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ゴルフスイングの基本と打ち方のコツをプロが解説!【初心者必見】

ゴルフスイングの基本と打ち方のコツをプロが解説!【初心者必見】

スポーツにおいて、基本は何よりも大切です。特にゴルフは最初に変な癖がついてしまうと、それを矯正するのに時間がかかるだけでなく、上達の遠回りになることも…。だからこそ、初めに基本の「き」をしっかり頭に入れておくことが重要です。

本記事では、初心者からトップアマ、プロゴルファーまで、年齢を問わず日々多くのアマチュアのレッスンを行っている坂口悠菜(さかぐちゆうな)コーチから、ゴルフスイングの基本と打ち方のポイントについて解説してもらいました。

【プロフィール】坂口悠菜プロが解説!

岡山県出身。作陽高等学校ゴルフ部卒業後、名古屋商科大学ゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する3.7.3ゴルフアカデミー(香川県)でレッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。

ゴルフスイングの基本はアドレス・トップ・フィニッシュをつなぐこと

ゴルフで大切なことは、きれいなスイングを身に付けることです。
きれいでバランスの良いスイングを身に付けるには「アドレス」「トップ」「フィニッシュ」という3点がポイント。この3つは、ゴルフのスイングで止まって見える部分で、言い換えると自分でコントロールしやすい部分です。

▼ アドレス ▼

▼ トップ ▼

▼ フィニッシュ▼

ボールにあてようとすると、クラブがボールにあたる瞬間であるインパクトに意識が行きがちですが、インパクトはあくまでも通過点。ゴルフを始めたばかりの方は、最初はボールにあたらなくてもいいので、まずはクラブを正しい軌道で振れるようになることが大切です。
そのために「アドレス」「トップ」「フィニッシュ」の3点をつなぐスイングづくりをしていきましょう。

スイングの基本動作1 グリップ

ここからは、スイングの一連の基本動作についてご説明していきます。

グリップは、体とクラブをつなげる重要な接点です。ゴルフでは、ただクラブを好きなように握れば良いというものではありません。右利きを想定したグリップの基本ポイントを見ていきましょう。

グリップの種類

グリップの種類には、大きく「オーバーラッピング」と「インターロッキング」の2つの代表的な握り方があります。「テンフィンガー」という特殊な握り方もありますが、初心者はオーバーラッピングとインターロッキングがおすすめです。

オーバーラッピング

最もスタンダードなグリップが、右手の小指を左手の人差し指と中指の間に重ねるオーバーラッピングです。右手に力が入りすぎないため、左右の力が均等に使えるのがメリットです。

インターロッキング

インターロッキングは、右手の小指を左手の人差し指と中指のあいだに絡める握り的です。両手の一体感がオーバーラッピングよりも強く、クラブが支えやすくなるため、女性や非力な方におすすめの握り方です。

グリップを握る長さ

グリップを握る長さは、グリップエンドぎりぎりに握らない程度にします。理由は、グリップエンドの部分にはシャフトが入っていないので、そこを握ってしまうとスイングが安定しなくなるから。短く感じる方もいるかもしれませんが、指1本くらいは空けて握るようにしてください。

グリップの握り方の手順

まずは左手から握ります。両足をそろえた状態で、だらんと脱力させて下におろし、グリップに対してやや上目から握ります。目安は自分から見て中指の付け根の骨(ナックル)が見える程度です。

続いて右手も脱力させ、だらんと下ろします。このとき、右手はパーの状態にして手のひらを体の正面側に向けて右肘は体側に向けてください。そこから肘の向きは変えずに手首を回転させて、右手を真横から握ります。グリップの下側から握らないように注意しましょう。

グリップの力加減

グリップは、手のひらよりもやや指で握るイメージです。クラブの重さを感じられる程度の力感が理想です。強く握ってしまうと腕や肩に力が入り、上半身の余計な力みにつながってしまいます。そうなると腕の動きが悪くなり、スムーズにクラブを振れなくなってしまうのです。

また、右手はできるだけ軽く添えるような感じで弱めに握り、左手をしっかり目に握ります。その理由は、ゴルフのスイングは左軸や左足の踏み込みなど、体の左側の部分でリードする動きがきれいにスイングするためのポイントになるからです。

スイングの基本動作2 アドレスとスタンス

続いては、ボールを打つために構える「アドレス」と、このアドレスをとる際の両足の幅や立ち方を指す「スタンス」について見ていきましょう。

ボール位置とスタンス幅は7番アイアンで作る

ボール位置は、7番アイアンが両足のど真ん中に来るようにセットします。そこから、クラブが長くなるにつれて左に少しずつ移動させ、結果的にドライバーのボールの位置は、左足のかかと内側の延長線上になります。基本的には7番アイアンでど真ん中ですが、非力を感じている方は、少し左にセットするのもおすすめです。

7番アイアンよりも短い番手は、真ん中もしくはボールを右足寄りに移動させますが、右側に関してはど真ん中からボール1個か1個半くらいまでにとどめてください。それよりも右側に置くと出球が低くなりすぎて、グリーン上で止まらない可能性があります。極端に右側に置くのは、アプローチや低く出すときなど、特殊なショットだと考えてください。

スタンス幅は7番アイアンでシューズの外側が肩幅になるのが基準です。そこから、クラブの長さに合わせて微調整をしていきます。

グリップエンドと体のあいだはこぶし2個分が基準

ボールと体の距離に関しては、グリップエンドから体まで、こぶし約2個分空けるのが目安です。身長が高くて、手足が長い方はもう少し遠くても問題ありません。反対に小柄な方や、がっしりした体型の方は、やや体から近くになってもいいでしょう。

また、アドレス時の手元の位置は、どの番手でも左目の真下にセットします。クラブが変わっても手元の位置に関しては固定してください。

アドレスの前傾姿勢は股関節を支点にする

アドレスの姿勢については、基本的には背筋を伸ばして、頭が前側に下がらないように背中、首、後頭部が一直線になるように構えます。

前傾姿勢とは、股関節を支点に上体を傾けるようにし、このときにお尻を少し後ろ側に突き出すと正しく傾くことができます。そして最後に、ひざを軽く曲げてください。結果、体重が両足の親指の付け根である拇指球にのるようになり、体重移動がスムーズにできるようになります。前傾角度の目安は、両腕をだらんと下ろしたときに、グリップエンドがベルトを向くのが理想です。

クラブのフェース面をターゲットに合わせる

アドレスに入る際に注意してほしいのは、最初にフェース面をターゲット(方向)に合わせてからアドレスを作ることです。初心者はフェース面を最後にセットしがちですが、その順番では正しいアドレスが作れません。

まず、両足をそろえた状態で、前傾しながらフェース面をターゲットに合わせます。そこからボールとターゲットを結んだラインと、両足のかかとを結んだラインが平行になるように、左足から広げて両足をセットします。両方の足を広げた後に、かかとを支点に両つま先を少し外に向ければ完成です。

スイングの基本動作3 テークバックからトップ

続いては、アドレスから、飛球線方向へバックスイングする「テークバック」、そしてダウンスイングに切り替える瞬間の「トップポジション」について見ていきましょう。

両肩と両腕でできる三角形をキープ

テークバックとは、バックスイングの初動の動きのことを指します。アドレスでできた両腕と肩のラインを結んだ三角形をキープしたまま、ヘッドを低く上げられるところまでがテークバックだと考えてください。

このとき、腰は絶対に回さないこと。クラブと腕と肩のみが動く状態です。ここから先がバックスイングになります。
バックスイングは肩と腰を、あくまでもイメージですが同じ量だけ回します。結果、トップの位置までクラブが上がったときには、左ひじは伸びて、右ひじは曲がった状態になります。

ただ、このときに注意してほしいのが、左ひじを張りすぎないことです。無理に張りすぎると頭が上下に動きすぎてしまうため、肩と腰を回転させる際に、ちょっときついと感じる方は、左ひじを曲げる意識でも問題ありません。

両腕と肩のラインを結んだ三角形をキープしましょう。

おへそは地面を向いたままのイメージ

バックスイングの注意点は、おへそが上を向かないようにすることです。これは、アドレスで作った前傾角度をキープするためで、右ひざを我慢させすぎないことも重要なポイントです。我慢しようとして右ひざを曲げすぎると、腰が回らなくなるので、頭が上下に動きすぎる原因になります。
また、ボールにしっかり力が伝わらない、いわゆる手打ちの原因にもなります。

テークバックで腰を止め、上半身を回すことで、上半身と下半身の捻転差は生まれているので、無理に右ひざを我慢させて上半身を捻転させる必要はありません。

トップの形は意識しない

7番アイアンで想定した場合、トップはシャフトが地面と平行までいかないくらいが目安です。
左手の親指方向に手首を折る動きであるコックは90°で、左手の親指の付け根でクラブの重さを感じる感覚を持ちましょう。左手の甲が斜め45°上を向くのが目安で、この向きはフェース面と同じになります。後方から見た際に、左手の甲と左腕が一直線になっているのが理想のトップです。

また、右ひじがトップで外側を向かないよう、地面側に向けます。このとき、無理に脇を締めようとしないこと。
胸の前にスペースを作ることがスムーズに腕とクラブを振るポイントですので、トップでは胸と左腕のあいだにバレーボール1個分入るようなイメージを持ちましょう。

ただ、トップに関しては止まって見える箇所だと冒頭でご紹介しましたが、あくまでも「見える」だけで、実際はここで止まっているわけではありません。バックスイングからダウンスイングに切り替わる部分で、一瞬止まっているように見えるだけで、トップの形をわざわざ作ろうとしないでください。動きの中で理想的な形をイメージするのが大切です。

トップでは無理に脇を締めようとしないように。

スイングの基本動作4 ダウンスイングからインパクト

トップから、ボールのあたるインパクトまでの動きである「ダウンスイング」と、ボールのあたる「インパクト」の動きのポイントを見ていきましょう。

下半身に集中し、クラブは放っておく

バックスイングの段階で上半身と下半身の捻転差が生まれているので、理論上ではダウンスイングでは上半身と下半身を同じだけ動かせば、目指すべき下半身リードのダウンスイングになるはずです。しかし、まだゴルフを始めたばかりの初心者の方の場合、どうしても上半身の動きが強くなりがちです。そのため、下半身を動かす意識を強めに持ってください。

クラブは、トップの位置で左手の親指の付け根にのった状態をキープしたまま振るイメージです。
下半身を意識するポイントは、左のお尻を後方斜め上側に引っ張るイメージを持つこと。言い換えると、左ひざが伸びる感覚で、右腰を積極的に回していきます。その際に、右ひざが前側に出やすくなるので、右足の内ももを内転させて、左ひざに近づける感じで動かします。

頭は、右側に傾かないように注意してください。右に傾いてしまうと、ダウンスイングからインパクトで重要になる左軸、左足体重で振れなくなります。
また、体の軸に関しては、体が無駄に左右に傾かないようにするために重要ですが、体の中心に1本の細い線をイメージするのではなく、首の太さくらいの筒をイメージするようにしてください。そうすることで、テークバックでは右足に体重をのせようとしなくても、自然に右足に体重がのるようになり、ダウンスイングでは自然に左足体重になります。

右足の内ももを内転させて、左ひざに近づける感じで動かす意識を。

おなかをボールに向けた状態でインパクト

インパクトはトップと同様に、あくまでもスイングという一連の動きの中で起こる現象であって、形を意識するものではありません。ただ、イメージ的に理想型を説明すると、おなかをボールに向けた状態でインパクトすること。これは、体の正面でボールをとらえるためです。さらに左ひじは伸びて、右ひじは少し曲がった状態になるのが理想です。

ゴルフを始めたばかりの頃は、インパクトがすべてだという意識を持ってしまう方が多く、インパクトを強くしようとしがちですが、スイングで大事なことは、加速しながらクラブを振る動きの中にボールがあるだけという意識です。極端にいえば、クラブを振ったら勝手にボールが飛んでいったというくらいのイメージでOKです。

よく「インパクトは、アドレスの再現で」といわれますが、不正解ではないですが正解でもありません。インパクトの形はアドレスから下半身が少し回った状態ですが、スピードが出ている体の動きの中の、一部を切り取ったのがインパクトにすぎないのです。

おなかをボールに向けた状態でインパクトするイメージを持ちます。

インパクトは点ではなくゾーン

多くのプロゴルファーは、インパクトでボールにあたる瞬間への意識を持っています。ただ、それは点ではなくゾーンのイメージです。打つというよりもボールを運んでいるイメージで振っています。

初心者はあてて終わりになりやすいので、肩から肩の振り幅でゆっくりフェースを返す動きを練習すると、インパクトを点で意識しないようになりますよ。一連の動きの中で、ボールにあてる感覚がインパクトでは必要になるのです。

インパクトは点ではなくゾーンで考えましょう。

スイングの基本動作5 フォロースルーからフィニッシュ

最後に、ボールを打った後の動作である「フォロースルー」から、スイングの終わりである「フィニッシュ」までの動きについて解説しましょう。

インパクト後は飛んでいくボールを追いかける

インパクトからフォロースルーでは、目線を残しすぎないようにしましょう。「最後までボールを見て」と教えられることがあると思いますが、ボールを置いていた場所を見続けようとすると頭が下がったり、腰の回転が止まったりするので、スムーズにフィニッシュまで体を回すことができなくなってしまいます。

実際は飛んでいくボールを目線で追い続けることはできませんが、イメージとしてはボールを追いかけるように、目線も徐々に上げていくのが理想です。ただし、ボールを見すぎて頭が下がらないように注意してください。目の高さが地面と平行かやや下目に下げるくらいが、頭の最適な位置・高さをキープするコツです。
フォロースルーでは両腕は低く伸ばしていくイメージで、左ひじが地面を向いた状態で曲げていきます。左ひじが外側(背中側)に向かないように注意しましょう。

フィニッシュでは左足1本で立てるように、左足に体重をのせていきます。形としては、左足の上に体も頭もすべてのっている状態が理想です。
また、おへそがターゲットを向くくらいしっかり腰を回して、かつ右足の裏が後方から見えるように回します。右足のつま先とかかとの中心を結んだラインが地面と垂直になるようにつま先立ちさせると、フォロースルーからフィニッシュにかけて腰を回しやすくなります。

フィニッシュは正しい形でとる癖をつける

初心者の方に特に意識してもらいたいのが、ナイスショットであろうがミスショットであろうが、フィニッシュは正しい形でとる癖をつけることです。どんな球でも空振りでもフィニッシュをとることです。フィニッシュに向かったスイングすることが、きれいに振るための条件で、「アドレス」「トップ」「フィニッシュ」の3点をつなぐためにとても重要な部分になります。

最終地点が決まらずに振っても、スイングがバラバラになるだけで軌道も安定しないため、この3点を必ず意識するようにしてくださいね。

きれいなゴルフスイングづくりは最初が肝心!

人から「きれいなスイングだね」と褒められるようなスイングは、いい球を打つためにとても大切な条件です。そして、ゴルフを始めたときに、今回ご紹介した基本を頭に入れながらスイングづくりをすることが肝心です。

3.7.3ゴルフアカデミーでは、きれいなスイングを身に付けて、何歳になってもゴルフを楽しんでもらうために、特に初心者の方には腕を振る練習を重視しています。それは、ボールにあてようとするあまり、クラブ(道具)を振るという、ゴルフの根本的な動作を忘れやすいからです。

腕を振ると聞くと、上半身が主体のスイングに聞こえがちですが、そうではありません。クラブを正しく振るには、腕をしなやかに使って、効率良くクラブを走らせる必要があります。これは、筋力や年齢に関係なくできることで、誰もがきれいなスイングを身に付けられる可能性を持っているのです。だからこそ、腕をしなやかに使うための基本が大切です。

ゴルフは、初めの一歩がその後の上達スピードにも大きく関係しますので、レッスンなどに通ってしっかり基本を身に付けていってください。

取材協力

ロイヤル高松カントリークラブ
3.7.3ゴルフアカデミー

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