私の推しコース「ピンゴルフ副社長・岡田健二さんに聞く」浦和ゴルフ倶楽部
編集部:今回のゲストは、アメリカに本社を持つゴルフクラブメーカー、ピン(PING)日本法人副社長の岡田健二さんです。ご自身はゴルフとはどのような付き合い方をされているのでしょうか?
岡田さん(以下岡田):小学校高学年の頃、ゴルフ好きの父親に練習場に連れて行かれて始めたのがキッカケです。当時は野球に夢中だったのでゴルフにのめり込むことはありませんでした。ですので、ゴルフ歴で言えば30年以上とけっこう長いのですが、いわゆるアベレージゴルファーです。現在は平均で月3~4回のラウンドを仕事仲間や地元の友達と楽しんでいます。良いスコアで回るのも嬉しいですが、ラウンドを通じて仲間との関係が発展することが一番の楽しみです。
編集部:ピンというメーカーは、契約選手のロイヤリティが高い、と言われますがなぜでしょうか? 例えば、私も大好きな塚田好宣プロは、とてもピンを信頼していますよね。
岡田:そう言って頂けると非常に嬉しいです。当社は1959年にカーステン・ソルハイムがアメリカで始めた会社で、その後ずっとファミリー企業として続けてきました。現在はカーステンの孫に当たるジョン・K・ソルハイムがアメリカ本社、日本支社ともに社長を務めています。契約選手もジュニア時代から関係がある選手が多く、選手もピンファミリーの一員というような文化が社内にあります。ほとんどの契約選手はそういったところに居心地の良さを感じているのではないでしょうか。
日本において塚田好宣プロはその代表的な選手で、もう10年近く契約をさせてもらっています。アメリカ本社の開発部門やその理念を理解して、常に新しい商品を意欲的に試して使ってくれます。日本支社は設立してまだ13年なのですが、日本の男女ツアーの契約選手も塚田プロ中心にピンファミリーが出来ています。ピン契約の若い女子プロは塚田プロの事を”お父さん”と呼んでいるくらいです。
編集部:岡田さんならではの、契約選手関するエピソードを教えて頂けますか?
岡田:アメリカのPGAの選手の素顔までは把握していませんが…。ただ、総じて家族や周りの人を大事にする選手が多いです。私がアメリカ本社に出張していた際の月曜日のお昼時、会社に大量のピザが届いていたことがありました。聞くとその前日にPGAツアーで優勝した選手が、ピンに感謝の気持ちを、とのことで手配してくれたものだったんです。あれは感慨深い出来事でした。
バッバ・ワトソンは数年前まではアリゾナ州フェニックスにあるピンのアメリカ本社の近くに住んでいたので、クラブの調整が無くてもよく会社に来て雑談していたようです。そういった際に交わす当社のジョン・ソルハイム会長(カーステンの息子)との会話から、バッバのチャリティへの気持ち、ピンク好きといったことへの理解、そしてピンとして貢献できることが合わさってバッバが現在使用しているピンクドライバーが生まれています。
編集部:それでは岡田さんのイチ推しゴルフ場を教えてください!
岡田: 埼玉県の「浦和ゴルフ倶楽部」を推します。私は先ほど申し上げた通り、ゴルフの内容も大事ですが、スコアよりも楽しむことを優先したゴルフをしています。東京から近く、コースがしっかりして、練習場も充実しています。電車でもアクセスが抜群ですし、どのようなプレースタイルのゴルファーでもエンジョイできるのではないかなと思います。場所は荒川の河川敷ですが、いったんコースに入ればフラットな林間コースでグリーンもしっかりしています。
ちなみにゴルフ場から当社ピン日本支社社屋までは車で15分ほど。帰りにお時間があれば、ゴルフクラブの製造やフィッティング施設もありますので、ぜひお立ち寄りいただきたいです。日本で販売されているピンのゴルフクラブはここで組み立てられていますから。
教えてくれた人:岡田健二(おかだ・けんじ)さん
ピンゴルフジャパン株式会社 副社長
1976年生まれ、埼玉県出身。プロゴルファーのマネジメント業に関わった後、2004年にピンゴルフ入社。ツアーサポート、マーケティング各部門を経験、セールス&マーケティングディレクターを経て現職に。アメリカ本社とのやり取りに加え、クラブPRから企業戦略も含めた広報業務など責任範囲は多岐にわたり、ピンゴルフジャパンには無くてはならない存在。ピン好調の立役者である。
取材・構成/キープペダリング