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【初心者必見!】アプローチの打ち方の基本と練習法をプロが解説

【初心者必見!】アプローチの打ち方の基本と練習法をプロが解説

【初心者必見!】アプローチの打ち方の基本と練習法をプロが解説

ゴルフにおいて、グリーン周りからのアプローチショットの精度を高めることは、スコアをまとめる上で最も重要です。しかし、練習場でアプローチ練習をする方の割合は、少ないのも事実です。

今回は、初心者への丁寧な指導に定評がある坂口悠菜(さかぐちゆうな)コーチに、アプローチの基本的な打ち方や考え方のほか、効果的な練習法について教えてもらいました。

【プロフィール】坂口悠菜コーチ

岡山県出身。作陽学園高等学校ゴルフ部を経て、名古屋商科大学のゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する「3.7.3ゴルフアカデミー」(香川県)で、レッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。

アプローチの打ち方の基本と考え方

アプローチとは、一般的にグリーン周りからカップまでの約50ヤード以内の距離を指します。そのうち、初心者の方が難しいと感じるのは、20~30ヤードまでの短い距離ではないでしょうか。 この20~30ヤードのアプローチの距離感が合うようになれば、スコアはまとまりやすくなります。

アプローチは遠くに飛ばすショットではなく、その名のとおりカップに寄せるためのショットです。そのため基本の打ち方をマスターすることでスイングは安定し、その精度も高まります。

アプローチの種類と使用するクラブ

アプローチの種類は、大きく分けて「上げるアプローチ(ロブショット)」「ピッチ&ラン」「転がすアプローチ(ランニングアプローチ)」の3つです。

アプローチで使用するクラブは、プロでも人によって違いがあります。私の場合は「58度(SW)」「52度(AW)」「48度(AW)」「44度(PW)」の4本を基本的に使用していますが、それを例にすると、上げるアプローチがロフトの角度の最も大きいSW、ピッチ&ランがAW、そして転がすアプローチはPWを使います。

■アプローチの種類

プロや上級者の中には、これらのアプローチを同じクラブ1本で行う方もいますが、初心者の方は状況によってクラブを使い分けるのがおすすめです。

この3つの中で、AWを使うピッチ&ランがアプローチの基本と考えてください。ただし、初心者の方がアプローチの基本的な動きを習得する場合、最初に練習してもらいたいクラブはPWです。

理由は、アプローチを打つ際に、無意識のうちにボールを上げようとする動きが出やすくなるから。
基本的にはクラブのロフトがボールを上げる役割を担ってくれるので、アプローチは自分の動きでボールを上げようとする必要はありません。そのため、それらの動きが出るのを防ぐ意味でも、最初はPWを使った転がすアプローチを習得するのが効果的です。

アプローチの打ち方のポイント

アプローチの基本はピッチ&ランです。しかし、上げるアプローチも転がすアプローチも、打ち方は変えないようにします。
なお、クラブを替えることでボールの飛び方は変化しますが、それぞれセットアップは少しだけ異なります。ここでは、具体的なアプローチの打ち方のポイントについて、右利きのゴルファーを例に見ていきましょう。

基本のアプローチ(ピッチ&ラン)の場合

アプローチは、グリップ、ボール位置、スタンス、そして振り方についてそれぞれ押さえておくことが重要です。

グリップ

グリップの握り方は、基本的にはアプローチ以外のショットの場合と同じです。左手の中指から小指の指3本で、自分の目線で見て少しグリップの上のほうからしっかり握り、右手は真横に添えるように握ります。
最もしてはいけないのは、グリップの下からあてがうように握ること。これでは、クラブフェースが返りやすくなってしまうからです。また、クラブを握るグリップの長さは、少し短めにします。

左手は少しグリップの上目から握る。

右手は自分の目線から見て、真横から添えるように。

右手はグリップの下から握るのはNG。

グリップは少し短く持つ。

ボールの位置

ボールの位置は、両足をピタッとくっつけずに少し間隔を空けた後、真ん中よりもボール1個か1個弱(自分から見た)右側に置きます。右足の内側にボールがあるイメージで構えてください。

右足の内側にボールがあるイメージで構える。

スタンス

両足をターゲットに対してスクエアに構えます。そこにフェースの向きを合わせ、その状態からかかとの位置は変えずに、両足のつま先だけをターゲット方向に少し開きましょう。
さらに、右ひざを左ひざにくっつけるように寄せます。すると、自然に左足体重になるはずです。その体重配分をキープしたままスイングします。そして、手元の位置は自分の目線で常に左目の真下にくるように構えます。

<足の向きの作り方>

両足つま先とフェース面をターゲットに合わせる。

両足のかかとを中心に、両足つま先を少し開く。

<構え方と手元の位置>

右ひざを左ひざに寄せて左足体重で構える。

手元の位置は常に左目の真下にセットするよう意識する。

振り方

アドレスでできたロフト角を、しっかりキープすることを意識したまま振るのが理想です。インパクト後のフォロースルーでも、ヘッドを高く上げずに、胸の正面にある状態をキープしてください。
打つ距離が短く、振り幅も小さいアプローチの場合、手首の動きは極力抑え、アドレス時の状態をフィニッシュまでキープし続けることが重要です。

構えたときのクラブの角度をキープしたままフィニッシュまで持っていくようにする。

転がすアプローチの場合

続いては、転がすアプローチ(ランニングショット)を打つ際の動きについて解説します。 アプローチの基本は、前述した基本の動きをマスターすることが大切ですが、初心者の方はPWを使った、この転がすアプローチの練習から進めていくのがおすすめです。

ボールを転がす動きは、ボールをすくい上げようとしたり、右肩が下がったり、手前の地面を叩いてしまったりするダフりや、ボールの上部分を打つトップといったミスの原因になる動きが入りにくくなるからです。芝の上からでなくても、練習場でもできることなので、ぜひ実践してみてください。

ボールの位置

PWを使う転がすアプローチは、ボールを低く出したいので、基本のアプローチよりも少し右側にボールをセットします。
具体的には、右足のつま先の前にボールを置くように構えてください。

振り方

ポイントは、アドレスでできた両腕の三角形をキープしたままスイングすること。ひじはピンと張った状態ではなく、少しリラックスさせた状態にします。
転がすアプローチの場合は、ボールを高く上げる必要がないので、パッティングと同じイメージでヘッドを低く動かす軌道を心掛けてください。ポイントは左肩、左腕、クラブを一直線にした状態で振ることです。ヘッドの軌道は基本、ストレートに近くなりますが、まっすぐ動かそうと意識すると手打ちになります。大きく動かす必要はありませんが、体の回転運動を止めないようにしましょう。

パッティングと同じ感覚で、左腕とクラブを一体化させて振るのがコツ。

上げるアプローチの場合

続いては、ボールに高さを出して止めたいときに使う上げるアプローチについて見ていきましょう。基本の動きは同じですが、高さが出る分だけ飛ばなくなるので、振り幅は大きくなります。
高く上げたいときほどスタンス幅が広がり、振り幅も大きくなり、その分だけミスショットの確率も高くなるため、ある意味リスクがあるアプローチであることは知っておきましょう。

ボールの位置

上げるアプローチは、高さを出したいのでボールの位置は基本のアプローチよりも左側にセットします。クラブのロフトが大きくなるので、ボール1個分くらい左にセットするのがおすすめです。
また、打つ際にはボールを上げたい気持ちが強くなり、構えが崩れてしまいがちなので注意してください。

少しだけ左足側にボールをセットするだけで高さが出しやすくなる。

ボールを上げたい気持ちが強くなると右足に体重がのりすぎて、
右肩が下がった構えになりやすいので注意。

振り方

上げるときほど注意してほしいのが、ゆっくり振ることです。ボールを上げようとすると、無意識にクラブヘッドを走らせたくなりますが、それではミスの確率が高くなるだけです。
左肩を支点に、左腕、クラブを一体化させて全体でゆっくり振るイメージを持つことが重要です。

左肩を支点に、左腕、クラブを一体化させて全体でゆっくり振る。

状況別・ラフからのアプローチの対処法

フェアウェイからのアプローチは、基本の動きを忠実に守ることで対応できます。しかし、初心者の方にとって悩ましいのは、ラフからのアプローチではないでしょうか。ラフは、季節やコースによって長さも違えば芝質も異なるので、対応は難しくなります。

ラフの対処で最も大切なことは、打つ前にボールがある状態(ライ)の確認をすることです。ボールの沈み方によっては、上げることができたり転がすしか方法がなかったりと打ち方が限定されるため、まずはボールの状況を確認してください。ここからは、基本的なラフの対処法を紹介します。

ボールが浮いているとき

ボールが浮いているときは、ヘッドを浮かせて構えましょう。つまり、ボールの高さにヘッドを合わせるように構えます。
このとき、ヘッドを浮かせた分だけアドレス時に両ひじが曲がるはずです。その状態をキープしたままスイングすると、ボールの下をクラブヘッドがすっぽ抜けることなく、うまく飛ばすことができます。

ボールが浮いているときは、ボールの高さにクラブヘッドも合わせて浮かせて構える。

ボールが浮いているのにヘッドを地面につけて構えてスイングすると、
だるま落としのようにすっぽ抜けてしまう。

両ひじを曲げたままバックスイング。ヘッドとボールの高さをそろえたまま打つ。

両ひじを突っ張った状態で構えていると
ボールが浮いたライだとダフるかだるま落としになってしまう。

ボールが沈んでいるとき

ボールが沈んでいるときは、つい上から打ち込みたくなると思いますが、強く出すぎるか、手前のラフに食われて全然飛ばないかのどちらかになることが多く、カップまでの距離感が合わなくなります。

もちろん、状況によっては上からボールを打ち込む必要もありますが、基本的にはボールの前後20cmくらいをガサガサガサッとクラブを滑らせるイメージで払うように振りましょう。
このとき、芝の抵抗が強くなるので、それに負けないようにいつもよりもグリップは強く握っておいてください。

ヘッドも沈めてボールに合わせて構える。

ラフの抵抗に負けないように、グリップはしっかり握る。

ボールの前後20cmくらいの芝をクラブでなぞるくらいの
イメージで、ヘッドを低く長く滑らせる。

アプローチを上達するための練習法

アプローチの上達には、右手と左手の位置を反対にして打つ練習法がおすすめです。左手1本でクラブを持っている感覚で、右手は添えるだけです。
この構えで打つことで、ヘッドがバックスイングでもフォローでも高く上がることなく、低く長く動いてくれるので、アプローチに必要な動きが習得できるだけでなく、ミスが起きる動きを防ぐことができます。

ポイントは、左手の甲をターゲット方向に向けていくイメージを持つこと。大きく振る必要はないので、小さい振り幅で繰り返し練習すると、ボールにあたる感覚や、上げようとしなくてもロフトによってボールが上がってくれる感覚が体感できると思います。それがわかれば、アプローチでのミスは激減するはずです。

右手と左手の位置を逆さまにしてグリップする。

左手の甲をターゲット方向に向ける。

時計の8時から4時の幅くらいでスイングする。

アプローチは、とにかくシンプルに考えてシンプルに打つことが大切

今回は、基本のアプローチの考え方と打ち方について解説しました。アプローチにはさまざまな状況が存在するので、次の機会により詳しく状況別の対処法を紹介できるとうれしいです。

アプローチで重要なのは、とにかくシンプルに考えて、シンプルに打つこと。打ちたいアプローチの種類に合わせてクラブを選ぶ方法をおすすめしましたが、打ち方はいずれも同じにすることを守りましょう。そうでなければ、クラブを替えている意味がなく、アプローチがより難しいものになってしまいます。

そして、アプローチ練習は、必ずロフトが立っているPWでボールを転がすアプローチから行ってください。これさえ最初に覚えておけば、スムーズに上達するはずですよ。
反対に、最初にボールを上げようとするアプローチの動きの癖がついてしまうと、直すのにかなりの時間が必要になりますので注意してくださいね。

取材協力

坂出カントリークラブ

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