村瀬雅宣の110を切るゴルフの考え方「朝のショット練習をしないほうがいい理由」ティーショットで失敗しないルーティン
現役サラリーマンとして多忙を極めながら、片手シングルを維持する村瀬雅宣氏。
就職後はゴルフにかける時間がなかなかとれず、一時はハンディが20まで下がった村瀬氏がたどりついた結論は、練習時間を短くした分、メンタルとマネジメントを強化するというものでした。
本連載では、忙しいサラリーマンが最小限の練習で確実に110切りするゴルファーになるためのノウハウをお伝えします。
朝のショット練習をしないほうがいい理由。
まずは、ゴルフ当日、朝一のティーショット(多くのケースはドライバー)までに準備すべきことについて考えたいと思います。仕事でいう企画&立案の部分ですね。
だれもが緊張する朝一のドライバーショットで、ナイスショットの確率を上げるためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
大半の方は、スタート前30分程度の時間の中で、とにかくドライバーだけは練習しておきたいとの思いであわてて練習場に駆け込み、ナイスショットがでるまで短時間で練習をされます。パター練習も十分に出来ない程で、心の余裕なくティーグランドに立っておられるのではないでしょうか?
そこで初めてコースを見て、素振りを1、2回してショットをしますが、事前の練習場でのナイスショットの再現性は低いように感じます。
ティーショットで失敗しないための、村瀬流ルーティンとは
ナイスショットの確率をアップする方法、それは朝のショット練習をしない事です。
全く準備もしないでショットをすることは仕事では考えられないので、おかしなことを言うとご指摘されると思います。以下私の朝の行動を簡単にご説明させて頂きます。
1. ゴルフ場には最低でも1時間以上前に着きます
2. ローカールームで身支度をした後に、お風呂場に行き、掃除のおばさんに挨拶をして使用する事の許可を得たうえで、最低20分程度ストレッチを行います
3. その後はパター練習場に行きます。当日の芝の感覚を掴み、パターの課題を復習します。距離感を重視した練習を10分は行います。
4. その後30分の時間はレストランでお茶します。初めてのコースであれば前日までにネットで確認しておいたコースレイアウトを出して、当日の想定スコアーをマイホール毎に設定してイメージを作ります。MYPARの設定をするのですが、このテーマはいずれ説明します。特に出だしのホールは大事ですので、事前に打つクラブを想定、ドライバーを使うかも検討します
110切りを達成するために、朝の限られた時間の中で優先順位をつけ準備することが重要になります。
短い時間の中であわててショット練習をして、結果ミスショットのイメージが残ったままティーグラウンドに立つよりも、ナイスショットの確率を上げるのに一難効果があるのは、やはり身体のストレッチとコース戦略のイメージトレーニングなると私は考えます。
練習するのであれば
① アプローチの練習は効果あり
② 苦手意識がそれ程強くなければ、バンカー練習も効果あり
③ パット練習は最低20分以上かけて練習すべし
というのが110切りに直結する内容であると考えます。
事前準備が大事であることは、普段の仕事の中で皆さんも実感されていると思います。
仕事をゴルフに応用する感覚で当日の朝の行動をチェックしてみてください。どのルーティーンが良いかは人それぞれです。ご自身なりのベスト方法を見つけて頂き、コース攻略やスコアアップの為に十分な準備をなさってください。
笑顔でスコアアップを目指しましょう!
教えてくれた人: 村瀬雅宣(むらせ・まさのぶ)
一橋大学体育会ゴルフ部・コーチ、メンタルカウンセラー
Handicap ---- JGA 4.0
一橋大学卒業後、東京海上火災保険に入社。各地で支社長として仕事をこなし、現在は日鉄住金保険サービス 企業リスクコンサルティング部長を務める。
学生時代からのゴルフの経験(一橋大学体育会ゴルフ部キャプテン)を生かして、精力的にゴルフに打ち 込み(東京海上火災保険ゴルフ部キャプテン)、『ゴルフレッスンコミック』での連載をはじめ、メンタルカウンセラーやアンチエイジングプランナーとしても活躍。
村瀬さんのブログもチェック!
NOBU GOLF SCHOOL
http://nobugolf.com/