1. トップ
  2. 楽天ゴルフ初心者ガイド
  3. 初心者ならまず知っておきたい!ゴルフの基本ルールとプレーの流れ&基本用語集

初心者ならまず知っておきたい!ゴルフの基本ルールとプレーの流れ&基本用語集

  • ゴルフの基礎知識

これからゴルフを本格的に始めようという初心者の方に、ゴルフというスポーツの基礎知識や、ラウンドに必要なルールやマナーなどの基本的な知識などを解説します。コースデビューの参考などに役立てて、皆に愛されるゴルファーの仲間入りを目指してください。

1.ゴルフってどんなスポーツ?人気の理由は?

ゴルフはクラブを使ってボールを打ち、18ホールの各ホールでカップインするまでの打数を競う(少ない方が良い)スポーツです。野球やサッカー、ラグビーなど、アウトドアの球技は数多くあります。その中でも、用具を使うのは野球、テニス、ホッケーなどがありますが、自然の中でプレーするのはゴルフだけではないでしょうか?

様々な立地のコース、自然の環境の中で季節や景観、コースの造形・レイアウトなどを楽しみながら、プレーできるのは、ゴルフならではの楽しみです。自然を満喫しながら健康増進にも役立ち、ラウンド仲間との充実したコミュニケーションも盛り上がるとなれば、人気があるのも十分頷けます。

練習やラウンド経験で技術を習得し、自己ベスト更新を目指す上達志向の取り組みは勿論、スコアという共通基準がある為にゴルフ仲間での価値共有が出来ますし、「ゴルフあるある」で失敗談さえも仲間で共有できるという様々な楽しさと喜び、達成感などを感じられる魅力満載のスポーツです。

2.ゴルフの基礎知識:ラウンド前に知っておきたいゴルフのこと

ここからは、ゴルフのラウンドに行く前に知っておきたい基礎知識を紹介します。

(1) ゴルフの道具(ギア)

ゴルフに最低限必要なのは、クラブとボールです。クラブの種類は大別すると「ウッド」「ユーティリティ」「アイアン」「ウェッジ」「パター」です。それぞれのクラブには目的があり、状況に応じて最適なクラブを選択しながらプレイします。ルールでは14本まで使えますが、必ずしも14本揃える必要はありません。本数にこだわらず、自分が使いやすいクラブを選んでプレーしましょう。

ウッド(ドライバー)

昔は柿の木を削って造られていたのでウッドと呼ばれますが、現代ではチタンなどの金属やカーボンを組み合わせたものとなっています。一番長くて飛距離が出るのがティーショット(1打目)で使う「ドライバー」です。ウッドは飛距離により番号と呼称で呼ばれます。ドライバーは1番、3番は「スプーン」、5番は「クリーク」などと呼ばれています。ドライバー以外は「フェアウェイウッド」とも総称されています。

ユーティリティ

ウッドとこれから紹介するアイアンの中間のクラブで、見た目もウッド系とアイアン系があります。ウッドに比べて短いので、ミスを減らしながら距離が欲しい場合などに使います。ウッドと同じく飛距離により番号がついています。メーカーによっては「ハイブリッド」と呼ぶものもあります。

アイアン

飛距離を打ち分けて狙う場所(主にグリーン)にボールを運ぶのが目的です。飛距離により「7番」などと番号で呼ばれます。番号が少ないほど飛距離が出て、1番手で10ヤード程度の距離差が出るのが一般的です。

ウェッジ

アイアンと同類ですが、主にアプローチ(グリーン周辺からピンを狙うショット)やバンカーから脱出する際に使います。用途により「ピッチングウェッジ(PW)」「アプローチウェッジ(AW)」「サンドウェッジ(SW)」などと呼ばれますが、「ロフト角度(クラブ面の水平地面に対する角度)」により「52度」とか「58度」と呼ぶ人もいます。(ちょっとカッコいい?)

パター

グリーン上ではパターのみが使えます。ボールを打つのではなく「転がす(パッティング)」目的の特殊なクラブです。スコアに直結するクラブなので、様々な種類や形状があります。自分に合うパターに巡り合うのはゴルファーの永遠の夢なので、色々試しながら選びましょう。

ゴルフシューズ

ゴルフでは傾斜のある場所でショットする場面も多いので、靴裏に突起が多く、滑らず安定する専用のシューズを使います。長時間履くことになるので、フィットして疲れにくい物を選びましょう。最近はカジュアルなスパイクレスシューズが主流となっています。

(2)ゴルフコース

一般的にゴルフは前半9ホールと後半9ホールをランチ休憩をはさんでプレーし、1日で18ホールを回ります。ゴルフ場によっては27ホールや36ホールを有する広いコースもありますし、「東コース」や「桜コース」など、独自のコース名で呼ぶところもあります。各ホールには、標準打数「パー」が決められています。パー5を「ロングホール」、パー4を「ミドルホール」、パー3を「ショートホール」と呼びます。通常は9ホールでパーの合計が36、18ホールで72となるように構成されています。

ティーイングエリア

ティーと呼ばれる木製やプラスチック製の土台の上にボールを乗せ(ティーアップ)ティーショットをするホールのスタート地点です。

ジェネラルエリア

グリーンへ続くフェアウェイまたはラフのエリアで、バンカーを含みます。

ペナルティエリア

ジェネラルエリアの外の場所で谷、池なども含む、ペナルティ発生エリアです。ペナルティエリアの境界には杭が立っており、杭を結んだ線が境界線となります。「白杭」はOB、「黒黄杭」はワンペナ、「赤杭(または赤線)」はウォーターハザードを示しています。詳しいペナルティについては後ほど紹介します。

(パッティング)グリーン

カップのある場所でパターのみ使用が許されています。グリーン周囲には「カラー」と呼ばれる場所も有りますが、ルール上はグリーンではなく、ジェネラルエリアとなります。

修理地

「青杭(または青線)」で示されているのは、コースが使わないよう指定したエリアなので、ボールをピンに近づかない地点の青杭(青線)の外へ移動させてプレイしてください(無罰)。

(3)プレイの流れ

ティーオフ(プレイ開始)からホールアウト(プレイ終了)までの流れについて解説します。

ティーショット

フェアウェイに打てたらまず成功です。距離が出れば最高ですが、一方でペナルティゾーンに打ち込んだり、ほとんど飛ばない等、試練のスタートになるかもしれません。

セカンドショット〜

2打目からは、「グリーン」を目指してショットを行います。バンカーなどのハザードに捕まる事もありますが、なによりミスをしないよう注意しましょう。

アプローチ

「グリーン」を狙える所まできたら、グリーンに「乗せる」事にチャレンジです。「寄せる」事を欲張るとミスしやすいので、リラックスして慎重にショットしましょう。

パッティング

転がす目的のパットは、一番ミスが出にくいクラブです。方向性と距離感が重要ですが、先ずは距離感が最優先です。スタート前の練習を活かしてストロークしましょう。

カップイン

ボールがカップに入れば「ホールアウト」です。仲間内の運用では「OK(パット)」により、カップインしなくてもホールアウトが認定される場合が多いです。

(4)ゴルフのルール(ペナルティ)

ゴルフの最も基本的なルールは「あるがままにプレーする」です。ボールに触れない、打つ条件を変えないことが最も公平となるからです。とはいえ自然の中でのスポーツですし、大勢がプレーする以上、時間をかけずにスムーズに進行することも必要なので、救済を含めた多様なルールがあります。その中で、特に初心者が知っておきたいルール(ペナルティ)を解説します。

OB(アウトオブバウンス)

打ったボールがOBゾーンに入った場合は1打罰のペナルティとなります。ティーショットがOBの場合、コースによっては「前進4打」といって、黄色ティーを設定している場合があります。円滑な進行の為の特殊な措置ですが、黄色ティーから4打目として打ちます。黄色ティーがなくOBの可能性がある場合には「暫定球(3打目)」を宣言して打ち直します。OBが確定(OBゾーンでボールを発見)または見つからずに「ロストボール」を宣告した場合は暫定球が正式球となります。

ロストボール

ボールの行方を追いきれない初心者に多い1打罰のペナルティです。OBゾーンでなくてもボールが発見できない場合(探索時間は3分程度です)、「ロストボール」を宣告します。暫定球を打っていなかった場合(ルールでは直前のショット位置に戻って打ち直しですが時間節約の為の措置)ボールがあったと思われる地点から新しいボールで2打加えて打っていきます。

誤球

初心者にありがちな1打罰のペナルティです。自分のボールと思い込みよく確認せずに他人のボールを打ってしまう事があります。誤球を打った1打に1打罰を加えて正しい自分の球を打つので、結果的に2打が加えられることになってしまいます。

池やクリーク(川) : ウォーターハザード

赤杭表示のゾーンに入った場合、1打罰で新しいボールを打ちます。打ち直しの場所はローカルルールで定められていることが多いので確認しましょう。ローカルルールがない場合は、ボールが最後にゾーンを横切った(空中を含む)地点の(ピンに向かって)後方線上にボールをドロップします。赤杭ゾーンでは無罰でそのまま打っても良いのですが、プロではないので余程のことがなければ水中ショットはあきらめましょう。

アンプレアブル

植込みの中など、ショットが出来そうにない状況での1打罰の救済措置です。ピンまでの後方線上または直前に打った場所に戻り、1打加えて打ち直します。

バンカー

バンカーに入ることにペナルティはありません。ただしショット前に「ソール(クラブを砂につける行為)」するとペナルティ(2打罰)となります。これは砂面にクラブを接触させて砂の状況をチェックしてはいけないということです。ボールを打つ意図なく、クラブを置いたり、身体を支えるためにクラブを使ったりする事はペナルティにはなりません。

空振り

ペナルティではないですが、空振りは1打にカウントします。ゴルフは正直性が重視される紳士のスポーツなので、打つ意思を持ってのスイングで空振りした場合は、残念ですが正直に申告して1打を加えるようにしてください。

ローカルルール

「ワンペナ」や「前進4打」、池に入った場合の「特設ティー」や「ドロップゾーン」など、進行を円滑にする目的でコース独自のルールが設定されています。良く確認してスムーズなプレーに役立てましょう。

カジュアルウォーター、プリファード・ライ

雨中や雨上がり等で水たまり等コースの状態が悪い場合に、無罰でボールを拾い上げ、汚れを拭いたり状態の良い場所にドロップすることが出来る救済措置です。自分で勝手に拾ったと誤解されないよう、同伴者の承認を得て処理しましょう。

その他

木の周りや根のそばなど、スイング中にクラブが当る可能性が高いケースでは、クラブが破損する可能性があるので、仲間内では安全を重視してボール位置を動かすことを認めることがあります。ルール上はNGですが「円滑で安全な進行」の観点から、競技以外では弾力的に対応することを認めるケースはあっても良いでしょう。もちろん同伴者の了解のもとで措置することが前提です。

3.ゴルフ場での1日の流れをご紹介!

ゴルフ場によって様々なオペレーションがありますが、その中で一つの参考パターンを解説します。ゴルフ場到着から、プレーして帰るまでの流れと注意点について参考にしてください。

到着〜チェックイン

車でゴルフ場の玄関に到着です。バッグの荷下ろしなどはゴルフ場スタッフが手伝って迎えてくれますので、感謝の気持ちを込めて明るく挨拶をしましょう。車を駐車する場合は、会員専用の駐車エリア等の規制場所では無いことを確認して駐車します。「フロント」に必要事項(忘れ物連絡等に必要なので携帯電話番号は必須です)を記載した「ビジターシート」を提出して「チェックイン」します。この時にスタート時間を確認し、ロッカーキーのついた「スコアカードホルダー」を受け取ります。貴重品ロッカーがある場合は財布などを預けると安心です。

スタートまでの準備

軽くストレッチをして身体をほぐし、不慮の怪我に備えましょう。時間に余裕があれば、「マスター室」でサインしてコインを受け取り、練習場でショットの確認をしましょう。アプローチやバンカー練習場があれば、少しでもやっておくのがおすすめです。練習グリーンでのパッティング練習はマストですが、その日の自分の距離感と方向性の確認が主です。ここでも他のゴルファーに配慮し、騒いだり、他人のラインの邪魔をしない等の気配りを忘れないようにしましょう。スタート時間の10分前にはティーグランドに居られるように、時間をコントロールしてください。

スタート

スタートホールでは打順を決めて順番にティーショットを打ちます。順番決め用の金属製くじ棒が置いてあるので、棒を引いたら自分の順番(1~4本の線があります)を申告しましょう。他のプレイヤーのショット中におしゃべりをしていたり、視界に入る位置に立たないのは大切なマナーです。皆でボールの行方を見守るようにしてください。

前半ラウンド~ランチ休憩

9ホールをプレーするとランチ休憩となります。クラブハウスに戻ると、午後の「スタート時間を記入した紙」を渡されるので受け取ります。「エアガン」を使いシューズの泥や芝を落としてからクラブハウスに入りましょう。食堂では帽子やサングラスを外し、周囲に配慮して大声を出さないようにしましょう。注文の際に後半のスタート時間を尋ねられたら「スタート時間を記入した紙」に基づいて時間を伝えます。スタート時間は厳守し、遅れて迷惑をかけないようにします。スタートホールがハウスから離れている場合もあるので事前の確認は大切です。

後半ラウンド~ホールアウト

後半9ホールを回ると「ホールアウト」で、その日のスコアが確定します。ハウスではクラブ本数の確認や忘れ物が無いかを確認して「OKサイン」をします。この際に「バッグ引換券」を渡されるので無くさないようにしてください。仲間との挨拶をしたら、シューズの汚れを落としてクラブハウスに入り、ロッカーに向かいます。

チェックアウト~帰宅

ロッカーで荷物をとり、浴室で汗を流して着替えたら、貴重品ロッカーで財布等を出し、「スコアカードホルダー」を返却し自動精算機で清算して「チェックアウト」です。ハウス玄関で「バッグ引換券」を提出してキャディバッグを受取り、自分で車に積み込みます。忘れ物が無いことを最終確認したら、楽しかった一日を振り返りながら、安全運転で帰宅しましょう。

4.ゴルフはこんな楽しみ方も!本格コースデビューを目指して腕を磨こう!

ゴルフには様々なプレースタイルがあります。ここでは、コースデビュー前に知っておきたいラウンド方法の選択肢やコースデビュー前の練習場所をご紹介します。

ラウンドの仕方を知ろう

ゴルフにはコースによってラウンド方法が選択できるので、一通り知っておきましょう。

セルフプレー

キャディ無し、プレイヤーのみでのラウンドです。GPSナビ付乗用カートを使えば必要な情報が得られるので不自由はありません。「安全」と「PlayFast」への十分な配慮が有ることが大前提なので、知識が不十分な初心者のみでのラウンドではあまりお勧めできません。

キャディ付プレー

ラウンド中に、プレーのアドバイスを受けたり、クラブの準備、ボール拭き、バンカーならし等コースの補修をも手伝ってくれたりするのが「キャディ」です。ボールの行方を見ていてくれたり、ボール探しを手伝ってくれたりする(見つけてくれる?)頼もしいスタッフです。キャディフィーがプレー料金に加算されます。

電動カート(キャディ付)

1台のカートに最大4バッグを積み、キャディが操作してラウンドします。プレイヤーは当然「歩きプレー」となります。歴史ある名門ゴルフ場に多い方式です。

乗用カート

キャディ付の場合(原則キャディは乗らない)もありますが、通常は4人乗りでセルフプレーに使います。リモコン付きで誘導路だけを走行するものと、プレイヤーが運転するタイプがあります。運転タイプでも、コースを傷めないようにグリーン周りやフェアウェイには乗り入れ禁止のコースが殆どなのでラウンド前に必ず確認してください。最近のGPS付ナビにスコア集計機能が付いているものですと、コースレイアウトや距離の他に前組カートの位置もわかって安全確保に有効なので是非活用しましょう。通常はカート利用料がプレー料金に加算されます。

手引きカート

自分のバッグを乗せた「手引きカート」を使ってプレーする、セルフプレーの原点の形態です。河川敷など平坦なコースで利用することが多いです。カートすら使わない「担ぎプレー」もセルフプレーの原点です(重い場合はクラブ本数を減らしましょう)。

どこで腕を磨けば良い?

比較的低予算で練習回数を重ね、経験値を上げて本格コースラウンドの為の腕を磨きましょう!

レッスンスタジオ・ゴルフバー(室内)

ショットシュミレーターを使ったレッスン&練習の場です。近場で気軽にショットし、データと画像によって飛びを確認してレッスンを受けられますが、アウトドアでのショット感覚とは微妙に違う事、お値段が高めなのがマイナスポイントかもしれません。

練習場(打ちっ放し)

近所にあれば是非通いましょう。アウトドアで実球を打つ感覚は重要です。むやみに打ちまくるよりも、1球ずつ狙いを明確にしてショットに集中しましょう。レッスンまで受けるとそれなりに予算が必要ですが、ゴルフに取り組んでいる実感をしてください!

ショートコース

距離の短いホールを中心に9ホール程度のリーズナブルなショートコースがあります。ショット練習というより、アプローチ練習を通じてスコアメイクの経験値を上げることに役立ちます。

河川敷コース

基本的にフラットでショット練習やアプローチ練習に役立ちます。本格コース並みとはいえませんが、距離感やコースマネジメントの習得には十分役立ちます!

早朝ハーフ、黄昏ハーフ

本格コースでも、早朝や黄昏時間にリーズナブルにプレーできます。9ホールで終わりになりますので、本格的な18ホールのラウンド前に、「コソ練」で経験値を上げ、実戦的な腕を磨きましょう!

5.ゴルフの基本用語集

ゴルフでは様々な用語が飛び交っています。初心者でも覚えた方が良い用語がありますので、ぜひ参照してください。

コース関連

フェアウェイ

ティーグランドからグリーンを結ぶ、芝が短く刈られたゾーンです。周囲は芝や草が伸ばしてあり「ラフ」と呼ばれます。ラフからはボールが打ちにくいので、「フェアウェイキープ」が良しとされています。

グリーン

専用の芝が張られ、短く刈られて整備されたゾーンです。グリーン上では芝を傷めないようパターのみを使います。グリーン内には「カップ」が切られ、「ピン」が立てられています。(パッティンググリーンと同義)

バンカー

砂を溜めた人工の障害ゾーンです。バンカーには関連するルールが多いので注意が必要です。フェアウェイにあるものを「フェアウェイバンカー」と呼び、グリーンの周囲にある「ガードバンカー」と区別しています。

プレー関連

ティー

「ティーグランド」で打つときにボールを乗せる棒状の用具です。「ティーオフ」はスタートと同義です。「ティーショット」から各ホールの打数カウントが始まります。

オナー

ティーショットを最初に打つプレイヤーを「オナー」と呼びます。スタート時はくじ等で決めることが多いですが、次からは前のホールで最も打数が少なかった人が「オナー」です。以下、打数の少なかった順に打っていきます。同じ打数の場合はその前の打順を引き継ぎます。

マーカー

グリーン上のボールを拾う時に、元の場所を忘れないよう、カップに向かってボールの真後ろに「マーカー」を置きます。ボールを置くときはマーカーの前に置いてからマーカーを拾います。自分のマーカーが同伴競技者のパッティングラインにかかる場合は、同伴者の意思を確認してパターヘッド1個分ほど左右にずらして置くことも認められています。ただし自分が打つときに、元の位置に戻すのを忘れるとペナルティになるので、ずらしたことを忘れないようにしましょう。

OK(パット)

スピーディな進行の為に、極めて短いパットに対し同伴競技者が「OK」認定した場合は、パットが入ったものとしてホールアウトします(勿論1打にはカウント)早く進行させる為の措置なので、「OK」と言われてからカップインする行為は慎み、直ぐにボールを拾いましょう。

スコア関連

パー

そのホールの標準打数であがること、「ナイスパー!」と称えます。

ボギー

そのホールの標準打数を1打上回ること、「ナイスボギー」とはあまり言いません。

ダブルボギー

通称「ダボ」、標準打数+2打です、因みに+3打は「トリプル(ボギー)」。

バーディ

そのホールの設定打数より1打少なくあがること、「ナイス!バーディ!!」と褒め称えましょう。因みに2打少ないのは「イーグル」、3打少ないのは「アルバトロス」です。

球筋関連

スライス

初心者に多い、ボールが右へ右へと曲がっていく球筋です。(林やOBへ行きやすい)ボールが少し右へ流れるのは「フェード」と呼ばれ、コントロールできる好ましい球筋です。

フック

ボールが左へ左へと曲がってく、好ましくない球筋です。(林やOBへ行きやすい)ボールが少し左へ流れるのは「ドロー」と呼ばれ、よく転がって距離を稼げる良い球筋です。

シャンク、プッシュアウト

原因はそれぞれ違いますが、意図せずボールが右ななめに飛んでしまう、ゴルファーにとってはスコアを乱す悲しい球筋(ショット)です。

テンプラ

ウッド系クラブでフェイスの上端にボールが当たり、ボールが高く上がってしまい距離の出ない球筋です。(球が)上がる=揚がるからテンプラです。左右には曲がりようがないので「テンプラに曲がりなし」という格言があります。

ショート(した)

打った球がグリーンに届かない時や、パットがカップに届かない場合。グリーンを超えたり、カップを超えてしまったりしたときは「オーバー(した)」といいます。

その他のスラング

ダフリ

ボールの手前の地面を打ってしまい、ボールがほとんど飛ばないこと。「ザックリ」とか「チャックリ」とも言われます(ショックですがこれも1打です)ボールの上端を打った時にもほとんど飛ばないのですが、「チョロ」と総称されています。

トップ

クラブの下端でボールをヒットすることで、ライナー系の低いボールが出ます。(グリーンをオーバーしたり、バンカーに入ってしまったりするのでアプローチの大敵です)

池ポチャ

ショットしたボールが池に入ってしまうこと、必ずペナルティが発生します。

ホームラン

バンカーショットで砂をとらずに直接ボールを打ってしまい、意図せず大きく飛んでしまうこと。(通常はガードバンカーから目前のグリーンを飛び越えてしまうケースです)

6.【初心者必見】ゴルフのマナーとエチケット

ゴルフでは、マナーとエチケットを守ることによって、ゴルフをより楽しむことができます。初心者の段階から正しいマナーを身につけておくと、将来的にゴルフをより充実したスポーツとして楽しむことができるので、ぜひ覚えておきましょう。

安全重視

コース上のプレイヤーにボール(クラブも)を当てることの無いよう、前方や周囲の状況を常に確認して「安全」にプレーしてください。万一、隣のコースに球が飛んだ時は、すぐに「フォアー!!!」と大声を出して注意喚起しましょう。カップに遠い地点のプレイヤーから順番に打つのは安全確保の観点からの原則ですが、最近は「Ready-Play」といって、安全を確保できれば打順にこだわらず「準備のできたプレイヤー」が先にプレーすることが推奨されています。他のプレイヤーと意思疎通しながら、プレーが滞らないようにどんどん進みましょう。

Play-Fast(プレーファースト)

プレーが遅い組が1組居ると、後続組は全て遅延の影響を受けてしまいます。ハーフ2時間15分(1ホール平均15分)程度が標準ですが、ホール平均20分(+5分)ですと3時間を超えてしまいます。さらに後続が10組あると、40人が3時間のラウンドにつきあわされて不快な思いをすることになるのです。常にキビキビ行動することが重要ですが、移動を含めてプレーが途切れる時間(誰もがプレイも準備もしていない状態)を極力少なくするのが早く回るためのコツです。

好ましくない事例

1. 自分の打つ順番が来てからクラブを選択し、何度も素振りして準備する。

→ ティーショット時には、他者が打っている間にティーやボールを出しておきましょう。

2. 同伴者は乗車して待っているのに、クラブを収納してからカートに乗り込む。

→ カートが次に停まった場所で収納すればよいので、クラブを持ったまま出発を優先させましょう。

3. グリーン周りでアプローチを終えてから、パターをカートに取りに行く。

→ ティーショット以外のショットでは、使う可能性のあるクラブを数本持って移動しましょう。

4. ホールアウトしたグリーン上で立ち止まってスコアカードに記入する。

→ ホールアウトしたら、後続組のために速やかにグリーンから離れましょう。

感謝と配慮

コースメンテナンス等に携わるゴルフ場スタッフへの感謝とプレイヤーに対する配慮は重要なマナーです。ゴルフ場は多くのスタッフにより整備され、プレイヤーが気持ちよくプレーできるようにメンテナンスされています。スタッフへの感謝の気持ちと他のプレイヤーに不快な思いをさせないように、コースのメンテナンスに協力しましょう。

ショット跡の「目土(ショットで捲れた芝の穴に砂を埋めること)」や「グリーンマーク(グリーン上にボールが落ちた時にできる凹み)」の補修が出来れば理想的ですが、初心者は補修よりもまず「傷めない」事を心がけましょう。特に配慮するのは「グリーン」と「カップ」と「バンカー」です。同伴者のパッティングラインを踏みつけるのは論外ですが、グリーン上で足を引きずったり走ったりして傷つけない、凹ませない注意が必要です。特にカップ周りは非常にデリケートな場所ですから、ボールを拾うときに淵を傷つけたり、足で踏みつけたりすることがあってはなりません。バンカーに足跡を残してしまうのは後のプレイヤーに重大な悪影響を与えますから、必ずレーキでならすようにしてください。

使ったレーキも後のプレイヤーに影響を与えない場所に置くなどの配慮も必要です。食堂や化粧室、浴室でも、スタッフへの感謝を忘れず、タオルを散らかさず、水回りを綺麗にしておく等の配慮を忘れないでください。コース内や食堂でも、大声で騒がないなど周囲に配慮するマナー(姿勢)も求められています。

7.まとめ

ゴルフ初心者がゴルフを好きになり、コースデビューの参考になるようにゴルフに関連するルールやマナーなどの基本知識、心がけなどをまとめました。いきなり競技に出るわけではないので、スコアにこだわるよりも周囲に迷惑をかけず仲間と楽しくスムーズにプレーする事が大切です。ルールとマナーを理解し、ゴルフ場にいる全てのプレイヤーとスタッフに感謝と配慮を忘れずに行動する事で、皆に愛されるゴルファーの仲間入りが実現するでしょう!

「ゴルフの基礎知識」記事一覧

index

初心者ガイドの目次