ラウンド中にシャンクが止まらない!その場でできる応急処置を紹介

ラウンド中にシャンクが止まらない!その場でできる応急処置を紹介
さっきまでは好調だったのに、突然シャンクが出始めた――コースで一度出ると止まらなくなるシャンクは、ゴルファーにとって、最も恐ろしい病のひとつといっても過言ではありません。
「次のショットは大丈夫!」と思えば思うほど、右へ飛び出すボールを見て、頭が真っ白になったという経験がある方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、ラウンド中に「シャンク病」に陥ってしまっても、その場で実践できる応急処置をわかりやすく解説します。スコアを大きく崩さないための即効薬を知っておき、ラウンド中の連鎖を食い止めましょう。なお、本記事では、右打ちの場合を想定して解説します。
【プロフィール】坂口悠菜プロ

岡山県出身。作陽高等学校ゴルフ部卒業後、名古屋商科大学ゴルフ部でキャプテンを務める。現在は南秀樹プロが主宰する3.7.3ゴルフアカデミー(香川県)でレッスンを中心に活動。丁寧でわかりやすいレッスンが評判の人気コーチ。
シャンクが起こる主な原因とは?
ゴルフのシャンクとは、ボールがクラブヘッドのネック(根元)にあたり、大きく右方向に飛び出してしまうミスショットのことです。主に、アイアンやアプローチのショットで起こりやすいミスですが、まれにドライバーでもヒールにあたり、同様のミスが出ることがあります。まずは、シャンクが起こる主な原因について見ていきましょう。
アドレス(構え方)の問題
過度なハンドファーストを意識すると、インパクトで手元がボールより前に出すぎ、フェースが開きやすくなります。フェースが開いたままでいるとクラブの通り道が狭まり、手元が詰まって無意識に浮く状態となって、クラブのネックにボールがあたりやすくなるのです。

スイング軌道の問題
バックスイングで腕だけでクラブを持ち上げようとすると、体の回転が足りず、ダウンスイングで腕を下ろすスペースがなくなり、手打ちになります。すると、右ひざが前に出て、詰まった状態のインパクトになり、手元が浮き(グリップが体から離れて)、シャンクが出やすくなってしまうのです。
メンタルの問題
一度シャンクが出た後は、怖さが伴うため、どうしてもインパクトでボールにあてたい気持ちが強くなりがちです。そうすると、手だけでボールにあてようとしてしまい、手元だけが先行し、ますますシャンクが止まらなくなります。
ラウンド中にできる!シャンクの応急処置
原因がわかっていても、ラウンド中に連発してしまうのがシャンクの恐ろしいところです。シャンクが起こったら、慌てずに下記のような応急処置で対処しましょう。
シャンクは紙一重のミスと割り切って打つ
シャンクが出る最大の理由は、クラブの根元にあたることですが、実はこれ、「あと数cmで芯」という、極めて惜しい状態です。そこで、シャンクをポジティブに捉え、「次の1打は無駄にしてもいい」くらいの気持ちで、思い切って振ってみることをおすすめします。良いあたりが出たら、安心できるはずです。
中途半端な気持ちのまま、あてたいという意識が勝った状態でプレーを続けていると、シャンクはなかなか治りません。「このホールはダブルボギーでもいい」などと、気持ちに余裕を持って、覚悟を決めて割り切りましょう。
手元を左目の真下にセットする
構えたときに、手元がボールより前に出すぎていないかを確認します。アドレス時は、左目の真下にグリップエンドがくる位置に手元をセットするイメージを持つと、体とクラブの距離が安定し、極端なハンドファーストになりにくくなります。
手首の角度をキープする
クラブをストロングぎみ(左手の親指がグリップの中心より右側にくるよう)に握ると、左手首に適度な角度がつき、インパクトまでその角度を保ちやすくなります。この状態で、手だけで振らず体の回転でスイングするとヘッドが前に出にくいので、ネックにあたることを回避しやすくなります。
バックスイングで右ひざを少し伸ばす
バックスイングで、アドレス時よりも少し右ひざにゆとりを持たせつつ伸ばし、クラブを上げてください。右サイドに体重をのせることを意識しすぎると、スエー(体の軸が左右に動く状態)になって腰が回りにくくなります。体の回転でクラブを上げ、常にクラブが胸の正面にある感覚でスイングします。
フィニッシュではおへそをターゲットに向ける
一度シャンクが出ると、ボールにあてることばかりを考えてしまいます。すると、体の回転が止まって、手先でクラブを振る悪循環に陥ってしまいがちです。
シャンクが出たら「体の回転が止まっているんだ」と考え、インパクトからフォローにかけて、おへそをターゲットに向けてスイングしてください。ポイントは、最初にフィニッシュでどこまでクラブを振るかを決めてスイングすること。ボールではなくフィニッシュに向かって振る意識が重要です。
最後にボールを目で追う
ボールにあてたい気持ちが強くなると、頭を残して打とうとする傾向になりがちです。頭を残しすぎると、それも体の回転がストップする原因になります。
そこで、できるだけ打ったボールを目で追うように、目線を飛球線の方向に移してください。怖がらずにボールを追いかけることも、効果的な応急処置のひとつです。
普段の練習で磨こう!シャンク修正マニュアル
シャンクが出ないようにするためには、普段からどのような練習をすればいいのか迷う方も多いかもしれません。効果的なのは、9番アイアンやPWといった、少し短めのクラブで行う練習です。
まず、ボールは通常の位置よりも1個か1個半くらい左足側にセットします。クラブのヘッドは通常の位置にセットするので、ヘッドとボールが離れた状態になります。その状態から、ボールを左に打ち出す練習をしましょう。
ボールはいつもより左にあるので、手だけで打ちにいくと届かなかったり、正しくあてたりすることができません。体をしっかり回して打つ感覚をマスターしてから通常のボール位置に戻して打つと、シャンクが出る動きがより理解できるはずです。
脱・初心者のサインであるシャンクを乗り越え、ベストスコアを目指そう
インパクトでクラブがボールにきちんとあたったときの感覚や、ヘッドがきれいに抜けたときの感覚がわかってくると、「気持ち良く打ちたい」という意識がどんどん強くなります。それに比例するかのように、手の動きが強くなり、シャンクが出始めてしまうのです。
良い感覚がわかってきたからこそ、「それを求めてしまってシャンクが出る」という構図です。そのため、「初心者から脱け出す時期=シャンクが出るようになる」といわれています。
「ナイスショットとシャンクは紙一重」と、プロや上級者はよく口にします。これは、フェースがボールに対してヒール側から入れてトゥ側に抜いていくという、クラブの正しい使い方ができるからこそです。
コースでシャンクが止まらないと、ますます焦ってしまいますが、まずは気持ちを落ち着けて、応急処置を試してみてください。それでもシャンクが治らない場合は、スクールに通ってプロの指導を受けるのが近道です。体の正しい使い方を理解し、少しでも早くシャンク病から抜け出してくださいね!
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よくある質問(FAQ)
シャンクは、ヘッドのどこにあたっていることをいいますか?
ヘッドのネック(根元)でボールにあたることをシャンクといいます。ボールが急に右へ飛び出す、ミスショットのひとつです。
シャンクが一度出ると止まらなくなるのはなぜですか?
シャンクが出ると、「ヘッドを正しくボールの芯にあてられていない」と勘違いして、慎重にヘッドをコントロールしようとしてしまいます。すると、体の回転が止まって、どんどん手元が浮きやすく(ボールから離れやすく)なります。慎重にあてようとすればするほど、次のショットもシャンクとなり、悪循環に陥ってしまうのです。
初心者がシャンクに悩まされないのはなぜですか?
初心者のうちは、ショットの「いい感触」をまだ理解できないことが多く、スイング全体に集中します。形が悪くても振り抜こう(遠くに飛ばそう)とするので、シャンクが出にくいのです。
上達するうちに、いいショットが出始め、「完璧にあてよう」と意識し始めると、手の動きが強くなってシャンクが急増します。
アプローチでシャンクが出ると止まらなくなる理由は?
アプローチでシャンクが出ると止まらなくなる傾向が強いのは、通常のショットと比べて振り幅が小さいからです。体を回さず手の動きでクラブを振ってもうまくいくことが多いため、手であてる動きが強くなるほどシャンクが出る可能性は高まります。
ほかにも、バックスイングでインサイドに上げすぎていないか注意しましょう。インサイドに上げると、下ろすときに手元が浮いてしまいます。あくまで応急処置ですが、カット軌道になってもいいので、少し外側にヘッドを上げて、アウトサイドインで振る意識を持ってください。







