平野茂の目指せコースデビュー!第10回~パットが入るようになる構え方のポイントは?パッティングの名人たちの共通点を知る!

平野茂の目指せコースデビュー!第10回~パットが入るようになる構え方のポイントは?パッティングの名人たちの共通点を知る!

ドライバーからパターまでの14本のうち、初心者でもそこそこ打てるクラブといえばパターだろう。

カップに入るか入らないかは別にして、ゴルフの経験がまったくない初心者にとっても違和感なく扱えるし、フェースでヒットしてボールを転がすだけなら誰にもできるはずだ。

パットに関してはプロやアマを問わず、グリップの握り方やアドレスの姿勢は人それぞれで、「パットに型なし」とよくいわれる。

要は自分の感覚や感性を発揮しやすいグリップやアドレスを採用すればよいのだが、多くの初心者ゴルファーを指導してきた平野茂プロは、「パットに基本がないわけではなくて、パットのうまい人にはいくつかの共通項があります。その共通項を参考にすればパットがメキメキ上達しますよ」という。パットの巧い人たちが実行している基本を練習方法とともに紹介していこう。

視覚を重視したいタイプは効き目の真下にパターヘッドをセット

パットのグリップの握り方としては、左手の人さし指を右手の小指に重ねる逆オーバーラッピンググリップが一般的といえる。

ドライバーなどのショットと同じオーバーラッピンググリップに握る人も中にはいるが、パットにおいては逆オーバーラッピングに握ることで右手のひらの感覚を生かしやすく、距離感を合わせやすいという利点がある。逆オーバーラッピングをベースにして、左手の人さし指を伸ばしたり、両手を詰めて握ったりして自分なりのオリジナルグリップを作り出すといい。

アドレスの姿勢は視覚を重視するか、腕の感覚を重視するかのタイプによって違いが見られるという。

「視覚を重視する人は、パターヘッドを目の真下に置いて構えます。効き目の真下にパターヘッドがあれば、テークバックでパターヘッドをまっすぐ引きやすく、インパクト以降もまっすぐ出しやすいため、方向が安定します。それに対して腕の感覚でストロークしやすい人はひじの先からパターが一直線となるように構える傾向があります」

ラインの前方からアドレスの姿勢を見れば、左ひじが軽く曲がっていて左の前腕部とパターがまっすぐとなる構えというわけだ。

パターを両手から吊り下げるように持つため、手首の角度をつけないで構えることになる。

視覚を重視するタイプも、腕の感覚を重視するタイプもアドレスの姿勢には大きな違いはないかもしれないが、自分が何を重視したいかで着眼するポイントが変わるということを頭に入れておくとよい。

グリップの延長に重心があるのは理想的なアドレス

パットのアドレスで最も重要なポイントは、自分の重心をみぞおちに意識し、グリップを重心よりも低い位置にキープすることだと平野プロは強調する。

グリップの位置が自分の重心よりも低いところにある人はストロークが安定している。腕とパターの操作性がよくて、動きをコントロールしやすいのだ。もし、グリップが重心よりも高い位置にあるとストロークが不安定になってしまうという。

「跳び箱を連想してください。両手が重心よりも低いと跳び箱を跳べませんよね。うまく跳ぶには重心を両手よりも高く持ってこなければなりません。パットもそれと同じで、グリップの握り方はどうであれ、重心を意識してパターを安定して振れるようなアドレスをつくることが大切です。最も理想的な構えは、グリップの延長に重心があるような姿勢です」

低い姿勢で構え、重心も低い位置にあるのに、両手の位置が低いといかにも不自然な構えだが、初心者は得てしてこうした構えとなりやすいので注意しよう。

現在ではパターのグリップなどが体の一部に触れてはいけないというアンカリング禁止のルールがあるが、パターのシャフトの部分を持ち、グリップエンドをみぞおちに当てて素振りするとストロークが安定することがよくわかる。

パターの振り方がわからなくなったときの素振り練習法や、ストロークの修正法としてぜひ役立てよう。

教えてくれた人: 平野茂(ひらの・しげる)プロ

1973年9月29日生まれ。早稲田大学時代は東京六大学野球で2年生からレギュラーとして活躍しプロを志す。野球を極めた独自の視点で編み出したスイング理論で、短期間でゴルフも上達し、2007年プロ入会を果たす。現在、東京・五反田に『フラットフィールドゴルフ』を開設し、「飛ぶようになった」「体の使い方が初めてわかった」と多くのアマチュアを短期間で上達させることに成功している。
構成/三代崇(ゴルフライター) 撮影/田辺恵理 撮影協力/フラットフィールドゴルフ

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