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ゴルファーの天敵 シャンクの原因と直し方

ゴルファーの天敵 シャンクの原因と直し方

プロゴルファーでさえ、突然出てしまう恐怖のミス「シャンク」。

「そんなはずはない!」と思っても、何発打ってもシャンクが止まらず、ありえない大叩きをしたことはありませんか? 「ベストポジションから、ピタリと寄せてバーディ!」とイメージしたのに、まさかのシャンク…本当に怖いです。

どうしてシャンクが出てしまうのか? 原因がわかれば対処する方法も見えてきます。今後みなさんが「シャンク病」にかからないように、過去の成績からミスター29の異名を持ち、数々のゴルフスクールを経営する羽生淳一プロに、シャンクの原因と直し方を聞いてみました。

シャンクの原因はたった2つ

シャンクの原因はとてもシンプル。1つめの原因はインパクトでクラブフェースが開き、グリップが身体から離れている場合。そしてもう1つの原因は、クラブの構造です。この記事ではその原因を詳しく説明していきましょう。

シャンクの原因①インパクトでクラブフェースが開いていませんか?

多くのゴルファーは、インパクトの際にフェース面が開いてしまうことが、シャンクの原因となっています。

どういう原理なのかを説明します。

まず、インパクトの位置でクラブフェースを極端に開いてみます。そしてその姿勢を飛球線の後方から、鏡や写真で見てください。

写真を見るとわかると思いますが、これではクラブヘッドが思いっきり右を向いていて、クラブフェースにギリギリ当たったとしても右45度の軌道にしかなりません。しかも、フェースに当てるのも難しく、ネックに当たる確率の方がかなり高いです。

こちらが理想的なインパクト。

理想的なインパクトとクラブフェースを開いた写真の違いを見比べてみるとわかりますが、グリップと身体の位置が、シャンクになる時はかなり離れています。

正しいスイング軌道でクラブを振れておらず、ダウンスイングでグリップが身体から離れていってしまうのです。そしてこれこそ、シャンクの一番の原因なのです。

シャンクの原因②ゴルフクラブの構造を理解していますか?

野球のバットやテニスのラケットは、握ったところの延長線上でボールを打つことができます。しかしゴルフクラブは、握ったところ(グリップ)の延長線上(シャフトの先)ではボールを打つことができません。

上の写真のように、ゴルフクラブの芯は、シャフトよりも離れたところにあります。しかし、人間は本能的に、シャフトの線上でボールをヒットしようとしてしまいます。

シャフトからクラブの芯までの距離を「重心距離」と言いますが、この重心距離があるせいで、スイング中にクラブフェースが自然と開こうとしてしまうのです。

重心距離がない野球のバットやテニスのラケットでは、ボールに向かって手を振り出してもOKですが、重心距離があるゴルフクラブでボールを真っ直ぐ飛ばすためには、ボールをめがけてスイングするのはNGであることをまず理解しましょう。その上で、ゴルフの正しいスイングを身につける練習をして下さい。

ラウンド中にシャンクが止まらなくなった時の応急処置法

「コースに出たら、一発目からシャンクが出てしまった」

ラウンド中にシャンクが出ると、頭は真っ白になりますが、そんな時にすぐに直せる対処法があります。一発でシャンクが止まれば、スコアを立て直すことができますので、これから紹介するシャンクが出た時の3つの対処法を、しっかりと覚えておいてください。

対処法①ダウンスイングでグリップを身体に引きつける

まずは、「シャンクの原因①インパクト時にフェースが開く」の原因となっている、グリップが身体から離れてしまう癖を治す練習方法を紹介します。

ゴルフクラブは、振ると遠心力が発生し、グリップを身体に引きつけようとしても、離れていきやすいものです。

では、グリップを身体が離れないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

大切なのは、スイング中の左手の動きです。左手を意識的に動かす練習をしてみてください。そのために今回紹介するドリルは、トップからインパクトの位置まで、左手の甲を地面に向けて3回持っていくというシンプルなものです。



これだけ?と思うかもしれませんが、このドリルでは、クラブを身体に引きつけるための左手の動きを覚えることができます。

ラウンド中はもちろん、クラブを持たなくてもできますので、シャンクに悩んでいる人は、この動きを反復してみて下さい。アイアンをダウンブローに上手く打てない人も是非試して欲しいドリルです。

グリップを身体に引きつけられれば、ゴルフの上達の鍵になりますよ!

対処法②ボールの位置と自分の位置をチェックしてみよう

アマチュアが間違いやすいポイントが「自分とボールとの距離」です。

シャンクが出てしまう=クラブのヒールに当たるということですから、

「なんだ!ボールに近いのか。じゃあヒールに当たらないように、ボールから離れれば良いのか?」

とボールから遠ざかります。しかしボールから身体が離れれば離れるほど、グリップが身体から離れる動きを助長してしまいます。そうすると、グリップが身体を離れていき、シャンクが直るどころか、連続して出てしまいます。
ですから、ボールから少し離れるのではなく、ボールに少し近づくのが正解です。

大切なことなので繰り返しますが、シャンクの原因はグリップが身体から離れてしまうことです。ですから、ボールから身体が離れるのではなく、少し近づいてグリップが身体から離れなくても打てる位置にスタンスを修正すると、ボールから離れるよりも、シャンクは出にくくなります。極端にやるなら、ボールに近づいて、クラブの先っぽ(トウ)で打つ!と思って振って下さい。

対処法③思い切ってクラブを変えてみる

どうしてもシャンクが止まらない場合は、クラブを変えるという緊急処置があります。

まだ距離が残っている場合は、アイアンはやめて、ユーティリティを短く持って打ちましょう。グリーン周りでシャンクが止まらない場合は、クラブをアプローチからパターに持ち替えましょう。バンカーだってパターで出すことができます。

とにかくシャンクを打たないことです。心を落ち着ければシャンクが直ることも珍しくありません。

羽生プロが教える。シャンクを直す極意

シャンクは上級者の証と言われたことがありますが、僕の考え方は違います。シャンクはスイングが悪いから起こってしまうのです。

正しいスイングを身につけるために覚えていてほしいのは、左手の引きつけ。野球やテニスは右手と左手が同じ方向へ動きますが、ゴルフは左手と右手の動きが違います。ですから、左手の手の動きを覚えないと、ダウンブローも覚えられませんし、トップ、ダフリ、シャンクも出ます。

今回紹介したドリルをしっかりと身につければ、シャンクが出ることはほとんどないはずです。クラブを使わなくても出来るので、繰り返してシャンクが出ないスイングを目指して下さい。

取材協力

羽生淳一プロ サンクチュアリゴルフ
羽生淳一プロ:1984年生まれ、茨城県出身。サンクチュアリゴルフスクール代表、JGTOツアープロ。

ライター:T島

1963年生まれ、広島県出身。中古ショップ運営会社でゴルフ部門の店舗運営責任者を務め、2008年からマーク金井氏の主宰するゴルフスタジオ「アナライズ」に参加。毎日更新のブログ「アナライズT島の商売してまっせ~ vol.3」がコアゴルファーに人気。最新クラブのスペックから歴史的名器まで造詣が深いゴルフライター。ベストスコア68。

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