平野茂の100切り宣言!第4回~アプローチが劇的によくなる右足の使い方

平野茂の100切り宣言!第4回~アプローチが劇的によくなる右足の使い方

100がなかなか切れないでいるゴルファーによく見られるのがグリーンまわりで行ったり来たりするパターンだ。ザックリがよく出るというのもあるが、ボールを正確にとらえられないためにトップやシャンクも発生してしまうのだ。グリーンはもうすぐ近くなのに、いつまでもピンに寄せられないようでは90台のスコアは達成できるはずもない。

多くのゴルファーを100切りに導いてきた平野茂プロは「スイングを特に変えなくても、アドレスをちょっと直すだけでアプローチのミスが激減します」と教えてくれた。アプローチが劇的にレベルアップするという魔法のレッスンをお届けしよう。

しゃくり打ちがアプローチミスの一番の原因

アプローチショットがうまく打てたときはピンに寄ることがあっても、ダフリやトップ、シャンクなどのミスもよく出るようではインパクトが安定していない証拠。ショットごとに打点がずれてしまう理由がどこにあるかというと、ボールを上げようとするために右のお尻が下がった体勢でインパクトしてしまう点だ。

「ボールを上げたい心理はスイングに悪影響を与えます。ダウンスイングからインパクトにかけて体重が右足に多く乗って、右ヒザが前に出てしまいます。すると右のお尻が下がり、左ひざが突っ張った体勢となります。右足の上で体を回転するような動きとなり、腰が引けてしまうのです」

右のお尻が下がるとスイング軌道の最下点がボールよりも手前側となり、ダフリやザックリが多発する。ボールの手前の芝をいったんたたいてからフェースの刃がボールに当たるとトップ、クラブヘッドのネックの部分に当たればシャンクが生じる。

アイアンショットのダフリ病と同じで、しゃくり打ちこそミスショットの元凶であることを頭に入れておこう。

スタンスはオープンでも両ヒザのラインはクローズにする

では、「どうすればアプローチのスイングが安定し、ミスを激減させるか?」というと、アドレスの改善にあるという。

アプローチのスイングはショットに比べて振り幅が小さいのでスタンスは狭めとなるが、左足の上に体をキープしておくことが重要なポイントだ。それを引き出すのがインパクトで右のお尻が絶対に下がらない究極のアドレスなのだ。

「左足は重心を前側に乗せて、右足は重心を後ろ側に乗せます。右脚はハムストロングを働かせて右ひざを曲げないでおきます。この時点で右のお尻がヒップアップした状態となるのです。飛球線の後方側から見れば、左ヒザが右脚よりも少し前に出て見えるはずです。この姿勢を崩さないでスイングすればインパクトが正確になりますよ」

スタンスは軽いオープンでも、「右脚は後ろ、左ヒザは前」という位置関係をキープするということだ。両つま先のラインはオープンでも、両ひざのラインを軽いクローズにしておくことで左足の上でアドレスの姿勢をつくり、左足の上で体を回転し、クラブを振ることができるようになる。

アプローチのスイングを安定させるには、右ひざを使わないことも1つのポイント。

その点、最初から右脚を伸ばしておけば右ひざが動かないですむ。インパクト後はクラブを振った勢いで右ひざと右かかとが引っ張られるように自然に動けばよい。

アドレスもスイング中も右のお尻がヒップアップした状態のままだから、しゃくり打ちの悪癖が一発で解消される。もちろん、グリーンの周辺で右往左往することもなくなる。さっそく試してみよう。

教えてくれた人: 平野茂(ひらの・しげる)プロ

1973年9月29日生まれ。早稲田大学卒業後、プロ野球選手を目指すが、ゴルフに転向。2007年にJPGA公認インストラクターの資格を取得。東京・五反田に『フラットフィールドゴルフ』を開設し、チーフインストラクターとして多くのアマチュアを指導している。師匠は叔父の中山徹プロ。

構成/三代崇 撮影/田辺恵理 撮影協力/フラットゴルフフィールド

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