極!平野茂の100切りラウンド術 第2回~アイアンのミート率がアップするダウンブロー習得法

極!平野茂の100切りラウンド術 第2回~アイアンのミート率がアップするダウンブロー習得法

アイアンショットのレベルアップには、インパクトの後にスイング軌道の最下点がくる、いわゆるダウンブローで打てることが必須だ。これは100切りも90切りも共通項目といえるが、80を切れるようになるにはボールの先のターフがきちんと取れるようなりたい。

多くのゴルファーを80切りに導いてきた平野茂プロは、「ダウンブローにとらえるためには、自分なりのリズムを守ってスイングすることがもちろん大事ですが、スムーズな動きを促すためのイメージづくりをすることがより重要です」と語る。

そのイメージづくりのやり方を伝授してもらうとしよう。

後ろから転がってくるボールを打つイメージを持とう

「ダウンブローは難しい」と嘆く人は多いが、それはボールが自分の思うとおりに飛んでくれないからだろう。野球やテニスのように動いているボールに対しては、うまい下手の差こそあれ、誰でも体を本能的に動かせるはずだ。ところが完全に静止しているボールを目の前にすると、自分の本能とか感覚をなかなか発揮しにくい。

「だとしたら、ゴルフのボールも動いているとイメージしてはどうでしょうか。自分の飛球線の後方側から転がってくるボールを流れ作業のように打つという感覚が特におすすめです。後ろから転がってくるボールにタイミングを合わせてバックスイングし、目標に向かって円滑に運んでやるのです」

実際にやってみると、ダウンスイングからインパクトにかけて体重が左足に移動し、左足の上でボールを打つ感覚がよくわかる。クラブをインサイドから振り下ろせるようになるし、ボールを打った後に軌道の最下点がくるようにスイングできる。

腰は左右にスエーしているだけとわかれば正しい回転が身につく

では、前から転がってくるボールを打ち返すイメージではいけないのだろうか。そんな疑問も沸いてくる。

「それではスイング軌道の最下点がボールよりも先になりません。ボールよりも手前側になってしまう。ただし、ティアップしたボールをヒットするドライバーショットの場合はボールの手前が最下点となりますから、飛球線の前方から転がってくるボールを打ち返すイメージが合っているといえますね」

細かい話かもしれないが、80切りを目指す段階になるとこうしたイメージづくりによって、自分のタイミングやリズムを整える作業が欠かせない。ちょっとしたミスが命取りになるケースも多いので、緻密な感覚も取り入れることだ。実際に後ろから転がってくるボールを打つのは練習場ではなかなかできないので、そんなイメージを持つだけでもかなり変わってくるはずだ。

これに代わる練習法を挙げるとすれば、腰にクラブをあてがって左右にスエーさせるという方法が効果的だという。スエーは間違った動きと思われがちだが、実はそうではない。本当は腰を左右に揺さぶるのが正しいのであって、クラブの運動に引っぱられて腰や肩が回転するのだ。それを勘違いしてクラブをまっすぐ振って、自分の体を丸く動かそうとする人が多い。

自分の体はスエーしているけれども、クラブを丸く振ることで体重移動が行なわれる。飛球線の後方から転がってくるボールを目標に向かって打つのは、自分の体をスエーさせてクラブを丸く振っている状態なのだとわかれば、アイアンの操作性がぐんとアップし、グリーンに乗る確率だって向上する。

教えてくれた人: 平野茂(ひらの・しげる)プロ

1973年9月29日生まれ。早稲田大学卒業後、プロ野球選手を目指すが、ゴルフに転向。2007年にJPGA公認インストラクターの資格を取得。東京・五反田に『フラットフィールドゴルフ』を開設し、チーフインストラクターとして多くのアマチュアを指導している。師匠は叔父の中山徹プロ。
>構成/三代崇(ゴルフライター) 撮影/田辺恵理 撮影協力/フラットゴルフフィールド

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