プレー中は音を立てないのがマナーですが、ショットを打った後には声をかけることが多いのがゴルフ。
せっかく声をかけても、相手の気分を害してしまっては元も子もありません。
そこで今回は、ゴルフのかけ声について特集します。同伴ゴルファーに上手に声をかけ、気持ちよくラウンドしましょう!
ナイスショット
の正しい使い方
まずはじめに、最も定番のかけ声である「ナイスショット!」の正しい使い方について紹介します。
「ナイスショット!」
を言うタイミング
一緒にラウンドしているプレーヤーが良い当たりをした時、一番最初に聞く声はやはり「ナイスショット!」でしょう。
もちろんこれは間違いではありません。元気な声でナイスショットと声をかけられて嫌な気分になる人はいませんから、スコアが良くても悪くても良いショットが出たときは同伴者に声をかけてあげましょう!
ナイスショットを言うタイミングは「ボールが落ちるのを見届けてから」です。OBやハザードに入らないことを確認してから声をかけるようにしましょう。
打った人のレベルに
合わせるのが大事
パー4のセカンドショットが、ピンから15mほど離れた位置にグリーンオンしました。この時かける言葉には注意が必要です。
一般的なアマチュアゴルファーに対しては「ナイスショット!」で構わないでしょう。しかし、普段70台で回る様なシングルプレーヤーにとっては、この結果は決してナイスとは言えません。下手したらミスショットかもしれません。
ここで「ナイスショット!」と声をかけると、「この人は無神経で失礼な奴だ。」と受け止められかねません。
打った人のレベルに合わせ、本人にとって満足な結果が得られたであろう時に、「ナイスショット!」と言われると非常に気持ちがいいものです。
「グッショ!」もおすすめ
実は、「NICE SHOT(ナイスショット)」は和製英語。正しい言い方は「GOOD SHOT(グッドショット)」です。海外のプロツアーでも使われているため、聞いたことのあるゴルファーもいるかもしれません。
「グッドショット」を略した「グッショ!」を「ナイスショット」のように使うと、少し上級者っぽく思われるのではないでしょうか?
ミスショットを
フォローするかけ声
例えば、上司がラウンド中にミスショットすると、少々気まずい雰囲気が漂います。
そんな空気を和ませるのにピッタリなかけ声を紹介します。
もしかしたら、
助かっているかもしれません!
池やOB、バンカー方向に球が飛んでしまった時に使ってみましょう。
ほぼ確実にハザードに入ったであろう時も、あえて濁して、少しでも可能性があるようにすることで相手の気分を落とさないようにしましょう。
キックが良ければ…
ボールが跳ねることで悪い結果になってしまった時に使ってみましょう。
ショット自体は良かったという意味合いも含まれるため言われた本人も悪い気はしないはずです。
〇〇さんらしくない~!
本来の実力ではないですよね、わかってますよ!という意味合いも込めてフォローをいれましょう。一緒に回っているプレーヤーのミスショット全般に対して使えます。
ラウンド中に使えるかけ声
ゴルフならではのかけ声と、使うタイミングについて紹介します。
ナイスアウト
林から上手くフェアウェイまで出した時、バンカーから良いショットを打った時などに使う。ボールが止まった位置を確認してから言うとよりスマート。
ナイスリカバリー
ナイスアウトとほぼ同義だが、悪いショットを打った次のショットが良かった時にも用いられる。
ナイストライ
池やOBに入るかもしれない危険なショットや、ロングパットを決めようとして失敗してしまった時に用いる。挑戦を称える意味で使われる。
ナイスオン
グリーンにボールが乗るショットを打った時に使われる。相手の技量によっては、ただ乗るだけではなくピン側に乗った時に言うようにするとベスト。
ナイスイン
カップにボールを入れたときに用いる。1パットで決めれず短い距離のパットが残り、それを入れた時などは使わないほうが良い。
ナイスタッチ
パットでボールがカップに寄った時に用いる。20mほどのパットであれば1クラブレングス以内、10mほどなら1グリップ程度に寄った時に使う。
ゴー
池越え、バンカー越えに距離が足りなさそうな時、グリーンにもう少しで届くときなどに用いる。空中にボールがある時に言うことになるので、ボールがどこまで飛ぶか予測できない初心者はあまり言わないほうが良い。
ダウン
グリーンを超えてしまいそうな時、飛び過ぎてハザードに入りそうな時に用いる。空中にボールがある時に言うことになるので、ボールがどこまで飛ぶか予測できない初心者はあまり言わないほうが良い。
バイト
ショット、アプローチでボールが止まってほしい時に使う。芝を噛んで(bite:噛む)止まれ、という意味。特にグリーン上でボールが転がっている時に言うことが多い。
ステイ
ボールが転がってフェアウェイやグリーンから出てしまいそうな時に用いる。「止まって!」という意味。
カット
左にボールが飛び出して右に返ってきて欲しい時に用いる。上級者の場合、あえて左に飛ばしている可能性もあるので、状況を判断してから使う必要がある
フック
右にボールが飛び出して左に返ってきて欲しい時に用いる。上級者の場合、あえて右に飛ばしている可能性もあるので、状況を判断してから使う必要がある
気を付けたいかけ声
最後に、使うときに気を付けたい言葉をまとめておきます。
声のかけ方によって印象が変わるので注意しましょう。
ダフリ
「ダフリましたね~」と言うのではなく、「ちょっと深く入りましたね」ぐらいに濁した方が、ミスした感じは薄く印象が良い。
トップ
「トップした」という言葉も少しネガティブ印象。「ちょっと薄く当たりましたね~」の方があえて薄く当てた雰囲気が出るのでおすすめ。
引っかける
もし相手が引っかけてしまっても(ショットなら左に飛んでいくこと)引っかけたとは言わず、「ちょっと左方向に飛びましたね」という方が感じが良い。
テンプラ
球が高く上がってしまうことだが、マイナスのイメージなのでジョークで「カラッと揚がりましたね!」と楽しく伝える場合もある。(天ぷらが揚がったという意味とかけている)
フォアー!
隣のコースに飛んで行った場合や、他プレーヤーに当たりそうな時は当然言うべき。初心者が危ない球を打った場合は、周りの人が言ってあげたほうが良い。
ただし、上級者の場合あえてボールを曲げている時やコースレイアウトを把握した上で打っていることもあるので、本人が自ら叫ぶのに合わせるのが無難。
お先どうぞ
グリーン上で相手のボールが1クラブレングス前後にある時に言ってしまいがちだが、相手をとにかく先に打たなければいけない状況に追い込んでしまう。OKを出したり、「もしよろしければお先どうぞ」と言えば、相手にも選択肢が生まれて良い印象を与える。
声をかける上で一番大切なのは、
みんながゴルフを楽しめるようにすること。
うまくコミュニケーションをとって
「また一緒に回りたい!」と思われるような
ゴルファーを目指しましょう!