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【スペック用語の基礎知識⑤】 慣性モーメントって?

【スペック用語の基礎知識⑤】 慣性モーメントって?

自分に最適なクラブを選ぶためには、クラブのスペックを知ることが大切。数字でクラブを読み解くためのスペック用語の基礎知識を解説します!

慣性モーメントとは

慣性モーメントとは、物体が一定の動きを続けようとする力。クラブスペックでは主にヘッドの左右の動きに対する慣性モーメントを指します。

ヘッドのぶれにくさ=ミスへの寛容性を表すスペック

物体が一定の動きをするとき、あるいは動きを止めようとするときに必要な力の大きさを示すのが慣性モーメントです。大きいほど動き出しに大きな力が必要ですが、動き出せば止まりにくいです。

ゴルフクラブでいえば、大きければ多少の衝撃でもヘッドがぶれにくい=ミスヒットしても球が曲がったり飛距離が落ちたりしにくい、ということになります。

基本的には大きいほどやさしいとされる慣性モーメント。ただ、慣性モーメントの大きさと弾道の安定感は二次曲線のような関係性にあり、例えばドライバーの場合、2000g・平方センチメートル前後なら100g・平方センチメートルで安定感に大きな差が出ますが、3000g・平方センチメートルあたりからその効果は徐々に緩やかになり、4000g・平方センチメートルを超えると、それ以上大きくしてもそのメリットをほとんど感じられなくなります。

また慣性モーメントは主にヘッドの重量と大きさ(体積)で決定されます。慣性モーメントを求めるあまり、重くしすぎると振り切れず、体積が大きすぎると重心距離が長くなりヘッドが返りにくくなるなど、操作性に影響します。

ゴルフクラブの3つの慣性モーメント

回転運動で振るゴルフクラブには、さまざまな箇所に慣性モーメントが働いています。特に注目されるのが、(1)ヘッド左右の慣性モーメント、(2)シャフト軸周りの慣性モーメント、(3)クラブ全体の慣性モーメントの3つです。

通常クラブのスペックで示されているのはミスへの寛容性を左右する①であり、上述の解説も(1)についてのものです。

(2)はヘッドの開閉のしやすさを示し、重心距離が長いほど慣性モーメントは大きくなり、ヘッドを返しづらくなります。

(3)は、スイング時の抵抗の大きさ=振りやすさを示します。大きいほど振りにくいですが、大きなパワーを生み出せます。クラブの総重量が重い、またクラブ長が長いと値が大きくなります。ヘッドスピードや番手間の流れで考えたいクラブです。

クラブ選びのポイント

基本は大きい=やさしい、が極端に大きいと振り心地に影響が出てしまうこともあります。

ドライバー・FW(フェアウェイウッド)・UT(ユーティリティー)

大きいほど左右のミスヒットへの許容性が高いやさしいクラブになります。が、重量や体積も大きくなり操作性が低下しやすいため、スイングタイプや用途に合わせて考えたいところです。

アイアン

アイアンも当然、高慣性モーメントの方がスイートエリアが広くやさしいということになります。ただし、ドライバーよりヘッドが小さく薄い分、ほかのスペックへの影響も大きいです。受領や重心高とのバランスを見ることが大切です。

慣性モーメントについて理解できましたか? わかりやすく言えば、最近のヘッド体積460ccのドライバーは比較的慣性モーメントが高いので、チェックしてみてください。

教えてくれた人

Golf Classic Golf Classic(日本文化出版)

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