銀座のオーナーママに聞く…
仕事で成功する人はゴルフも上手い

「昼の顔」と「夜の顔」は別もの。
そのギャップが互いの距離を
ぐっと縮めてくれる。
「ゴルフと出世は間違いなく関係する」と
一流クラブのママは語る。

Text_Katsuya Hosoe / Photograph_Masakazu Yoshiba

銀座のクラブ「稲葉」の
オーナーママ

白坂 亜紀

AKI SHIRASAKA

夜の銀座で、昼のゴルフ場で―。
何人もの“顔”を見てきた亜紀ママいわく、
達者への険しき道。
「ゴルフと出世は
間違いなく関係します」。

初めてコースに出るまで

初めてクラブを握ったのは、このお仕事を始めて間もない20代前半だったでしょうか。ゴルフの話を楽しそうにされるお客様を見て下手な私でも話が弾むのではと考えました。
ただ、当時のゴルフ界は今よりずっとマナーに厳しく、初心者が気軽にコースに出られる環境ではありませんでした。お客様からは「ちゃんと打てるようになったらコースに行こう」と言われていたので、毎日のように練習場に通い詰めましたね。初めてコースに出るまで、1年ほどかかったでしょうか。

お客様に喜んでいただくことに
徹しなければ…

コースでは迷惑をかけないようにと必死でした。打ったらとにかく走る。クラブは手に数本持つ。週に1度はコースに出るようになりましたが、最初は自分のスコアを気にする余裕すらありませんでした。
それでもすっかりゴルフの面白さにハマってしまった頃、スコアにこだわり、時にイライラしながらプレーしてしまうことがあったのです。そんな私を見て、あるゴルフ場のキャディさんにこう言われました。「ここは若い女性が簡単にプレーできるコースじゃないの。だから、もっと楽しみなさい」。私はハッとして、考え方を改めました。女性であり、お誘いいただいている立場である自分は、お客様に喜んでいただくことに徹しなければと。

ボールとコインマーカー&クリップ

早稲田OBのコンペには著名人が集う

ボールとコインマーカー&クリップにはいずれも出身校である早稲田大のロゴ。OBによるコンペには各界の著名人が集う。

亜紀ママが常に持参するアイテムの数々

ゴルフ必携五種の神器

「ちょっとした気遣い」として亜紀ママが常に持参するアイテムの数々。冷感スプレーや冷却スプレーは夏場の必需品。“柿ピー”やアメは塩分や糖分の補給に効果的で、多くの人に喜ばれるそう。

「昼の顔」と「夜の顔」は別もの

ゴルフは人間性を表すとよく言いますが、本当にそのとおりですね。“夜の顔”と“昼の顔”はまったくの別もの。夜はとても楽しい人が、ゴルフ場では神経質。お酒の席で無愛想な人が、ゴルフ場ではとてもおおらか。そのギャップを知るだけでも、距離がぐっと縮まる気がします。お酒の席で一度ご一緒しただけではさほど記憶に残りませんが、ゴルフはたった一度ご一緒するだけで「あの時は楽しかったね」と何年も笑い合えます。

イライラしても
表に出さないのは基本中の基本

仕事で成功する人は、やはりゴルフもお上手です。どのようにして“ゴール”に到達するかを考えるのは、仕事もゴルフも同じ。気配りができる人かどうかも、ゴルフ場ではすぐにわかります。イライラしても表に出さないのは基本中の基本。キャディさんに文句を言う人は“トップ中のトップ”には到達しません。また、スコアをごまかす人は仕事でも成功しない。一緒に回れば相手のスコアもわかります。それをごまかすような人は、ビジネスでも信用されません。

ゴルフと出世は、
間違いなく関係する

ゴルフと出世は、間違いなく関係すると私は思います。ゴルフ場は、自分自身を磨く場であり、上司や先輩、取引先の懐に飛びこむチャンス。男性の魅力は人と接することで磨かれると思いますし、遊びの中から生まれる発想もあるはず。だからもっともっと外に 出て、たくさん遊んでほしい。最近はとことん酔っぱらえる男性が少なくて、少し寂しいんですよ。銀座の植えこみに座りこんで寝ている人を見ると、「豪快な酔い方をしているな」と嬉しくなってしまいます(笑)。

ゴルフ場は、自分自身を磨き、
育てる場所。
人生、さまざまな困難に直面します。
それを乗り越えるための
訓練として、ぜひゴルフ場で
“強い自分”を作ってください。

profile

白坂 亜紀

大分県出身。早稲田大学在学中に日本橋の老舗クラブで女子大生ママとなり、1996年、銀座に「稲葉」を開店。一躍脚光を浴び、夜の銀座における名物ママに。全国で講演活動も行う。3月27日に『銀座の流儀』(時事通信社)が発売。

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