続!平野茂の100切りラウンド術 第5回~スライスでも右OBを確実避けられる方法

続!平野茂の100切りラウンド術 第5回~スライスでも右OBを確実避けられる方法

90切りを目指すゴルファーの中にもスライスがなかなか直らないと悩む人は多いだろう。そして、スライスが直らないと90は切れないと思っているはずだ。

ところが多くのアマチュアを短期間で上達させてきた平野茂プロは、「確実に右に曲がってくれるのであれば武器になると思います。90を切るためにはOBは絶対に避けたいのですが、どちらにも曲がる球よりも格段に攻めやすいです。もちろん曲がり幅を抑えるように普段練習することは大事ですが、ラウンドではある程度の曲がりを許容し、自分の球筋を計算に入れたプレー運びを心がけるとスコアがまとまりやすくなります」と語る。

スライスがよく出る人は、右OBのホールを怖がる傾向があるが、スライス打ちの人が右OBのホールでどう対応すればよいかをアドバイス願った。

ティーグラウンドの右寄りに立ち、フェアウェイ左サイドを狙おう

スライサーの人は自分の曲がり幅を計算に入れて打つということは、スライスして安全な場所にターゲットを設定することだ。

右に20ヤード曲がる人であれば、フェアウェイ中央よりも20ヤード左に目標を置いて打てば右のOBまで飛んでしまうことはまずない。普段よりも大きく曲がったとしても右のラフで止まってくれるから、セカンドショットでグリーンの方向を狙って打てる公算が成り立つ。

「大事なポイントはティーグラウンドのスペースを活用することです。スライサーの人はティーグラウンドの右端寄りにティアップし、フェアウェイの左サイドを狙って構えるのが最善策です。そうすれば、まっすぐ打てたときでも左ラフで止まってくれるので、安心して振り抜けます」

右OBのホールでは、より保険をかけたい。たまに曲がり幅が大きくなることがあるという人なら、そのホールだけは左の林のほうを向いて打つといいだろう。ティーグラウンドの右側に立って、左を向けばスライスの曲がり幅の許容がかなり広がるというわけだ。

まっすぐ飛ばなくても、フェアウェイをキープできるとわかれば安心感が生まれて、のびのびとスイングできる。プレッシャーの要素を取り除くだけでグッドショットの確率が大幅にアップするという。

無意識のうちにピンの方向に体が向かないように注意

ドッグレッグのホールやスタイミーなホールでなければ、ティーグラウンドに立ったときに大抵はグリーンが見える。パー4やパー5のホールのティーショットでは、ティーショットでグリーンやピンには届かないと誰もがわかっている。それでいてピンが視界に入ると無意識のうちにピンを向いて振ろうとするゴルファーがとても多いという。

「90切りのレベルになると自分の大体の飛距離を把握しているはずですから、自分の球筋と飛距離を意識した上でボールをどこに打ち出すかを決めることが大事です。ティーショットを安全確実に打つことが先決であって、セカンドショットから先のロケーションはそんなに重要ではないのです」

右サイドがOBであれば、ティーショットのリスク回避が大前提だ。遠くに見えるピンの位置が右側だったとしても、ティーショットでOBを打たないことが第一でフェアウェイの左サイド、つまりピンがない方向を向いて構えて、振らなければならない。打ち出し方向に平行に構えたら、スタンスなりにインサイドインに振ることに専念することだ。

左を向いて構えておきながら、フェアウェイの中央にまっすぐ打とうなんて思うと右に押し出してしまう結果となる。自分の気持ちを整理して打つのもティーショットを成功させるポイントなのだ。

教えてくれた人: 平野茂(ひらの・しげる)プロ

1973年9月29日生まれ。早稲田大学時代は東京六大学野球で2年生からレギュラーとして活躍しプロ野球選手を志す。野球を極めた独自の視点で編み出したスイング理論で、短期間でゴルフも上達し、2007年プロ入会を果たす。現在、東京・五反田に『フラットフィールドゴルフ』を開設し、「飛ぶようになった」「体の使い方が初めてわかった」と多くのアマチュアを短期間で上達させることに成功している。
構成/三代崇(ゴルフライター) 撮影/鈴木祥 撮影協力/富里ゴルフ倶楽部(千葉県)

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