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マスターズとグリーンジャケット

マスターズとグリーンジャケット

(写真・getty images)

毎年、マスターズの優勝者に贈呈されるのがグリーンジャケット。前年優勝者が介添え役となって新チャンピオンがグリーンジャケットに袖を通すのが恒例となっている。本来は、マスターズの会場となっているオーガスタナショナルGCのメンバーである証としてメンバーが着るために作られているものだが、今回はそのグリーンジャケット贈呈の歴史をひも解くことで、マスターズの歴代優勝者に迫ってみたい。

前年優勝者がグリーンジャケットを贈呈

マスターズ史上でこれからも長く語り継がれるであろう存在が、タイガー・ウッズだ。1997年、プロとして初出場となったマスターズ。2位に12打差をつける通算18アンダーの圧勝。また、2000年の全米オープンから翌2001年のマスターズで完結したメジャー4連勝は「タイガースラム」と呼ばれ、今もパトロン(ギャラリー)たちの記憶に強く残り続けている。そのウッズ、翌年も連覇を成し遂げたが、その際には前年チャンピオンもウッズのため、マスターズ委員会の委員長が介添え役を務めた。

実は、前年の優勝者が新チャンピオンにジャケットを贈る光景はマスターズならではだが、連覇の場合はマスターズ委員会の委員長が介添え役を務めたのはこのときが2回目。1990年のニック・ファルドはそのルールがすでにできていたのだが、1966年にジャック・ニクラスが大会史上初めて連覇を成し遂げたときは慣例化しておらず、自分で袖を通したという。

ウッズのライバルであるフィル・ミケルソンは、オーガスタの女神に翻弄された一人。ウッズの牙城をなかなか崩せず、2003年にはレフティ初のマスターズ制覇という称号もマイク・ウィアに持っていかれてしまった。ようやくグリーンジャケットに袖を通したのは翌2004年のことだった。2005年にウッズ、2006年にミケルソンが優勝したため、この時期はライバルがお互いに介添え役を務め合う時代が続いた。

1949年サム・スニードの優勝時に始まる

グリーンジャケットはチャンピオンのための特別なジャケットではない。オーガスタナショナルGCのメンバーが、1937年から着用しているもの。優勝者にグリーンジャケットが贈られるようになったのは、1949年にサム・スニードが優勝したときに始まった伝統で、これは優勝者がオーガスタナショナルの名誉会員として受け入れられたことを意味する。

グリーンジャケットは優勝後1年間のみ外部での着用が許されるが、ビジネスの席での着用はNGという、厳しい制約もつけられている。翌年からはクラブハウス内で保管される。

残念ながら、これまでグリーンジャケットに優勝者として日本人選手が袖を通したことはない。過去、これまでグリーンジャケットに最も迫ったのは、2001年の伊沢利光、2009年の片山晋呉が、ともに4位の成績を残している。これが日本人のベストフィニッシュで、もう15年も更新されていない。2016年のマスターズは、3強といわれるジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ローリー・マキロイに注目が集まっているが、松山英樹も優勝候補の一人。ぜひとも快挙を成し遂げてほしいものだ。 

文/小川朗(ゴルフジャーナリスト)

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