私の推しコース「ゴルフウエア広報担当・長谷川寿子さんに聞く」ゴルフ倶楽部成田ハイツリー
編集部：今回のゲストは、ゴルフウエアブランド「ZOY」の広報担当としてご活躍の、タキヒヨー株式会社の長谷川寿子さんです。スポーツウエア業界一筋の長谷川さん、ゴルフ歴は長いんですか？
長谷川さん（以下長谷川）：大学に入った頃に、父がゴルフを始めたり、同級生がゴルフサークルに入っていたりしたので興味を持ったのがゴルフとの出会いですね。その頃は「JJ」などのファッション誌でゴルフが取り上げられていたので、ファッショナブルでちょっと大人な雰囲気に惹かれました。
とりあえずクラブを買いましたが、友達がバイトしている練習場でたまにボールを打たせてもらうくらいで、レッスンに通うわけでもなく、ラウンドも親と年に1、２回したかな？ というレベル。学生時代はテニスのサークル活動がメインで冬はスキー、たまにゴルフの練習用クラブケースをファッション感覚で持ち歩く、完全にミーハーな女子大生でした（笑）。
そして、ブランドビジネスに興味があったことや、自分が好きなスポーツ業界で仕事ができたらという思いから、学生時代愛用していたテニスウエアの会社に就職しました。そのブランドがゴルフウエアも展開することになり、徐々にゴルフの回数が増えていきました。新卒で入社してから2年ほど経過し、上司が独立することになったのを機に、私も転職、ほぼ「ZOY」のブランド創業当時から携わっています。
編集部：ゴルフ用ウエアと、ゴルフ用でないウエアは、どういうところが違うのでしょう？ お値段も結構違うようですが。
長谷川：ゴルフウエアとカジュアルウエアで一番違いが感じられるのはボトムだと思います。後ろポケットはスコアカードが入るように、前のポケットはボールやティーがスムーズに取り出せるようにと、ポケット口の大きさや深さなど、ゴルファーがストレスなくプレーできる機能がゴルフウエアには備わっています。
ウエアのサイズ感も今はすっきりコンパクトにまとめるのがスタイリッシュです。動きやすさを重視してオーバーサイズのウエアを着るのではなく、自分に合ったサイズ感で、スイングやグリーンのラインを見る動作の妨げにならないウエアを選ぶのが良いと思います。ファッション性を備えつつプレーしやすい素材やデザイン、パターンであることがゴルフウエアとカジュアルウエアの違いと言えますね。
編集部：ウエアのことでラウンド時に気を付けていることはありますか？
長谷川：行くゴルフ場、同伴プレーヤーを考慮してウエアを選ぶようにしています。各ゴルフ場のドレスコードに沿ったものにするのはもちろんなのですが、ゴルフ場の雰囲気にマッチしつつ自分らしさが表現できるコーディネイトを心がけています。名門ゴルフ場や目上の方とのラウンドでは上品な色使いでまとめて小物でアクセントをつけるようなコーディネイトを考えますし、リゾートや女性同士のラウンドではトレンドを意識したり、少し露出度高めにショートパンツやノースリーブワンピースにしてみたりと、ラウンドの前にあれこれ考えながらコーディネイトするのもゴルフの楽しさの一つだと思っています。
プレーはもちろん真剣に。でも、スコアだけではなく知らない方との出会いや、色々な楽しみ方があるのがゴルフの魅力ですよね。かわいいゴルフウエアが着たくてゴルフをはじめる、というような人が増えてくれたら嬉しいですね。
編集部：それでは長谷川さんの「イチ推し」ゴルフ場を教えてください！
長谷川：千葉県にある「ゴルフ倶楽部成田ハイツリー」を推します。コース全体の植栽が豊かで、四季折々の花に彩られた庭園のような美しさにはうっとりします。コースもゆったりしていてプレーが詰まったりしないのでスムーズにラウンドできます。
私のお気に入りポイントは、1階にあるレストランからクラブハウス前に広がるパター練習場を見渡すことができること。練習場も芝から打つことができ、アプローチ練習場もあるので練習にはもってこいです。男子のチャレンジツアーや女子のプロテスト会場として使われたこともあり、トップアマから女性まで幅広い方々が楽しめるコースなのではないかと思います。といっても私はまだハイツリーの樹木の美しさを堪能する余裕もなくひたすら目の前のボールを打っている感じですけど（笑）。
教えてくれた人：長谷川寿子（はせがわ・ひさこ）さん
タキヒヨー株式会社 スポーツウエア営業部 統轄付部長 プレス・広報担当
東京都出身。テニス・ゴルフウエアの会社を経て株式会社マックスアンドグローイングに入社。1991年2月よりゴルフウエア「ZOY」のビジネスに携わり、経理・財務、広告宣伝・販売促進の実務全般を担当。タキヒヨー(株)に転籍後は主に広告宣伝・販売促進を担当し、年２回発行のカタログ制作を通じてZOYの世界観を広めている。世界各地のゴルフ場めぐりが夢。
取材・構成／キープペダリング
