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上達のヒント

意外と簡単な100切りのコツ

意外と簡単な100切りのコツ

「練習場では調子がいいのになぜか100が切れない」「あいつよりも早く100を切りたい」・・・

100切りは、多くのゴルファーが目指す目標のひとつです。ではどうすれば100が切れるのでしょうか?

「世の中のゴルファーの8割が100切りできないという統計があるそうです。100切りに悩む皆さん!僕が言うことを守ってくれれば、今のスイングのままでも簡単に、今より20打は縮まります」と羽生淳一プロは言います。

その100切りの秘訣を、過去の成績からミスター29の異名を持ち、数々のゴルフスクールを経営する羽生プロが「メンタル」と「技術」の2ポイントから伝授してくれました。最後に実践的なドリルもご紹介します。

ゴルフで100切りできない一番の原因はメンタル

ゴルフで100切りできない一番の原因は何でしょうか?ゴルフはメンタルのスポーツと言いますが、100切りではメンタル面が非常に大きい壁になります。

100切りできない原因は無意識にパーを狙っていること

「100を切れない原因について僕の生徒さんに聞くと、ドライバーが・・・とか、ショットが・・・とか、ショットの精度や飛距離について課題を持っている人がほとんどです。でも、僕の答えはとってもシンプル。皆さん、ボギーがとれないから100が切れないのです」

「えっ、そんなこと?」と思った方も多いはずです。そんな人は「ボギーで収まればいいのだけど、それがなかなかできないから難しいんだよ」と思っていませんか?

考え方を変えてみてください。

最初からボギーを取りに行っていますか??バーディが取りたい・・・でも取れない、パーが取りたい・・・でも取れない。結果ボギーになって“まあボギーでいいか!”と思っていませんか??

多くの100切りできないゴルファーは、無意識にパーや、バーディを取りに行っているのです。パー4でドライバー、セカンドとナイスショットを打ちたいと思っているなら、狙っているのはバーディですよね。ボギーを取りに行くなら、3オン2パットで充分。いや3打でグリーンエッジでもいいのです!

そうすることで、一打にかかるプレッシャーが下がるのと同時に、ショットの難易度が下がります。

プロでもナイスショットは、2度続かないと思ってプレーしています。ボギーを狙うなら、ティーショットで150ヤード以上飛べばOK。3回150ヤード飛ばせれば、450ヤードのパー4でもボギーオンできるのです。ボギーでいいなら、ナイスショットは特に要りません。メンタルも非常に楽になります。

【絶対ボギーで抑えるためのチェックポイント4点】

ここで、ボギーで抑えるためのラウンド中の意識について、チェックポイントを伝授してもらいました。

(1) パーはラッキーの結果。ボギーでいいと心からそう思うこと
(2) ボギーを取るのにナイスショットは要らない。70点のショットでOK
(3) 飛ばさない、乗せない、寄せない。欲張らないことが大切
(4) ティーショットは、安全に確実に広い所を狙い、150ヤードでもOKです

この4点を意識しておくことで、100切りにぐっと近づくことができます。

大切なことなので繰り返しますが、ティーショットは、ナイスショットじゃなくてもOK!距離も150ヤード以上あれば十分です。OB、池、林、バンカーを徹底的に避けること、ナイスショットなんか要りません。65点のショットでいいのです。

メンタルが変わるとなぜ100切りに近づくのか

ラウンド中は「パーを狙わない。ボギーであがる」ことを意識することが大切とお伝えしましたが、実戦でどう絡んでくるのか気になるところかと思います。

続いては、ゴルフで100切りのために必要な実践面での要素を教えてもらいましょう。

無茶をせずにミスが減ることが100切りへの近道

パーを狙わないことで、いつもよりも1打分の余裕が生まれます。

そうすると、増えた一打で何ヤード以内ならグリーンを狙うのか、しっかり決める余裕が生まれます。そうすることで無理、無茶をしなくなり、大叩きしなくなります。特に100切りを目指すために必要なのは、大叩きしないゴルフをすることです。

ティーショットで飛距離を欲張らなくなると、ミスが確実に減ります。次に、グリーンに近づけるショット。「まずは距離的に届くから全て狙うと言うのは絶対止めて下さい。何ヤード以上残ったら、直接グリーンを狙わないという距離を決めて下さい。それ以上残っている場合には、グリーン周りの危険を避けたところへ運んで下さい」

ティーショットと同じで、グリーンに近づけるショットでも、ナイスショットは不要です。少しぐらいのミスショットでも問題ありません。

100ヤード以内ならグリーンを狙う

では、100切りゴルファーは何ヤードを切ったらグリーンを狙ってもいいのでしょう?

「ズバリ100ヤード以内です」と羽生プロは断言します。

100ヤード以上なら、トップはOKで、ダフリ以外なら大丈夫。100ヤード以内で最悪のミスがトップです。トップだけに注意して下さい。こう聞けば、100切りもなんとなく見えてきませんか?

100ヤードって短いのでは?と感じたゴルファーも多いはずです。では、そんな風に思った皆さんは、確実に100ヤード以内を乗せられていますか?

グリーンの周りにはハザードが沢山あります。しかしグリーンより広い池やバンカーはなかなかお目にかかれません。ですから、とにかくトップだけに気をつけて100ヤード先のグリーンに乗せられるように練習することが大切なのです。

【グリーンに近づけるショット。チェックポイント3点】

(1) 100ヤード以上ならトップのミスはOK。ダフリだけに気をつけよう。グリーン周りのハザードに入らない所をしっかり狙う。
(2) 100ヤード以内からグリーンを狙ってもOK。トップのミスだけはしないようにする
(3) 100ヤード以内の精度が、100切りのキー。とにかく練習あるのみ!

まだ少しこの課題は、厳しいかもしれません。しかし100ヤード以内の距離がいかに大切をわかってほしいと考え、あえて課題としました。

100切りへの最短のポイントはショートゲームの上達

今まで、距離的に届けばグリーンを狙っていた人は、先ほど説明した100ヤード以内になってからグリーンを狙っていくことで、大叩きの原因はかなり減っているはずです。しかし、ゴルフで100切りを目指すレベルでは、100ヤード以内でもなかなかグリーンを狙うのは難しいかもしれません。

「ホントに地味でスイマセン、100切りの為に技術的に必要なのは、ショートゲームです。すなわち、パターとアプローチが大切になります」

そして、ショートゲームは練習すればうまくなりますから、練習量が大切ということになります。ドライバーでミスをしても、一打くらいのミスはショートゲームで簡単に取り返せますから、100切りを目指すゴルファーは、是非アプローチ練習に励んでください。

ショートゲームは片手打ちドリルとパター練習で上達できる

まずはアプローチ。どう練習すればいいでしょうか?練習場でしかできないですから効果的な練習方法が知りたいですよね。

アプローチは打ち放題やインドアなどでいつもと違った練習がおすすめ!

まず練習場所。理想は芝の上から練習することですが、打ち放題の練習場や、インドアの練習場でもできるドリルがありますので、動画で紹介します。これは、片手でアプローチをするというドリルです。

このドリルは、一見難しいですが、慣れてくると意外と簡単です。片手で打つことに慣れてくると、両手で打った際に、劇的に簡単に打てます。まずはPW(ピッチングウェッジ)を使ってトライして下さい。AWやSWよりも少しロフト角が小さい分やさしく出来ます。ロフト角が小さいクラブの方が、ミスに寛容ですから、アプローチはPWを使うことおすすめします。



パターは距離感命!練習で克服

「パターについては、距離感と方向性、どちらも大切ですが、100切りが課題なら、とにかく距離感命です」

ラインを読むことは大切ですが、ちょっと右、ちょっと左ぐらいのアバウトで充分です。とにかく距離さえ合わせておけば、2パット圏内に収まります。自宅にパターマットを持っている人は、振り幅で距離をコントロールすることを覚えてください。ラウンドの時も打席練習場へ行く時間があるなら、練習グリーンでボールを転がしておいて下さい。

【ショートゲームの上達のチェックポイント3点】

ショートゲーム上達の秘訣についても、羽生プロから伝授してもらいました。ショートゲームが苦手な人は、是非この3点を意識して練習に取り組んでみてください。

(1) 練習はとにかくアプローチ中心、50%以上の時間をアプローチへかける
(2) 地味なアプローチ練習が退屈なら、片手打ちで楽しく反復練習
(3) パターはとにかく距離感優先。練習グリーンで距離感をつかもう

羽生プロが導く、100切りの極意

ゴルフで100切りの極意はシンプルです。バーディはもちろん、パーも要りません。ただダブルボギー以上を叩かないコースマネジメントをすればいいだけです。ナイスショットも不要。周りの人が「そんなゴルフ楽しいですか?!」というゴルフをすれば100切りも、90だって切れます。

世界のトッププロもいつもピンを狙っているわけではありません。今回のポイントをしっかり押さえて、コースマネジメントをできるようになれば、驚くほど簡単に100は切れます。とにかく100切りができるかできないかはショートゲームです。これだけは練習して欲しいと思います。

取材協力

羽生淳一プロ サンクチュアリゴルフ
羽生淳一プロ:1984年生まれ、茨城県出身。サンクチュアリゴルフスクール代表、JGTOツアープロ。

ライター:T島

1963年生まれ、広島県出身。中古ショップ運営会社でゴルフ部門の店舗運営責任者を務め、2008年からマーク金井氏の主宰するゴルフスタジオ「アナライズ」に参加。毎日更新のブログ「アナライズT島の商売してまっせ~ vol.3」がコアゴルファーに人気。最新クラブのスペックから歴史的名器まで造詣が深いゴルフライター。ベストスコア68。

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