ち方と、効果的な練習方法について解説します。

【プロフィール】坂口悠菜コーチ

岡山県出身。作陽高等学校ゴルフ部卒業後、名古屋商科大学ゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する3.7.3ゴルフアカデミー(香川県)でレッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。

ユーティリティーの特徴

ユーティリティーは、フェアウェイウッドとアイアンの中間に位置付けられるクラブで、その名のとおりさまざまな状況で役立つ万能クラブです。メーカーによっては「ハイブリッド」や「レスキュー」とも呼ばれています。まずは、その特徴について知っておきましょう。

ヘッド形状はアイアン型とウッド型がある

ユーティリティーのヘッド形状は、「アイアン型」と「ウッド型」の2タイプです。

アイアン型は、アイアンの延長で打てるメリットがある半面、ある程度のヘッドスピードが必要です。クラブの操作性が高く、弾道の高さを含めてボールをコントロールしやすいというメリットがあります。
一方のウッド型は、フェアウェイウッドを小ぶりにしたようなヘッド形状で、ロングアイアンよりもボールが上がりやすいのが特徴です。

ロフトの種類や表記はさまざま

ユーティリティーには番手があり、表記は「U4」や「U5」と数字で表すケースが多く、ロフトは一般的に18度から26度前後まで展開されています。ただし、メーカーやモデルによって、番手とロフトの表記はそれぞれ異なるので注意しましょう。
基本的に、フェアウェイウッドとアイアンのあいだの飛距離の差を埋めるクラブとして選ぶようにし、複数のユーティリティーを使い分けるのであれば、ロフト差は3~4度を目安に、飛距離の階段をしっかりと作るようセッティングします。

打ちやすくボールが上がりやすい

ユーティリティーはアイアンよりもボールが上がりやすく、飛距離も出やすい設計になっていることから、フェアウェイからだけでなく、ラフからも楽に打つことができます。

特に、最近のウッド型のユーティリティーは、ライの影響を受けずに打てる、いわゆる抜けがいいクラブが多いので、ボールにあたった後、スムーズにヘッドが動いてくれます。
深いラフからの脱出や、グリーン周りで転がしながらアプローチしたいときなどにも活躍します。

ユーティリティーの打ち方のポイント

フェアウェイウッドは払い打つように、アイアンは上から打ち込む、いわゆるダウンブローが基本の打ち方ですが、ユーティリティーはどのように打つのが正しいのでしょうか。打ち方のポイントについて解説します。

スイングイメージは番手によって変える

ゴルフ歴が長い方の場合、得意なクラブの種類は把握していると思いますが、まだわからない初心者の方の場合、ユーティリティーは、番手によってスイングイメージを変えることがおすすめです。

私の場合、14本のセッティングのうち、ウッド型ユーティリティーを「U4」から「U8」まで4本入れていますが、「U6」を境として「U4」「U5」を長い番手=ウッドのイメージで、「U6」から下の番手はアイアンのイメージで振っています。
現在は、ユーティリティーにもロフトのバリエーションが増えているため、イメージを変えたほうが楽に打てるという結論に至りました。

ボール位置の基本は真ん中

アイアンでいうと7番アイアンがスタンスの真ん中にボールを置くのが基本ですが、それを基準に考えると「U6」や「U7」が7番アイアンと同じようにボール位置はスタンスの真ん中です。クラブの長さが長くなるにつれて、ボール半個くらい左足寄りにずらして置きましょう。

ただし、ドライバーやアイアンと同様、番手が変わっても、手元の位置は左足の股関節内側あたりにセットするのが基本です。

スイングは、ボールに対してやや上から入るダウンブロー

ユーティリティーの番手によってスイングのイメージを変えるとお伝えしましたが、それはあくまでもイメージで、結果的に動くヘッドの軌道は、どの番手も変わりません。ボールに対する入射角(クラブのヘッドが入る角度)は鈍角で、やや上から入るダウンブローが理想です。

ウッド型のユーティリティーは、どうしてもボールの手前からクラブのソールを滑らせたくなりますが、基本的にヘッドは、ボールに対して上から入る必要がありますので、フェースの下部がボールにあたってから、ヘッドが地面につくような形を目指しましょう。

ただし、「上からクラブを入れる」と表現すると、どうしてもダウンブローになりすぎる傾向があるので注意してください。
特に初心者の方は、ヘッドが地面につくのが怖くて、「ボールだけをクリーンに打とう」「サラッと払って打とう」としがちになります。それは後述する練習方法で、正しいクラブの入れ方を習得してほしいです。

インパクトの形はハンドファースト

ユーティリティーの場合、ボールに対してクラブのヘッドが入る入射角を鈍角にし、かつダウンブローに打つため、インパクトはハンドファーストになります。
ハンドファーストとは、アドレス時(インパクト時)にボールやクラブヘッドよりも手元が先(ターゲット方向)に出ている状態のこと。ダウンブローに打とうとすると、手元が先行しすぎたり、体が突っ込んだりしがちなので、インパクトのときはグリップエンドが左の股関節を指すような形を意識してください。

なお、ユーティリティーに限ったことではないですが、ボールの手前の地面を打つ、ダフりのミスが出る方は、すくい打ちになっている傾向があります。
この場合、インパクトのときはグリップエンドが右足の股関節を向いていることが多いので、自身のスイングを動画撮影して確認することをおすすめします。

また、「U6」や「U7」などの番手の大きいユーティリティーは、ロフトが大きくなる影響で、構えたときにフェース面がよく見えます。この視覚的な要素から、ダウンブローに打とうとすると、クラブのフェースを立てて打ち込もうとしてしまいがちなので、インパクト時にグリップエンドが左足股関節を指すことを特に強く意識しましょう。

セットアップでフェースの向きに注意する

「U6」や「U7」といったロフトが大きいユーティリティーは、地面にクラブ底面をつけてからセットすると、フェース面が右を向きやすいという傾向があります。
そこでおすすめなのが、フェース面に刻まれたスコアラインをターゲットに合わせるという方法です。フェース面の上側のラインを、ターゲットに対して真っすぐスクエアになるように合わせてみましょう。

セットアップでフェースの向きが間違っていると、無意識にインパクトでそのずれを微調整しようとしてしまい、ミスになる確率が高くなるため注意が必要です。

ユーティリティーが使いこなせるようになる練習方法

ユーティリティーを上手に使いこなすには、どのような練習をすればいいのでしょうか。初心者におすすめの練習方法を、3つご紹介します。

粘着テープですくい打ちを矯正する

すくい打ちがどうしても直らない方は、ボールの手前に粘着テープを貼って、その粘着テープがはがれないように打つ練習をしましょう。これによって、軌道をダウンブローに矯正することができます。
粘着テープをしっかり貼っていると、少々のダフりでは飛んでいってしまうことはないと思いますが、練習場などで行う際は注意してください。

打ち込みすぎる方はティーアップで反復練習

体が突っ込むなどしてボールに対して打ち込みすぎてしまう(ダウンブローになりすぎる)方は、ボール1個分くらいの高さにティーアップをし、ティーを打たずにボールだけを打つよう練習します。
ティーアップをしてすくい打ちになった場合、ボールにクリーンにあたることはあっても、右に出たり、高く上がりすぎたりして、正しく真っすぐには飛びません。しかし、低い弾道が出るように練習することで、体の動きが矯正されます。

正しいインパクトの形を習得できるスプリットハンド

インパクトで打ち込みすぎてしまう方や、ハンドファーストが強くなりすぎる方など、インパクトの形が安定しない場合は、右手と左手を離してグリップするスプリットハンドで打つ練習がおすすめです。
極端なイメージですが、インパクトでグリップエンドがおへそを向くような感覚で振るようにすると、ヘッドが勝手に前に出る感覚になり、自然と走ってくれるはずです。

ユーティリティーの正しい打ち方を身に付けて、上手に使いこなそう

アイアンは、少しダフっただけでもミスにつながりやすくなりますが、ユーティリティーはクラブのソールが地面を滑ってくれるので、ミスヒットに強いクラブです。特に、ウッド型のユーティリティーの場合、フェース面が大きくボールがあたりやすいという安心感から、気持ちも楽に打てるので、正しい打ち方ができるようになれば、さまざまな場面で役立つはずです。

最近は、ショートユーティリティーを多用するプロゴルファーも多くなっています。支持されている理由は、「ボールが上がりすぎて前に飛ばない」ことが、起きにくい設計になっているから。ボールの高さをコントロールしやすいように、進化しているんです。
ユーティリティーを活用できればスコアアップにつながりますので、正しい打ち方を習得してみてくださいね。

取材協力

坂出カントリークラブ

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