勝又優美の「もう130女子なんて言わせない!」第3回~飛距離を伸ばすならまずはグリップを見直す!手のひらで握らないで

勝又優美の「もう130女子なんて言わせない!」第3回~飛距離を伸ばすならまずはグリップを見直す!手のひらで握らないで

ドライバーが当たっても150ヤード…どうしたらもっと飛ぶようになりますか?

さあ、具体的な飛距離のお悩みになってきました。

女性からは、曲がる悩みよりも、飛ばない悩みのほうが多く聞こえてきそうです。私がレッスンしている生徒さんたちも、飛距離が伸びればスコアも伸ばせる(打数を減らせる)んじゃないかという方がたくさんいます。男性陣のように、もっと高く、もっと遠くに飛ばしたいですよね!

まずはグリップを見直しましょう!

飛距離を伸ばしたいのにグリップ? そう、グリップなんです。

今よりもっと飛ばすためには、ヘッドスピードを上げる必要があります。そのためのグリップをしているかどうかを見直してみましょう。試しに、クラブを逆さまに持って(グリップ部分を下にして、ヘッド側の)細いシャフトを握ってみてください。といいますのも、細いモノを握る感覚、指の関節に引っ掛ける感覚を感じて欲しいのです。

そして、クラブを逆さまに握ったまま、ビュンビュンと素振りを繰り返しましょう。ビュンビュンですよ! 普通にクラブを振るよりも早く振れませんか? スナップが効いてますよね? 指で引っ掛けるようなグリップをすることで、手首が使えるようになり、ヘッドを走らせる動きがつかめるようになります。

コック・リコックの動作

「ヘッドを走らせることは、クラブに最大の力を発揮してもらうこと」です。

グリップは手のひらではなく指の関節で握り、手首を自由に柔らかくすることで、手首を正しく使えるようになり、ヘッドスピードが上がります。手首を自由に、と言うのはグリップを握っている圧力を「ゆるめ」にする意識とも近いかもしれません。

女性は「しっかり握らなきゃ」と思うあまり、手のひらでグリップを握ってしまう傾向があります。頑張って練習をしていくうちに、さらに当てたい、飛ばしたいと思ううちにどんどんしっかりと握ってしまい、どんどんヘッドスピードの上がらないグリップになってしまっているのです。

クラブはボールを遠くに飛ばしてくれる味方です

女性ゴルファーの皆さんは、今よりもっとクラブを早く振れるはずです。ベテラン男性ゴルファーよりも、ビギナー女性ゴルファーの方が、飛距離の伸びしろはたくさんあります。

このレッスンで覚えた感覚を信じて、クラブに任せてみてください。今までになかったインパクトの感触を感じられると思います。より高く遠く、池や谷をしっかり越えていくドライバーショットを手に入れて、ゴルフを楽しんでくださいね!

(注) 今回は、右打ちの場合を想定したレッスンです。

教えてくれた人:勝又優美(かつまた・ゆみ)さん

KEN HORIO GOLF ACADEMY所属 ティーチングプロフェッショナルA級
1978年6月29日生まれ、神奈川県出身。2010年にLPGA認定ティーチングプロとなり、静岡県内のゴルフアカデミーで多くの生徒を指導。2013年LPGA入会。ビームス&ウィンズステーション校(有楽町)でレッスンを受け持つ。非常にやさしく穏やかな性格の持ち主で、女性らしいきめ細やかなレッスンに定評がある。将来の夢は日本一の女子ティーチングプロになること。
取材・構成/キープペダリング 撮影/斉藤秀明 
撮影協力/ビームス&ウィンズ ステーション ゴルフ&ランニング

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