私の推しコース「ゴルフスクール社長・紺井柾寿さんに聞く」ムーンレイクゴルフクラブ茂原コース
編集部:今回のゲストは、ゴルフスクールを複数運営している会社社長でもあり、ゴルフのインストラクターでもある紺井柾寿さんです。まずはご自身がゴルフを始めたきっかけを教えてください。
紺井さん(以下紺井):私は8歳からゴルフを始めたのですが、ちょうど父親がゴルフにハマり始めていた頃でして、よく練習場についていってたんです。なぜかその練習場はコーラが飲み放題だったもので、コーラ目当てだったのですが、ある時「お前も試しに打ってみろ」と言われて打った初めてのスイングがしっかりヒットして、ちゃんと飛んで、父いわく「フィニッシュもきちんととっていた」そうです。その後、テレビで観たマスターズの映像の美しさ、湧き上がる歓声に感動し、マスターズで優勝するトッププロになるのが私の夢になりました。
私が研修生だった頃は「とにかく球を打て」という時代でしたので、ひたすら真面目に打ち込みました。ただ、用具の製法や素材が大きく変わっていった時代でもあったのです。クラブはパーシモンからメタルへ、ボールは糸巻きからツーピースへと変遷し、それになじむために打って打って打ちまくっているうちに、身体もゴルフの感覚も壊してしまいました。ですが、ゴルフは大好きで離れることが出来なくて、ビジネスとして関わるようになったのです。自戒の意味も含めて身体のことをもっと知りたいと思うようになったことと、暗くて辛いイメージだった昭和のゴルフを明るく楽しいものに変えたいと思ったことがゴルフビジネスをやるようになった大きな要因です。
編集部:楽しくゴルフが出来ればいいとは思いますが、100を切るレベルになるには運動神経も必要ですか?
紺井:私の持論ですが、ゴルフの上達に欠かせないのはまずは基礎体力です。とは言っても、歩くとかそのレベルのことです。その基礎体力をベースにして、その上に必要なのがゴルフの動きをするための体力。クラブを振る動き、スイングしてもフラフラしない筋力ですね。その上に技術がきます。運動神経は基本的にはいらないんじゃないでしょうか。必要になる時があるとしたら、とんでもないライから球を操ってグリーンを狙う時とかでしょう。エンジョイゴルファーであればフェアウェイに出せばいいのですから、体育の成績が良くなかったとしてもゴルフにはあまり影響無いですよ。
編集部:では、ムキムキマッチョである必要もありませんか?
紺井:そうですね。ないですね(笑)。考え方・技術・道具とのマッチングでゴルフは上達します。考え方というのはラウンド中の緩急のつけ方だとか、全く技術と関係ない話です。技術は3割くらいかな。いちばん大事なのは道具とのマッチングです、PGAツアーで活躍しているプロが、自分のクラブではなく女性用のクラブを使ってたら、同じスコアが出せるでしょうか?そう考えると道具の比重って高いですよね。
編集部:それでは、紺井さんの「イチ推し」ゴルフ場を教えてください!
紺井:千葉県の「ムーンレイクゴルフクラブ 茂原コース」を推します。ムーンレイクブランドのコースは千葉で3箇所ありますが、どこもナイター施設が整っていて練習のためにもよく通いました。その中でもこの茂原は特別に明るく感じます。イメージとしては広い夜の練習場がそのままコースになったような感じです。夏でも夜なら日焼けを気にしなくていいので、女性を誘いやすいですよね。コース全体としても難しすぎず易しすぎず、アンフェアなところもなく、グリーンも素直だと感じるゴルフ場です。
教えてくれた人 紺井柾寿(こんい・まさとし)さん
株式会社恒進クリエーション 代表取締役
1964年生まれ、東京都出身。栃木県のゴルフ場に研修生として就職した後、都内の練習場に長く勤務し、インストラクター・ジュニアゴルフ指導員としてのキャリアを積む。ゴルフスクール運営会社設立後も、米国にわたりティーチングメソッドを学び、ミニツアーにも参戦。帰国後は様々な企業向けゴルフコンテンツ制作に携わる等多様な経験を活かし、現在はゴルファーのリタイヤを防ぐための取り組みとして加圧ゴルフに着目。一般社団法人加圧ゴルフ推進機構の常務理事を務める。
取材・構成/キープペダリング