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【初心者必見】ゴルフのフェード・ドローとは?打ち方をプロが解説

【初心者必見】ゴルフのフェード・ドローとは?打ち方をプロが解説

【初心者必見】ゴルフのフェード・ドローとは?打ち方をプロが解説

ゴルフのショットで、「フェード」や「ドロー」という言葉はよく聞くけれど、どんな球筋でどのように打つのか、イメージがわきにくいという方も多いのではないでしょうか。

プロゴルファーのように、コースの状況や目的によって、2つのショットを使い分けることができれば、ラウンドでの攻略の幅がぐんと広がります。

そこでこの記事では、フェード・ドローの基本や、スライス・フックとの違いについて、わかりやすく解説します。それぞれの打ち方のコツや練習法についても紹介しますので、スコアアップにお役立てください。なお、本記事では右打ちの場合を想定しています。

【プロフィール】坂口悠菜プロ

岡山県出身。作陽高等学校ゴルフ部卒業後、名古屋商科大学ゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する3.7.3ゴルフアカデミー(香川県)でレッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。

ゴルフの球筋、フェードとドローとは?

ゴルフは、打ったボールが必ずしもまっすぐに飛ぶわけではありません。クラブの振り方(スイング軌道)やフェースがボールにあたる向きによって、球筋と呼ばれるさまざまな打球の軌道が生まれます。
この球筋は、ボールの飛び出す方向と、空中で曲がる方向や曲がり具合を組み合わせたもので、代表的なものにフェードやドローが挙げられます。

■フェードとドローの特徴

球筋の種類 フェード(左→右) ドロー(右→左)
弾道の特徴 ストレートに出て、弾道の頂点からゆるやかに右に曲がりながら落ちる ストレートに出て、弾道の頂点からゆるやかに左に曲がりながら落ちる
飛距離 右に曲がりが大きいスライスよりも飛距離が出る 左に曲がりが大きいフックよりも飛距離が出て、フェードよりもランが出る
スピン量 やや多め(横スピン含む) やや少なめ(縦スピン中心)
風への強さ スライスよりも強い 強い(直進性が高い)
方向性の安定 右に逃げることでミスが少ない 左に引っかけるリスクあり
ボールのつかまり 良い 良い
攻め方 右ドッグレッグやピン位置が右奥にある場合などに有効 左ドッグレッグやピン位置が左奥にある場合などに有効

フェードとスライスの違い

フェードとスライスは、どちらも右に曲がる球筋という共通点がありますが、ボールの落ち方に違いがあります。これは、打ったときにボールにかかる横方向の回転であるサイドスピンの量が関係しており、その量が多いのがスライスで、フェードはスライスよりもスピン量が少なくなります。

フェードの球筋はストレートぎみに飛び、弾道の頂点からゆるやかに右に曲がり、落ち際はまっすぐ地面に着弾します。一方のスライスは、右に大きく曲がりながらそのまま斜めに地面に着弾するため、曲がり幅がより大きくなるのが特徴です。

なお、スライスには、出球が右に出てそのまま右に曲がっていく球筋と、出球が左に出てそこから右に曲がる球筋の2種類があります。
前者のスライスはフェースが開きすぎるといった間違った動きで出るミスショットで、後者はターゲット方向に木などの障害物があるときなど、意図的に曲げる場合のショット(インテンショナルスライス)です。

ドローとフックの違い

ドローとフックは、どちらも左に曲がる球筋という共通点がありますが、フェードとスライスの違いと同じく、ボールの落ち方に違いがあります。
落ち方は、打ったときにボールにかかる左回転のサイドスピンとバックスピンの量が関係しており、その量が多いのがフックで、ドローは少なくなります。

ドローの球筋はストレートぎみに飛び、弾道の頂点からゆるやかに左に曲がり、落ち際はまっすぐ地面に着弾します。
一方のフックの球筋は、大きく左に曲がりながらそのまま斜めに地面に着弾するため、曲がり幅も大きく、かなりのランが出るのが特徴です。

なお、フックには、出球が左に出てそのまま右に曲がっていく球筋(いわゆる引っかけやチーピンというミスショット)と、出球を右に意図的に出して、そこから左に曲げる球筋(インテンショナルフック)の2種類があります。

フェードとドローのメリット・デメリット

フェードとドロー、それぞれのメリット・デメリットについても知っておきましょう。主なメリット・デメリットには下記のようなものが挙げられます。

フェードのメリット:曲がり幅が少なく、ミスに強い

フェードは曲がり幅が少ないので、ターゲットを狙いやすく、ミスの幅が少ないことがメリットです。

また、スライスと比べてサイドスピン量が少ないことから、フェードのほうが風に強い傾向があります。左から右に風が吹いていた場合、スライスは風の影響を大きく受け、その分、曲がり幅の予測がしにくくなります。対してフェードは、風の影響を受けにくいのでコントロールがしやすいでしょう。

フェードのデメリット:習得が難しい

フェードは、初心者にとって習得が難しい点がデメリットとして挙げられます。なぜなら、ボールを捉えてフェースの開き具合を調整しながら右に曲げる必要があるため、体の回転とクラブの動きを連動させるのが難しいことが理由です。
ボールを右に曲げる意識が強すぎると、スライスやカットボールといったミスショットにつながりやすくなるでしょう。

ドローのメリット:風に強く、飛距離が出やすい

ドローのメリットは、フェードよりも習得しやすいことが挙げられます。ドローとフェードの打ち方の違いは、体全体と腕を使う量です。ドローは、腕の振りがメインになるので、初心者にとって比較的習得しやすいですが、体の使い方が難しいフェードは習得しにくい傾向があります。

また、ドライバーでドローを打つ場合は、地面に着弾後もボールが転がりやすくランが出るので飛距離を稼ぐことができます。ボールの直進性が高く、風の影響を受けにくい点も大きなメリットです。

ドローのデメリット:曲がり幅の調整が難しい

ドローのスイングは、トップからダウンスイングにかけて、クラブのシャフトが本来の角度よりも後ろに倒れ、寝やすくなります。クラブが寝てしまうと下からのあおり打ちになるため、引っかけやチーピンといったミスショットが出やすくなるでしょう。

また、左に曲げたい意識が強いと、両腕を回転する動作であるローテーションが強くなってスイングが安定せず、左に曲がる度合いが大きくなる可能性もあります。

フェードとドロー、どちらを選ぶべき?【初心者・中級者向け】

フェードかドローか、どちらが自分に合っているのか迷う方も多いかもしれません。ここからは、初心者・中級者向けに、フェードとドローのどちらを選べばいいのか解説します。

自身のスイングタイプによって打ちやすさは変わる

自身のスイングタイプによって、フェードかドローのどちらが打ちやすいかは変わります。

体がターゲット方向に突っ込みやすい人や、スイング時に体がよく回転するタイプの人は、フェードが向いています。つまり、体が右サイドに残りやすい人には、不向きです。
また、ミスの傾向にスライス系が多いという人は、しっかりボールをつかまえる動作を習得できれば、曲がり幅を抑えたフェードを習得しやすいでしょう。

一方のドローは、腕を積極的に使うタイプの人に向いています。反対に、体が突っ込みやすい人は、ドローには不向きです。腕の振り重視の人がフェードを打とうとすると、ボールがつかまらないショットになりがちです。

体が右サイドに残りやすい人はフェードに不向き。

体が突っ込みやすい人はドローに不向き。

初心者が最初に習得するならドロー

スイングタイプでの判断がつかない初心者の方は、腕を振る動きを活かせるドローの習得をおすすめします。その理由は、ゴルフ上達のために、まずはボールをつかまえる(意図した方向にまっすぐ飛ばす)動きを身に付けることが重要だからです。
この動きを最初に覚えてから、次に体の動きをマスターしていくのが上達への近道といえるでしょう。

このボールをつかまえる動きを習得するのに効果的なのが、腕振りです。両足をそろえた状態で、肩から肩の小さい振り幅でボールを打ちます。完全に腕だけで打つイメージで、腕をやわらかくしておくことと、ボールにあたらなくてもいいので肩から肩の振り幅を保ちながらスイングするのがポイントです。

初心者はボールがあると、どうしてもあてたい気持ちが先行して、インパクトを重視しがちです。しかし、あくまでインパクトはスイングの一過程であり、体の回転を伴う一連の動きの一部として捉えるように意識してください。

両足をそろえることで腕のローテーションが行いやすくなり、ボールをつかまえる動きが習得できます。ボールにあてることよりも腕を振ることを重視して練習してください。
ドローを打つための基本的な動作をマスターしたら、両足を広げて体の回転量を上げていくことで、フェードの習得もスムーズになります。

まずは、腕をしっかり振ることを覚えよう。そのため、初心者はドローから習得を。

飛距離重視ならドロー、方向性重視ならフェード?

「ドローは飛ぶけれどフェードは飛ばない」「フェードはボールが止まりやすく、ドローは止まりにくい」といったイメージがあるかもしれません。
確かに、フェードよりもドローのほうがスピン量は少ないため、地面に着弾してからランが出る(飛距離を稼げる)傾向はあります。しかし、必ずしも飛距離重視ならドロー、方向性重視ならフェードとは言い切れないのです。

実際、アメリカのPGAツアーでは、ドライバーがフェードでアイアンがドローという選手も多くいます。ドライバーのフェードは、正確に狙った場所(次のショットでアプローチしやすい位置)にボールを運ぶことができ、アイアンのドローは、飛距離とつかまりの良さでしっかりピンを攻めることができるからです。

自分のスイング傾向とコース状況で使い分けができるとベスト

初心者でもコツをつかめば、ドローとフェードの打ち分けは可能です。

例えば、ピン位置がグリーンの左サイドなら真ん中狙いでドロー系を、ピンが右サイドならグリーンの真ん中狙いからフェードで攻めるイメージを持つと、パーオン率を上げながらピンに寄せる確率を高めることができます。
コースのロケーションやピンの位置によって球筋を使い分けることができれば、スコアメークはさらにしやすくなるでしょう。

フェードとドローの打ち方

フェードとドローを打つときのアドレスは、通常のショットと変わりませんが、インパクトの位置とタイミングが異なります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

ボール位置

フェードを打つ場合は、ボールの位置を通常よりも少し左寄りにします。理由は、通常のボール位置よりも、先(体の正面寄り)でボールを捉えたいからです。
ドローの場合は、通常のボール位置と同じで問題ありません。

スイングのタイミング

フェードのスイング軌道は、最終的には左側(体の内側)に振り抜きたいので、アウトサイドインになります。
ドローはイン・ストレートのスイング軌道です。最終的にまっすぐ振り抜くことを意識します。体の外側に振り抜きすぎてしまうとフックになってしまうので注意しましょう。
インパクトのタイミングを比較すると、ドローよりもフェードのほうが、少しタイミングが遅くなります。

フェードとドローの効果的な練習法

フェードとドローの練習法として効果的なのが、ボールを曲げたい方向に曲げる感覚を体に覚え込ませることです。それには、アプローチで感覚を磨いていきましょう。
初心者には少し難しいかもしれませんが、インパクトのタイミングと体の使い方を習得するのに効果的ですので、ぜひ試してみてください。

フェードの練習法:ロブショット

フェードを練習するのは、初心者にとってやや難しくなりますが、ボールを高く打ち上げて、着地後にあまり転がらないように止める「ロブショット」で覚えましょう。
目的は、大きくゆっくり振る動きを身に付けること。ロブショットがきれいに打てる(高く上がってピタリと止まる)かどうかは関係ありません。

ロブショットはスタンス幅を広めにし、ボールを通常より左側に置き、フェース面を開きます。クラブはウェッジ(58度程度)を使用してください。
ポイントは、腕が体の回転についてくるように、ゆっくり大きくヘッドを動かすこと。手首の動きを抑えて、腕とクラブが体についているだけ(一体となっている)感覚が必要です。

ドローの練習法:ランニングアプローチショット

ドローを習得するには、ピッチングウェッジや9番アイアンで、ボールをほとんど上げずにランをメインで打つ「ランニングアプローチショット」を練習しましょう。距離は10~15ヤードくらいで、体の回転が入らない振り幅で十分です。

腕の振りだけで打つイメージで、腕を使うこととインパクトでボールを弾く感じが、ドローを打つ感覚と同じと考えてください。正しい動きができているかどうかは、落ちてから転がるボールに左回転がかかっているかどうかで判断します。7番アイアンのようにロフトが立ちすぎていると回転しにくいので、ピッチングウェッジや9番アイアンなどのクラブがおすすめです。

フェードとドローを両方マスターして、スコアアップを目指そう

ドローとフェード、共通の特徴としては、ミスの幅がかなり小さくなることです。スライスやフックが持ち球の場合、いずれも曲がり幅が大きいので、ミスショットをしたときの代償(飛距離ロスやOBのリスク、精神的な悪影響)も大きくなりがちです。

最近のクラブ、特にドライバーは直進性が高いため、フェードやドローが打ちやすくなったともいわれています。飛距離を稼げてコントロール性能の高いドローと、ミスが出にくいフェードを習得できれば、スコアアップにつながるでしょう。

坂口プロが回答!フェードとドローに関するよくある質問

フェードとスライスの違いは何ですか?

どちらも左から右に曲がる球筋ですが、弾道の頂点からのボールの落ち方に違いがあります。
フェードは弾道の頂点から少し右に曲がりながら落ちて、最後はまっすぐに地面に落ちます。一方のスライスは、ブーメランのように大きく左から右に曲がる球筋で、フェースが開いたり、体が開いたりすることによるミスショットに近いものです。

ドローとフックの違いは何ですか?

どちらも右から左に曲がる球筋ですが、弾道の頂点からのボールの落ち方に違いがあります。
ドローは頂点からやや左に曲がりながら落ちて、最後はまっすぐに地面に落ちます。一方のフックは、意図的に大きく右から左に曲げる球筋で、曲がり幅が大きく、落ちてからのコントロールが効きません。

初心者はフェードとドロー、どちらから練習すべきですか?

腕の振り重視のドローからの習得がおすすめです。ゴルフは腕の振りと体の回転が合わさってスイングになりますが、先に習得するのは腕の振りです。まずは、ボールをつかまえる動きから覚えることが重要ですので、その意味でも初心者はドローからスタートしましょう。

フェードを打つにはどんな練習をすれば良いですか?

サンドウェッジ(58度程度)を使ってロブショットを練習します。これは、ゆっくり大きく体を動かすことが目的です。ロブショット自体が難度の高いショットなので、きれいに打つことを目指すのではなく、ロブショットを打つときに必要な、体を大きくゆっくり回す動作の習得を心掛けてください。

ドローを打つにはどんな練習をすれば良いですか?

ピッチングウェッジや9番アイアンを使ったランニングアプローチショットの練習が効果的です。距離は10~15ヤードを目安にし、地面に落ちてからドロー回転がかかるように練習します。

フェードとドローは、人によって向き・不向きはありますか?

スイング軌道がアウトサイドインならフェード、インサイドアウトならドローが打ちやすい傾向があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、その特性を知った上でフェードとドローのどちらも使いこなせるのが理想です。

フェードとドロー、プロゴルファーはどちらを多用していますか?

プロゴルファーは状況次第で使い分けますが、フェードのほうがコントロール重視のため、多用する傾向があります。その理由には、コントロール性と再現性の高さが挙げられます。

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