ゴルフのスコアの目安は?初心者から上級者の平均スコアを解説

ゴルファーなら、誰しもスコアのことが気になるかもしれません。ゴルフはスコアが少ないほうが好成績という特徴から、1打1打の重みを感じられる点もおもしろさや醍醐味といえるでしょう。
他人のスコアや腕前が気になる方や、ゴルフを始めたばかりの初心者は、どのくらいのスコアで回ればいいのか、その目安を知りたいという方も少なくありません。
そこでこの記事では、ゴルフの初心者から上級者の腕前別の平均スコアと、スコアの書き方について解説します。
ゴルフのスコアとは?
ゴルフのスコアは、ボールを打った回数であるストローク数(打数)の合計のこと。スコアは少ないほうが勝ちとなります。まずは、ゴルフのスコアの基本ルールについて見ていきましょう。
各ホールに規定打席が設けられている
多くのゴルフ場は、1ラウンド18ホール・パー72と設定されています。基本となるパー72とは、各ホールに設定された規定打数(パーの数)の合計です。
最もスタンダードな設定は、パー4が10ホール、パー3が4ホール、パー5が4ホールで、その合計がパー72になります。
中には、パー71や73のコースもありますし、プロの試合の場合、通常はパー72のコースを、難度を上げるためにパー70に設定することもあります。
スコアの数え方と名称
スコアの数え方は、パー4のホールを例にすると、4ストロークでカップインすればパー、それよりも1打少なければバーディー、2打少なければイーグルです。反対に、1打多ければボギー、2打多ければダブルボギー、3打多ければトリプルボギーと呼ばれます。
なお、ティーショットの1打目でカップインした場合は、ホールインワン(エース)です。
■パー4のホールでのスコアの数え方と呼び方
ストローク(打数) | スコア | 呼び方 |
---|---|---|
1 | -3(スリーアンダー) | アルバトロス |
2 | -2(ツーアンダー) | イーグル |
3 | -1(ワンアンダー) | バーディー |
4 | ±0(イーブン) | パー |
5 | +1(ワンオーバー) | ボギー |
6 | +2(ツーオーバー) | ダブルボギー |
7 | +3(スリーオーバー) | トリプルボギー |
パー72のコースでは、18ホールを合計72ストロークでプレーすることができればスコアは±0となり、パープレーです。
よくゴルフは、「自分との戦い」「コースとの戦い」などといわれますが、これはいかに1打1打を大事にしてパーを取れるかが醍醐味だということを表現しています。
勝敗はゲーム形式によって異なる
ゴルフのゲーム形式には、「ストロークプレー」と「マッチプレー」の2種類があります。一般的なのがストロークプレーで、ホールごとにカップインまでに何打かかったかを記載し、18ホールの合計スコアを算出して競います。
一方、マッチプレーはゴルフの起源といわれているゲーム形式です。1対1で相手と各ホールの打数で勝敗を決め、勝利したホール数で勝負が決まります。たとえトータルのスコアが同じであっても、ストロークプレーとマッチプレーでは、勝敗が変わることがあるのです。
プロの世界ではまれにマッチプレー方式を取り入れているトーナメントもありますが、一般的にはストロークプレーが用いられています。
ゴルフのスコアの書き方
ゴルフ場では、それぞれオリジナルのスコアカードが用意されており、ラウンドの際はクラブハウスでのチェックイン後にもらうスコアホルダーの中に入っていることが多いです。入っていなかった場合は、マスター室の前などに置いてあるスコアカードをピックアップしておきましょう。
ここからは、ゴルフのスコアの書き方について解説していきます。
(1)ホール(HOLE)
1~18番のホールが、スコアカードの上部に記載されています。ラウンドは、必ずしも1番からスタートするわけではなく、10番からスタートする場合もあります。
1~9番をアウト、10~18番をインと呼びますが、これはクラブハウスから見て、行くホールを「アウト(go out)」、帰って来るホールを「イン(come in)」であるからです。
(2)ティーイングエリアの距離
ティーイングエリアに設置さてれているマーカーは、1打目を打つ場所を表すためのものです。マーカーにはいくつかの種類があり、それぞれ色や距離が異なります。
一般的には、距離が遠いほうから上級者が使う「バックティー」、一般男性ゴルファーが使う「レギュラーティー」、距離に自信のないシニアなどが使う「フロントティー」、ジュニアやレディースが使う「レディースティー」などが設けられています。
(3)ハンディキャップ(HDCP)
スコアに記載されているハンディキャップは、正式名を「ストロークインデックス」といいます。マッチプレー方式でプレーする場合、ハンディのある相手とのギャップを埋めるために使用します。
(4)パー(PAR)
各ホールの規定打数が記載されています。パー72のコースの場合、前半9ホール、後半9ホール共に、36と設定されていることが一般的です。
(5)プレーヤーの名前欄
4つの空白は、プレーヤーの名前を記入する欄です。一番上に自分の名前を、その下に同伴競技者の名前を書きましょう。
(6)各ホールのスコア欄
各ホールのスコア欄は、大きいスペースと小さいスペースに分かれており、左側の大きいスペースは打数を、右の小さいスペースはパット数が記入できるようになっています。パット数を記入しておくとラウンド後の反省にも役立つので、習慣付けておくのがおすすめです。
(7)トータルスコア(TOTAL)
トータルスコアは、その日の18ホールの合計スコアです。グロススコアとも呼ばれます。
(8)ネットスコア(NET)
ネットスコアは、ハンディキャップが決まっている場合、スコアからハンディキャップを引いた数値を記入します。
ハンディキャップは、腕前の異なるプレーヤーが公平に楽しく競い合えるように設定する数字です。例えば、ハンディキャップ36の人がトータルスコア120でラウンドした場合、ネットスコアは、120-36で84ということになります。
なお、スコアを書くタイミングは、各ホールのカップイン後に書きます。初心者のうちは、自分のスコアを記入するだけで精一杯になることも多いですが、必ず同伴競技者のスコアも記入するようにします。
ただし、スロープレーにつながらないよう、次のホールへの移動のタイミングや、カートでのプレーであればカートに乗ってから書くようにするのがマナーです。
また、最近はスコア管理アプリなど、便利な機能が搭載されたアプリも登場しています。自身のスコアのログを残すようにし、上達のためのツールとして活用するのも効果的です。
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ゴルフ初心者・中級者・上級者のスコアの平均
ゴルフを始めてから目指すスコアといえば、ずばり「100」です。
「100の壁」「100切り」などと表現されますが、100を切れるかどうかが一人前のゴルファーであるかの指標といえるでしょう。
100を切るには、パー72のコースでは27オーバー以内でプレーする必要があります。1ホール平均ダブルボギーで回ったとすると36オーバーでスコアは108。そこから9ストロークを縮めるためには、9ホールでダブルボギーをボギーにする、またはパーを取れるホールを増やすようにし、腕を磨かなければなりません。
■ゴルフの平均スコアの目安
超初心者 | 初心者 | 中級者 | 上級者 | 超上級者 |
---|---|---|---|---|
120~140 | 100~119 | 90台 | 80台 | 70台 |
そう考えると、ゴルフを始めたばかりの超初心者の平均スコアは120~140、少しラウンド数が増え始めた初級者は、100~119が目安です。
100を切ることができれば中級者の仲間入り、平均スコアが80台になれば上級者といえるでしょう。
ただ、ここからのスコアアップはさらなる努力が必要で、初心者にとっての100の壁があるように、上級者から超上級者になるためには80の壁が立ちはだかります。
ちなみに、日本のプロゴルフツアーの公式記録としては、2010年に行われた中日クラウンズで石川遼選手が58をマークし、当時世界記録になりました。世界では、2012年にオーストラリアのライン・ギブソン選手が、ミニツアーで55という驚異的なスコアを残しています。
ゴルフでスコアアップを目指すなら、レッスンスクールの受講が近道!
ゴルフで、同伴者に迷惑をかけずに楽しくラウンドするには、スコア120を目安にすることをおすすめします。また、ラウンド時にスコアをつけることは、ゴルファーとしてのマナーです。自分のプレーだけでなく、同伴競技者のスコアをつけることで、一人前のゴルファーに一歩近づけるといえるでしょう。
初心者がいいスコアで回れるようになるには、まずはスクールに通って自身の腕を上げるのが一番の近道です。上級者やコーチ、インストラクターのアドバイスは、スキルアップに役立ちます。たくさんの仲間との練習やラウンドを楽しみながら、上達につなげてみてはいかがでしょうか。