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杉澤伸章の「プロキャディというお仕事」第21回

杉澤伸章の「プロキャディというお仕事」第21回
写真/getty images

キャディが自分でゴルフをすることも大事

選手にアドバイスするのがゴルフのプロキャディの仕事ですが、的確なアドバイスを行うためにはプレーヤーの感覚を持っておくことも大事です。「このピン、遠く見えるだろうな」とか、「このライン、ちょっと浅く打ちたくなるだろうな」という予想を立てるには、やっぱり自分も実際にプレーしておく必要があります。

ボクは今、年間10ラウンドくらいしかしていません。このラウンド数は、プロキャディの中でもすごく少ないほうです。もっとやらなきゃいけないなと思っていて、年間30ラウンドを目標にラウンド数を増やすつもりです。

年間平均スコア60台のキャディもいる

ボク自身のゴルフの腕前は、「まあ、70台では回ります」といったレベルですが、もっとうまいキャディさんもいて、そういう人は60台で回ります。

あるキャディさんは休みとなればゴルフに行くという生粋のゴルフ好きで、年間50ラウンドくらいプレーしているのですが、年間平均スコアが69.いくつと言っていました。スゴイですよね。

年間50ラウンドということは週1ペースなので、シーズンオフだけでなくシーズン中もゴルフをしていることになります。男子ツアーは月曜集合ですが、女子ツアーは火曜集合なので、男子も女子も担いでいるキャディさんは、女子ツアーの週の月曜日にプレーしているのです。

プロキャディになる人は、自分も元々、プロゴルファーを目指していた人が多いので、みんなそれなりのスコアで回りますね。

自分がプレーしないと選手の立場が想像できなくなる

プロキャディの仕事で何が一番大事かと言うと、常に選手の立場に立って、どうしたら喜んでもらえるのか考えて、自分の行動を決めていくことだと思うんです。

そう考えると、「プレーヤーだったら、こう考えるはず」というところが想像できないと、選手へのアドバイスが的外れになってしまう可能性があるんですね。

だから、キャディも自分でプレーしたほうがいいですし、できれば競技にも出たほうがいいです。実際、競技に出ているプロキャディもいます。

松山英樹選手のキャディの大ちゃん(進藤大典氏)は、ツアーキャディ版のライダーカップに出ていました。ああいう姿勢はエライですよね。ボク自身は、まずラウンド数を増やすところから見習っていきたいと思います。

教えてくれた人 プロキャディ 杉澤伸章(すぎさわ・のぶあき)さん

1975年7月5日生まれ、愛知県出身。愛鷹シックスハンドレッドクラブの研修生を経て、横田真一選手の専属キャディとなる。2002年からはプロキャディとして丸山茂樹選手と契約し、米国男子ゴルフツアーを転戦した経験を持つ。ゴルフに関する的確なアドバイスに加え、選手の状態を見極めたメンタルコントロールを得意とするアドバイスのプロフェッショナル。

構成/保井友秀(ゴルフライター)

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