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初心者ラウンドの押さえておきたい基本の流れ

  • ラウンドしよう!

これからゴルフを始める初心者がスムーズにラウンド出来るように、ラウンド当日の流れをステップごとに解説します。ラウンドに必要な最低限の用語・知識やペナルティなどのルールも併せて解説していきます。覚えることは多いですが、しっかり準備して楽しいラウンドを実現させましょう!

1.ゴルフラウンドの1日の流れを紹介!

早速ですが、ゴルフ場到着から帰宅まで、ステップ毎に詳細を解説していきます。ゴルフ場によって取扱いが異なる所もありますが、標準的な例として解説していますので、実際の場面を想像しながら楽しい1日となるように頭に入れてください。

(1)到着~受付

車でゴルフ場の玄関に到着です。バッグの荷下ろしなどはゴルフ場スタッフが手伝って迎えてくれますので、感謝の気持ちを込めて明るく挨拶をしましょう。車を駐車する場合は、会員専用の駐車エリア等の規制場所では無いことを確認して駐車します。

フロントで「ビジターシート」に必要事項(忘れ物連絡等に必要なので携帯電話番号は必須です)を記入・提出して「チェックイン」します。この時にスタート時間を確認し、ロッカーキーのついた「スコアカードホルダー」を受け取ります。貴重品ロッカーが有る場合は財布などを預けると安心です。

(2)スタート前の準備

ロッカーキーを受け取ったら、ロッカーに荷物を預け、靴の履き替えや必要に応じて着替えをしましょう。朝からゴルフウェアで訪れるゴルファーも少なくありません。ゴルフシューズはロッカーで履き替えるのが一般的です。

軽くストレッチをして身体をほぐし、ティーやマーカーなどの用具の最終確認をします。時間に余裕があれば、「マスター室」でサインしてコインを受け取り、練習場でショットの確認をしましょう。アプローチやバンカー練習場があれば、少しでもやっておきましょう。練習グリーンでのパッティング練習はマストですが、その日の自分のタッチ感覚と距離感の確認が主です。ここでも他のゴルファーに配慮し、騒いだり、他人のラインの邪魔をしない等の気配りを忘れないようにしましょう。

スタート時間の10分前にはティーグラウンドに居られるように、時間をコントロールしてください。食堂でゆっくりコーヒーを飲みながら自律神経を整えるのも、スムーズにプレイに入る一つの方法ですよ。

(3)ティーオフ(スタート)

スタートホールでは打順を決めて順番にティーショットを打ちます。順番決め用の金属製くじ棒があるので、棒を引いたら自分の順番(1~4本の線があります)を申告しましょう。

他のプレイヤーのショット中におしゃべりをしていたり、視界に入る位置に立たないのは大切なマナーです。他人のショットの行方を見ない事は、結果的にボール探しに時間がかかる等遅延の原因となるので、皆で行方を見守るようにしましょう。良いショットには「ナイスショット!」と賞賛しますが失敗した際は何も言わないのが無難です(初心者は「ドンマイ!」とも言わない方が良いですね)。

次のホールからは前のホールの打数の少ない方から順番に打っていくのでくじ引きは無しです。(同じ打数の場合は前のホールの打順を繰越します)

(4)プレイの進行

ティーオフ(プレイ開始)からホールアウト(プレイ終了)までの流れについて解説していきます。

ティーショット

そこそこ飛んでフェアウェイに打てたら成功です。良い当たりで距離が出れば最高ですが、一方でペナルティゾーンに打ち込んだり、チョロして殆ど飛ばない等、試練のスタートになるかもしれません。

セカンドショット~

2打目からは、「グリーン」を目指してショットを行います。バンカーや池などのハザードに捕まる事もありますが、なによりショットミスをしないよう注意しましょう。

アプローチ

グリーンを狙える処まできたら、グリーンに「乗せる」事にチャレンジです。「寄せる」事を欲張るとミスしやすいので、リラックスして慎重にショットしましょう。

パッティング

転がす目的のパットは、一番ミスが出にくいクラブです。方向性と距離感が重要ですが、先ずは距離感が最優先です。スタート前の練習を活かして適切な強さでストロークしましょう。

カップイン

ボールがカップに入れば「ホールアウト」です。仲間内ではスムーズな進行のためにグリーン上の時間を短縮する趣旨で「OK(パット)」により、「1打で入ったとみなして」ホールアウトが認定される場合が多いです。

(5)ランチタイム(休憩)

前半の9ホールをプレイするとハーフ(ラウンド)終了でランチ休憩となります。クラブハウスに戻ると、「午後のスタート時間」を記入した紙を渡されます。「エアガン」を使いシューズの泥や芝を落としてからクラブハウスに入りましょう。

食堂(レストラン)では帽子やサングラスを外し、周囲に配慮して大声を出さないようにしましょう。注文の際に後半のスタート時間を尋ねられたら「スタート時間を記入した紙」に基づいて時間を伝えます。スタート時間は厳守し、遅れて迷惑をかけないようにします。スタートホールがハウスから離れている場合もあるので、事前確認し余裕を持って向かいましょう。

(6)プレイ終了~帰宅

後半9ホールを回ると「ホールアウト」で、その日のスコアが確定します。ハウスではクラブ本数の確認や忘れ物が無いかを確認して「OKサイン」をします。この際に「バッグ引換券(札)」を渡されるので無くさないようにしてください。

仲間との挨拶をしたら、シューズの汚れを落としてクラブハウスに入り、ロッカールームに行きます。ロッカーで荷物をとり、浴室で汗を流して着替えたら、貴重品ロッカーで財布等を出し、フロントまたは自動精算機で清算して「スコアカードホルダー(ロッカー鍵)」を返却し「チェックアウト」です。

反省会?をレストラン等で開催する場合、プレイ費精算済の場合は現金支払いも可能です。

ハウス玄関で「バッグ引換券(札)」を提出してキャディバッグを受取り、自分で車に積み込みます。忘れ物が無いことを最終確認したら、楽しかった一日を振り返りながら、安全運転で帰宅しましょう。

2.ラウンドに欠かせないゴルフ用語!コレを覚えておけば安心♪

ゴルフには様々な専門用語があります。ここでは初心者がラウンドする際に欠かせない最低限の用語・意味について解説します。知識の習得は不安を取り除き、楽しいラウンドの実現にきっと役立ちますよ。

(1)パーとは?

各ホールに設定された標準打数を「パー」と呼びます。ティーグラウンドの看板には「パー」が表示されています。基本的にはホールの距離によってPAR3~PAR5が設定されていますが、稀にPAR6,PAR7の超ロングコースを擁するコースもあります。パー数まで2打を残してグリーンに乗せることを「パーオン」と呼びます。因みにパー数まで1打を残してグリーンに乗ると「ボギーオン」と呼びます。

(2)ショート、ミドル、ロング(ホール)

各ホールには、ホール距離に応じて標準打数「パー」が決められています。パー3を「ショートホール」,パー4を「ミドルホール」、パー5を「ロングホール」、呼びます。通常は9ホールでパーの合計が36、18ホールで72となるように構成されているので、ロング2ホール、ショート2ホール、ミドル5ホールで9ホールが構成されているのが標準です。

(3)バーディ、パー、ボギー他

各ホールに設定された標準打数「パー」に対する結果打数によってそれぞれ呼称があります。「パー」はそのホールの標準打数であがることで、初心者にとっては大成功、「ナイスパー!」と称えます。

「ボギー」はそのホールの標準打数を1打上回ること、初心者にとっては決して悪くないスコアなのですが、「ナイスボギー」とはあまり言いません。「ダブルボギー」は通称「ダボ」、標準打数+2打です、因みに+3打は「トリプル(ボギー)」、それ以上は大きな声で言えない残念な結果なので単に打数を小さな声で申告してください。

「バーディ」はそのホールの設定打数より1打少なくあがること、初心者にとっては夢のスコアですね。「ナイス!バーディ!!」と褒め称えましょう。因みに2打少ないのは「イーグル」、3打少ないのは「アルバトロス」と呼ばれます。

(4)コースの構成

基本的には前半アウトコース9ホールと後半インコース9ホールをランチ休憩をはさんでプレイし、計18ホールで1ラウンドとなります。ゴルフ場によっては27ホールや36ホールを有する広いコースもありますし、9ホールを「東コース」や「桜コース」など、独自のコース名で呼ぶところもあります。

各ホールはティーグラウンドからジェネラルエリア(フェアウェイ及びラフ)を経てグリーンにつながりますが、ホールの左右にはOBゾーンや1ペナゾーンを含む林やがけ地などが存在し、グリーン周囲など随所にバンカーが配置されています。谷や樹木が行く手を阻み、初心者には最大の難関である池などのウォーターハザードが配置されています。単なる飛距離だけでなく、メンタルへのプレッシャーも克服しなければならないのがゴルフの奥深さですね。

(5)ヤード

各ホールの距離はヤード(1ヤード=0.914メートル)で表示されています。日常生活ではヤードは馴染み薄いですが、大人男性の1歩が1ヤードです(日本人だとやや大股の1歩)。グリーンまでの距離は勿論、池やバンカー等ハザードに打ち込まないために打つべき距離を決めてクラブ選択します。

各ホールにはグリーンまでの距離を表示する100ヤード、150ヤード、200ヤード表示杭が設置されています。ほとんどのコースではグリーン中央までの距離を示しているので、当日のピン位置プラスマイナスを加味して残り距離を判断します。2グリーンの場合は左右グリーンに対して左右それぞれの杭が距離を示しているので間違えないようにしましょう(左グリーンはホール左側の杭を見ます)。

(6)使用クラブ

クラブの種類は大別すると「ウッド」「ユーティリティ」「アイアン」「ウェッジ」「パター」です。それぞれのクラブには目的があり、状況に応じて最適なクラブを選択しながらプレイします。ルールでは14本まで使えますが、初心者は必ずしも14本揃える必要はないので、本数にこだわらず、自分が使いやすい(打ちやすい)クラブを選んでプレイしてください。

ウッド

昔は柿の木を削って造られていたのでウッドと呼ばれますが、現代ではチタンなどの金属やカーボンを組み合わせたものとなっています。一番長くて飛距離が出るのがティーショットで使う「1番ウッド=ドライバー」です。ウッドはロフトにより順番に番号と呼称で呼ばれます。1番は「ドライバー」、3番は「スプーン」、5番は「クリーク」と呼ばれています。ドライバー以外は「フェアウェイウッド」と総称されています。

ユーティリティ

ウッドとアイアンの中間のクラブで、見た目もウッド系とアイアン系があります。ウッドに比べて短いので、ミスを減らしながら距離が欲しい場合などに使います。ウッドと同じくロフトに応じて番号がついています。球を易しく上げられる「お助けクラブ」でもあります。メーカーによっては「ハイブリッド」と呼ぶこともあります。

アイアン

飛距離を打ち分けて狙う場所(主にグリーン)にボールを運ぶのが目的です。番手ごとの通称はなく、順番に「5番」、「9番」などと番号で呼ばれます。番号が少ないほど飛距離が出て、通常は1番手で10ヤード程度の距離差が出るのが一般的です。

ウェッジ

アイアンと同類ですが、主にアプローチ(グリーン上のピンを狙うショット)やバンカーから脱出するのに使います。用途により「ピッチングウェッジ(PW)」「アプローチウェッジ(AW)」「サンドウェッジ(SW)」などと呼ばれますが、クラブにロフト角が表示されていることから「52(度)」とか「58(度)」と呼ぶ人もいます。(ちょっとカッコいいかも?)

パター

グリーン上ではパターのみが使えます。ボールを「転がす(パッティング)」目的の特殊なクラブです。スコアに直結するクラブなので、各メーカーは様々な種類や形状で性能や感覚を競っています。自分の感性に合うパターに巡り合うのはゴルファーの永遠の夢なので、色々使って試しながら選びましょう。

3.初心者が知っておきたいペナルティ・ルール

ゴルフの最も基本的なルールは「あるがままにプレイする」です。自然の中でのスポーツなので様々な状況に際しますが、ボールに触れない、打つ条件を変えないことが最も公平となるからです。とはいえ大勢がプレイするゴルフ場では滞りなくスムーズに進行することが求められるので、救済を含めた多様なルールがあります。その中で、特に初心者に係わると思われるルール(ペナルティ)に絞り込んで解説します。

OB(アウトオブバウンス)

打ったボールがOBゾーンに入った場合は1打罰のペナルティ(元の場所からOBショットとペナルティの計2打を加えて打ち直し)となります。ティーショットがOBの場合、コースによっては「前進4打(前4)」といって、黄色ティを設定している場合が有ります。円滑な進行の為の措置ですが、黄色ティから4打目として打ちます。黄色ティがなくOBの可能性がある場合には「暫定球(3打目)」を宣言してティーショットを打ち直します。

OBが確定(OBゾーンでボールを発見)または見つからずに「ロストボール」を宣告した場合は暫定球が正式球となります。暫定球を打っていなかった場合は、ボールがあったと思われる場所から4打目として打つ事も認められています(ティーグラウンドに戻って打ち直す時間を節約することが目的です)セカンドショット以降がOBの可能性ある場合は、「前4」のような救済措置は無いので、なるべく暫定球を打つようにしましょう。

ロストボール

ボールの行方を追いきれない初心者に多い1打罰のペナルティです。OBゾーンでなくてもボールが発見できない場合(探索時間は3分まで)「ロストボール」を宣言します。暫定球を打っていなかった場合(ルールでは直前のショット位置に戻って打ち直しですが時間節約の為の措置)ボールがあったと思われる地点から新しいボールで2打加えて打っていきます。

誤球

てっきり自分のボールだと思い込み良く確認せずに他人のボールを打ってしまう事があります。誤球を打った1打に1打罰を加えて正しい自分の球を打つので、結果的に2打が加えられることになってしまいます。本当にもったいないミスなので、自分のボール確認はさぼらないようにしましょう。(自分のボールにわかりやすい目印をつけておくのも良い方法です)

池やクリーク(川):ウォーターハザード

赤杭表示のゾーンに入った場合、1打罰で新しいボールを打ちます。打ち直しの場所はローカルルールで定められていることが多いので確認しましょう。ローカルルールがない場合は、ボールが最後にゾーンを横切った(空中を含む)地点の(ピンに向かって)後方線上にボールをドロップします。赤杭ゾーンでは無罰でそのまま打っても良いのですが、プロではないので余程のことでなければ水中ショットはあきらめましょう。

アンプレアブル

植込みの中や岩の間など、ルールによる無罰での救済が受けられなくてショットが出来そうにない状況での1打罰の救済措置です。ボールのあった場所からピンまでの後方線上または直前に打った場所に戻り、1打加えて打ち直します。

バンカー

バンカーに入ること自体にペナルティはありません。ただしショット前に「ソール(クラブを砂につける行為)」するとペナルティ(2打罰)となります。これは砂面にクラブを接触させて砂の状況をチェックしたり練習したりしてはいけないということです。ボールを打つ意図なく、クラブを置いたり、身体を支えるためにクラブを使う事はペナルティにはなりません。

空振り

ペナルティではないですが、空振りは1打にカウントします。ゴルフは正直性が重視されるマナーのスポーツなので、打つ意思を持ってのスイングで空振りした場合は、残念ですが正直に申告して1打を加えるようにしてください。

ローカルルール

「ワンペナ」や「前進4打」、池に入った場合の「特設ティ」や「ドロップゾーン」など、進行を円滑にする目的でコース独自のルールが設定されています。スコアカードの裏面やティーグラウンドなどに明示してあることが多いので、良くチェックしてスムーズなプレイに役立てましょう。

カジュアルウォーター、プリファード・ライ

雨中や雨上がり等で水たまり等コースの状態が悪い場合に、無罰でボールを拾い上げ、汚れを拭いたり状態の良い場所にドロップすることが出来る救済措置です。自分で勝手に拾ったと誤解されないよう、同伴者の承認を得て処理しましょう。

4.まとめ

事前準備をしっかりしてラウンドを楽しもう!

ゴルフ場での1日の流れだけでなく、最低限の専門用語、最低限のルールやペナルティなど、理解しなければならないことは多いですが、これらは積み重ねなので最初より2回目、それより3回目と新しく覚えることは徐々に少なくなっていきます。またマナーやエチケットは自然にどんどん身についていきます。最初のラウンドの事前準備をしっかりすることで、これからのゴルフが楽に楽しくなっていきますよ!

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