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杉澤伸章の「プロキャディというお仕事」第22回

杉澤伸章の「プロキャディというお仕事」第22回
写真/Getty Images

実は2016年の後半戦は「セミリタイア」していました

これまでプロキャディの仕事についてエラそうに語ってきたのですが、実は今年(2016年)の後半戦、ボクは一度もキャディをしていません。最後にキャディをしたのは7月の日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯でした。

ボク自身の位置づけとしては「セミリタイア」です。キャディの仕事を辞めたいとは思わないんですけど、ちょっとマンネリ化していたんですよね。キャディの仕事が好きだからこそ、適当にやりたくなかったんですよ。

マンネリ化していることについては、ボク自身で気づいていました。でも、宮里優作選手はゴルフがうまいから、ボクが何となくキャディをやっても結果が出ちゃうんですよ。それが申し訳なく思ったんです。

その時のボクの状態であれば、他のキャディさんがやっても変わらないと思ったし、優作選手に対しても失礼だから、話し合いをして優作選手のキャディを卒業しました。

タイガーのキャディのマネをしてみた

ボクがセミリタイアしたのは、タイガー・ウッズやアダム・スコットのキャディとして活躍したスティーブ(・ウィリアムス)の影響もあります。彼がセミリタイアしたので、それをマネしてみたんです。

ボクはスティーブのことを勝手にライバル視しています。スティーブがタイガーのキャディをやめてアダムについた時期と、ボクが丸山茂樹さんのキャディをやめて宮里優作選手についたのが、だいたい同時期なんです。

そしてスティーブが3年後にアダムをマスターズで優勝させ、ボクはやはり3年後に優作選手を初優勝させたんですよ。

そして、スティーブがセミリタイアしたから、ボクもそうしたんです。まあ、スティーブはボクのことを何とも思っていないでしょうけどね(笑)。

キャディ以外の目線でゴルフを見たくなった

そしてキャディをやらずに何をしていたかというと、テレビの解説の仕事をしたり、トーナメントの企画の仕事などをしたりしていました。トップ杯東海クラシックでは、トーナメントの宣伝にも携りました。

今はゴルフというものを、キャディ以外の目線から見てみたい時期なんですね。メディア側の目線や、スポンサー側の目線でゴルフを見ることによって、マンネリ化していたキャディの仕事に新鮮さを取り戻すことができるかなとチャレンジしてみました。

とはいえ、またキャディがしたいなと思うようになってきました。2017年からキャディに戻るとしても、優作選手以外のキャディということになりますが、どんな展開になるか楽しみにしていてください。

教えてくれた人 プロキャディ 杉澤伸章(すぎさわ・のぶあき)さん

1975年7月5日生まれ、愛知県出身。愛鷹シックスハンドレッドクラブの研修生を経て、横田真一選手の専属キャディとなる。2002年からはプロキャディとして丸山茂樹選手と契約し、米国男子ゴルフツアーを転戦した経験を持つ。ゴルフに関する的確なアドバイスに加え、選手の状態を見極めたメンタルコントロールを得意とするアドバイスのプロフェッショナル。

構成/保井友秀(ゴルフライター)

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