関浩太郎の「1ランク上のバンカーショット」第3回~砂質によって飛距離も変わる!振り幅を意識した精密ショットを

関浩太郎の「1ランク上のバンカーショット」第3回~砂質によって飛距離も変わる!振り幅を意識した精密ショットを

バンカーショットはボール1個分手前からクラブヘッドを砂にもぐらせて、ボールに当たる時には2~3センチもぐっているというのが理想的なクラブの入り方という話をしました。

そして、このようなクラブの入り方をすると、ボールの飛距離が通常の振り幅の1/3になります。45ヤードの振り幅で打っても、15ヤードしか飛ばないわけです。

ただ、これは一般的な砂の場合です。

ゴルフ場によって、バンカーの砂が非常に固かったりするケースがあります。固い砂の場合はボールの飛距離が1/2になります。

足をもぐらせる際に砂の固さをチェックする

バンカーの砂の固さを客観的にお伝えするのは非常に難しいのですが、バンカーの中に足を踏み入れて、ボールの前で足をグリグリと砂の中に埋めていく際に「固いな」と感じたら、固いバンカーだと判断していいと思います。

そして、固いバンカーだと判断したら、ボールの飛距離が1/2になりますから、カップまでの距離を計算して振り幅を調整する必要があります。

15ヤードのバンカーショットだとしたら、一般的な砂の場合は45ヤードの振り幅、固い砂の場合は30ヤードの振り幅ということになります。

打ち方や状況によって振り幅が変わるケースもある

ただ、バンカーショットというのは1種類の打ち方ですべての状況に対応できるわけではなりません。ピンまでの距離が近いか遠いかによって打ち方が変わりますし、スピンをかけるかランを使うかによっても打ち方が変わりますから、それによって振り幅が変わることもあります。

たとえば、ピンまでの距離が近いバンカーショットの場合、振り幅が小さいとバンカーから脱出できないリスクが高まりますから、振り幅を大きくしてもボールが飛ばないように構えます。

具体的には、フェースを時計盤の向きで1時のところまで開きます。そうすると、60ヤードの振り幅でも15ヤードしか飛ばなくなります。飛距離は1/4になるということです。

一方、スピンをかけずにランを使って寄せる場合には、ハンドファーストに構えます。そうすると、通常よりもロフトが立った状態になりますから、シャフトも立てます。このアドレスでバンカーショットを打つと、60ヤードの振り幅で30ヤード飛ぶようになりますから、飛距離は1/2になります。

このように、振り幅に対してどれくらい飛ぶかというのは、砂質や状況によっても異なりますが、一定の法則性がありますから、それを覚えておくことがバンカーショットを成功させる秘訣になります。

教えてくれた人:関浩太郎(せき・こうたろう)さん

1974年6月10日生まれ、茨城県出身。米国で最新のゴルフ理論を学び、帰国後は有名クラブ職人の下でフィッティング理論とクラフト技術を取得。2005年4月からは東京都目黒区でスイングレッスン、クラブフィッティング、チューンナップ、ショップとゴルフのすべてをサポートする「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/ザ・インペリアルカントリークラブ

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